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12月8日 EVA as a Productivity Measure EVAによる生産性の測定

おはようございます。今朝も #ドラッカー #365の金言  から人生と経営を深めていきましょう。本日 #12月8日 のテーマは #EVA_as_a_Productivity_Measure  

#EVAによる生産性の測定

#資本コストを超える利益を生み出さないかぎり富を創出したことにはならない

 生産要素すべてについて、生産性を把握することがマネジメントに携わる者の責任である。肉体労働の生産性は量によって把握できる。知識労働の生産性は量と質の両方を見なければならない。しかし、その具体的な方法は十分わかっていない。
 ここにおいてEVA(経済的付加価値分析)が、あらゆる種類のコストについて、付加した経済的価値を把握することによって生産性を測定する。利益をあげているかのごとく税金を払っていても関係はない。資本コストを超える利益を生み出さないかぎり赤字である。EVAが最近広く使われるようになった理由がここにある。
 EVA自体は、ある製品ないしはあるサービスが、なぜ価値をもたらさなかったか、したがって何をしなければならないかを教えない。しかしそれは、いかなる製品、サービス、活動、作業が際立って生産性が高く、際立って大きな価値をもたらしているかを教える。(『明日を支配するもの』 136ページ、eラーニング教材『データ通から情報通へ』)

ACTION POINT
#あらゆる製品・サービス・活動・作業について付加した経済的価値を算出してください

事業の現況を知るために必要とされる第2の情報が、生産性情報。生産要素全ての生産性についての情報を把握するためEVA(経済付加価値)が使われるようになった。

企業がある期間で生み出した収益を、投資された資本に対して測定したものであり、基本的には
「経済的付加価値=税引後利益-(資本コスト×投資資本)」
という式で表される。 即ち、資本コストを超えて投資家にもたらした付加価値を測定する指標である。 また、上の式を変形すると、
「経済的付加価値=(純資産利益率-資本コスト)×投資資本」
となる。経済的付加価値という用語ができたのは比較的新しいが、利益から資本コストを差し引くという概念は古典的なもので、1890年代には経済学者のアルフレッド・マーシャルらによって提唱されている。

EVAを使った「資本コスト経営」は浸透しているようだ。

日本で最初にEVAを導入した花王は成功例とされる。在庫量や設備投資などのバランスシートに関連した項目や投資対効果は、製品・事業ごとに役員が評価しEVAを浸透させる。その一方、EVAを事業部ごとの数値目標にはせず投資不足に陥るのを回避した。


林田氏は「事業部ごとに出しているROIC(投下資本利益率)やEVA(経済付加価値)という資本効率性指標を、事業構成を毎年見直す上での選別材料にする」と説明。

EVAとは、投資効率を考えた付加価値=利益重視の経営、ということなのだけど、今の日本の長期金利は最低水準(長プラ みずほ 12月7日現在 年利1.00% https://www.mizuhobank.co.jp/rate_fee/rate_lprime.html )なので、優良な中小企業なら100%長期借入金でも、資本コストは1.00%とほとんどタダ同然でファイナンスできる。

 たとえ1%で資金調達できたとしても、新規事業やイノベーションに投資しなければ、短期の経営成績は向上するものの、中長期的にはジリ貧になってしまい、中長期的な成長を描くことができない。そして、イノベーションは日本の大企業が最も苦手とするところ。つまり、ベンチャー企業の得意分野でもある。面白くなりそうですね。今日もやっていきましょう

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