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2月18日 Reinventing Government 政府の再建

おはようございます。今朝も #ドラッカー #365の金言  から人生と経営を進めていきましょう。

本日 #2月18日 のテーマは、 

#Reinventing_Government (政府の再発明)

#政府の再建

#政府は成果をあげる能力を取り戻さなければならない

 政府は利益集団に蹂躙され、決定し、実行するための統治の能力を失った。ところがわれわれは、環境の保護、私兵とテロの駆逐、軍備管理の実効化など、より少なくどころか、より多くの政府の関与を必要とする。ただし、これまでとは異なる形の政府を必要とする。
 政府は成果をあげる能力を取り戻さなければならない。再建されなければならない。政府、企業、労組、大学、病院のいずれであれ、再建には三つの段階が必要とされる。
 第一に、機能しないもの、機能しなかったもの、有益性や貢献能力を失ったものを廃棄することである。第二に、機能するもの、成果を生むもの、組織の能力を高めるものに集中することである。第三に、半ば成功し、半ば失敗しているものを分析することである。
 再建のためには、成果を生まないものはすべて廃棄し、成果を生むものはすべてさらに行なわなければならない。(『ポスト資本主義社会』)

ACTION POINT 

#あなたが公務員であるならば

#うまくいっているものに集中することによって成果を高めてください


今日のテキストは、

ポスト資本主義社会(1993年 刊)>8章 政府の再建>「反政府」の流行、「再建」への3段階 (267~269ページ)より。

 政府や行政に任せておけば安心、という信頼感は大きく失われ、単なる徴税、保険料徴収機関なのだ、と思われ始めたきっかけになるのではないだろうか。

 今回の医師と医薬業界の利権になるままの厚労省の感染症防疫対策。90年代は市場シェアNo1で産業の成長を引っ張っている日本の半導体産業を潰し取り返しのつかない事態を招いた経産省の不作為。

 年金リストを中国に外注する厚労省。必要な公共事業までも無くしてしまい、震災や台風、河川の反乱の被災に後手後手になる国交省。近隣諸国からの拉致、侵略をただ指をくわえて、「遺憾」だというだけの外務省。備蓄して置いた食糧や毛布、医療品などを横流しする公務員や農協、漁業関係者たち。被同盟国に情報を流出させ、国を危うくさせるスパイ行為を支援する公務員や政治家たち。

 国民のため、国家のため、と言いつつ、結局は私利私欲、損得勘定だけで動いてしまっている公的な組織社会。この状況は、日本だけではない。むしろ、諸外国の方が酷い状況だったようだ。

なぜなら、

「日本だけは例外だった。日本だけは冷戦国家になろうとしなかった。経済の主人にも、社会の主人にもなろうとしなかった」(同書、222ページ)とドラッカーは30年前、好意的に記してくれていたが、30年経って、やはり朱に交われば赤くなるというのか、「サイレント・インベーション」やフェイクニュースの報道に惑わされているのかもしれない。

再建のためには、成果を生まないものはすべて廃棄し、成果を生むものはすべてさらに行なわなければならない。(中略)再建の戦略においては、廃棄が真っ先に来なければならない。廃棄がされない限り、何事もなし得ない。廃棄がされなければ、全ての資源は「問題」に向けられたままである。何を廃棄すべきかについては、常に、刺々しい感情的な議論が行われる。「もう1度やってみるべきだ」というものがいる。虚しく「妥協」を求める者がいる。苦痛なしに腐った足を切除できると約束する大ボラ吹きなど、さまざまな人間が出てくる。しかし、実際に廃棄が行なわれるまでは、何事もなし得ない。(同書、277ページ)

ドラッカーが30年前に記した「処方箋」は、まずは廃棄から、というもの。

これって改革者が最初にするのは、掃除🧹ということと同じですよね。

我が国では伝統的にお寺さんや神社さんはじめ、お城や番所など日本の組織開発の一発目は、まずは片付け、まずは掃除から。

それと同じである。

 多くの製造業で実践されている“整理・整頓・清掃・清潔・しつけ”「5S活動」という組織改善行動がある。

「まずは廃棄せよ」というドラッカーと日本の組織改善活動の共通点(昭和33年にドラッカー初来日なので、今や組織文化に彼の思想が同化していることは間違いない)があること。

今日を変えていきましょう。愛を込めて。

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