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9月24日 Controls: Neither Objective nor Neutral データの非客観性

おはようございます。今日も #ドラッカー #365の金言  より

こちらの続きです

#9月24日 #Controls :  #Neither_Objective_nor_Neutral  #データの非客観性

データシリーズの2回目ですね。

Controls: Neither Objective nor Neutral というテーマをそのまま訳すと、「管理手段:客観的でも中立でもない」。本書では、Controlsをデータ、と訳しておられるようです。

「マネジメント-課題・責任・実践」では、ControlsはControlの複数形ではない、Controlsとは管理手段のこと、と記されています。管理手段と測定尺度を適切に使う技能が管理する人、マネジメントには必要です。


#データをとる行為はデータの対象とデータをとる者を変える

このサブタイトルも原文はこちら↓

The act of measurement changes both the event and the observer. (測定という行為は、出来事と観察者の両方を変える)

例えば、岩石の落下速度を測定するとき、我々は岩石の落下という事象の外にいる。測定によって、対象となっている事象が変化を受けることもなければ、観測者たる我々が変化を受けることもない。物理的な現象の測定は客観的かつ中立的である。

ですが、会社内で起こる様々な出来事では、そうはいきません。1人1人の生産性を測定しようとすれば、その測定行為は客観的でも中立でもなくなります。たとえ、.215しか打率の低い野手でも打点が高いじゃないか、HR本数が多い、エラーしない、勝利貢献度が高いという指標を見つけ出してきます。それは主観的なものであり、なにがしらの偏見(バイアス)を含んだものとならざるを得ません。

「このプロジェクトのKPI(Key Performance Indicatorsの略。日本語に翻訳すると「重要業績評価指標」)はなんだ?!」と指標で経営管理しようにも、それぞれのプロジェクトにはプロジェクトの意義があり、役割があって、進めてきた取締役のメンツがあって、となると、管理はままなりません。

ドラッカーは

したがって、管理手段は、ビジョンを作り出すためのものという観点に立って出発しなければならない。管理手段は、測定の対象も観測者もともに変化させる。管理手段は、測定の対象に新しい意味だけでなく、新しい価値も付与する。ということは、基本問題は、「いかに管理するか」ではなく「管理システムによって何を測定するか」ということである。(「マネジメント-課題・責任・実践」昭和49年版 下巻200ページ)

と記している。

ACTION POINT 

#データをとること自体が事態を変えます
#データをとるのは価値ありと組織が考え目標とするものだけにしてください

新聞なり、ネットなり、社内の情報なり、ライバル動向など、日々多くの情報やデータ=管理手段、があなたの元に届きます。これらを元に、あるいは、必要だけれど不明な状況の中で、自分の状況を類推し、それに対して、効果的な決定を下す必要がある。しかも、異論とBプランという代案をも用意した上で、ベターな決定、と思われるものを選ばなくてはならないわけだ。

その決断は客観的でも中立的でもない。いい決定がくだせますように。

「What you measure is what you get(計測したものが結果となる)」を思い出してください。パフォーマンスのすべての測定値が組織の目標または価値の達成に関連していることを確認してください。さもなければ組織の方向性を誤る危険性があります。

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