2007年イチローの悔しさを乗り越えられるか大谷の挑戦 9月30日 Compensation Structure 報酬システム
9月30日月曜日。早いもので、今月も今日で終わり。前半あれほど残暑が続いていたのが、まるで嘘のように涼しく、寒いとすら感じる日もある仙台です。皆さんは今月の目標に到達することはできたでしょうか?
数字を目標にした行動はつまらないものです。数字を目標にすると、あのイチロー選手ですらおかしくなってしまったことがありました。
2007年、イチロー選手がベネズエラ人のデトロイト・タイガース所属マグリオ・オルドニェス選手と首位打者を争っていた9月下旬、シーズン最終時、残り数試合になって、自分が残り打数であと何本打てば、相手が何本打てばと頭で考え、計算してしまった様子がNHKで放映されたことがありました。頭で計算したことで、あのイチロー選手ですら、緊張し、力が入って、ヒットがなかなか打てなくなったのに対して、一方のオルドニュス選手は、「神様に感謝、みんなに感謝、ライバルにも感謝」って祈ってプレイしてて、最後ホームラン2本を含む複数打を打ちまくって、イチロー選手をぶっちぎったことを思い出します。
(ナンバーで記事になってましたね ↓)
数日前、イチローの方が上回ったのに、たった1日でオルドニェス選手は、この時だけ、本当に神が付いていたかのように打ちまくり、あっという間に1分以上の差をつけて、.363という高打率でタイトルを獲得したのでした。
イチローとオルドニェス選手が首位打者争いをした17年後、現在の2024年シーズン、大谷選手は、オルドニュエス選手と同じベネズエラ人のパドレス所属ルイス・アラエズ(Luis Arraez)選手をわずか5厘差で追いかけて、三冠王を狙う展開です。
大谷選手は、楽しく、ハッスルプレイに取り組んでいれば、結果がついてくる、というような考え方で、上図のような数字や結果を追いかけていないように見えます。
結果は、神のみぞ知るわけで、大谷選手は、結果に一喜一憂せず、自分の出来ることに挑む。その姿勢で、これまでも多くの挑戦を成し遂げてきたように思います。自然体で、楽しみながら、最高のプレイで魅せてくれる大谷翔平選手を応援したいと思います。
29日、アラエズ選手は欠場し、.314のまま、大谷選手は5打数2安打で.310と4厘差。今日の最終戦で、パドレスのシルト監督はアラエズ選手をスタメン起用する予定とのこと。安打数199本なので、あと1本ヒットを打つと200本安打となるからだとか。
あと4本打てるか?いや、4本、いや、5打席ともホームランで59−58?いや、20得点くらいで打席を回して、60−60も!なんてことまで期待しちゃうのが大谷選手。結果を待ちたいと思います。
(追記:大谷選手2024シーズン結果は、以下の通りとなりました。
また、試合後のインタビューでは、「三冠王について考えていなかった。どれだけ差があるかも知らなかった」とのこと。)
さて、今日のテキストも『 #マネジメント -課題・責任・実践』 34章 #目標と自己規制による管理 #報酬制度による誤った方向づけ 1974年版では下巻 92〜96ページより
今日のテーマ:
#Compensation_Structure
#報酬システム
今日の金言:
#個としての仕事ぶりと全体への貢献の双方を評価する報酬システムが必要である 。
今日のACTION POINT:
#個としての仕事ぶりに報いるとともに全体への貢献に報いる報酬システムを設計してください
ソニー元常務の小林茂さん、天外伺朗さんらの書籍によれば、ソニーでは「仕事の報酬は仕事」と、金銭的な報酬よりも、より働きがいが感じられる挑戦的な仕事を与えることで、個々人の才能と能力を伸ばすことに尽力してきた社風であり、人事制度であったようです。
もちろん、当然「個としての仕事ぶりと全体への貢献の双方を評価する報酬システム」だったことでしょう。
生産性向上というお題目の元進められている今の「働き方改革」は、本当に生産性が上がっているのでしょうか?
市場からのニーズや要求に対応するために、必要な開発やイノベーションを実装しようと思ったら、必然的に創意工夫の時間が長くなります。そこに全力投球することで、次のヒット作が生まれるのですが、それを9−5時、と区切って、大きな仕事ができるものでしょうか?
働き方に限らず、2000年以降のわが国では、「改革」という名のもとで、「改悪」になってしまったことがたくさんあるように感じられます。
日々、現場で取り組んでおられるあなたはどう感じられておられるでしょうか?
来月もよろしくです。
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