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6月16日 年金基金社会主義の陥穽 Pension-Fund Capitalism


おはようございます。昨日の続きです。

#ドラッカー #365の金言 #6月15日 #年金基金社会主義の陥穽 #Pension -Fund-Capitalism  #資本主義における意思決定権が起業家から受託者の手に移った。

このNoteは、「ドラッカー365の金言」に記された1日1テーマに対して、自分の感想や想い、そして、私自身の実践について書いたNOTEです。本文そのものを全て引用することはありませんので、ドラッカー博士の論文をお読みになりたい方はぜひ本書をご購入されることをお勧めします。

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“汝の時間を知れ“ ドラッカー


上記は本書の扉の次のページに記されていたメッセージです。これは「時間は無限ではないから集中せよ」という意味かも知れません。ドラッカーの65年以上にわたる著作集を読み続けるほどの時間がない方のために、本書がある、という意味かも知れませんね。

編者のマチャレロ教授は

“最後にACTION POINTとして取るべき行動を示唆した。ここでお願いしたいことは、読者ご自身が「すでに起こった未来」を探すことである。新たなトレンドを見出したならば、ドラッカー学校の伝統に従い、自ら行動していただきたい。“


と記して、本書を実践する書、として欲しいと述べています。

著作権等の関係から、日々のドラッカー論文(つまり、本書の本文)を全文引用することはしませんので、ご関心の方はぜひお手元にお持ちになることをお勧めします。

今日のテーマ:年金基金社会主義の陥穽


ACTION POINT
#ベンチャーへの投資実績をもつ資産管理者に年金基金の運用を委託することを検討してください

今日のアクションポイントにあるように、年金運用者が保守的になってしまうと、社会の活力が失われてしまいます。

10社中7社は失敗しても、1社はとんでもないほどの大成功して、損をチャラどころか、大いにリターンを産んでくれるみたいな投資をかつての大旦那みたいな人が居られましたね。

そうでなかったら、例えば、会津の英雄、野口英世さんなんて、渡米出来なかったでしょう。渡米資金、しかも、それは公費。それを遊興や賭博で使い果たしたのです。何度も。

でも、彼に賭けた人たち、応援する人たちも居たわけです。当時の人たちが若き野口さんに投資したわけです。日本人にはそういう応援する気質がありますね。しかし、野口さんは、ほんと最高ですね。笑

そんな野口を支援した「血脇守之助」さん。歯科医さんで、のちに日本歯科医師会の会長、東京歯科大学創立にも協力された方といいます。まだ将来がわからないが若き野口に才能を見込んで投資した方です。これほど太っ腹な「大人(たいじん)」は居られない、というほどの人徳者です。野口は何度も彼に無心したそうです。

現在では、野口の研究は評価されていませんが、渡米後の野口はとことん努力しカーネギー学院、デンマークへの留学を経てロックフェラー医学研究所への入所を果たし、同僚から「野口はいつ寝ているんだ?」と言われるほど熱心に研究に勤しんだ、と聞きます。

血脇守之助がいなかったら、野口英世の業績はなかったとも言えるほど精神面、資金面で援助をし続けました。 20代にして野口の才能を見抜き、援助した血脇。野口への寛容を非難する声に対し「人それぞれに、おのずから異なった天分がある。野口は稀代の天才児で、これを型にはめすぎて律することは、彼の天分を大成させる所以ではない。」と反論しました。
野口は欧米視察でアメリカを訪れた血脇をつきっきりで世話をしました。血脇は「既往の私の世話を帳消しにして欲しい。」と申し出ましたが野口は、「私は日本人です。恩義を忘れてはいません。それに恩義に帳消しはありません。昔のままに清作とよびすてにしてください。」と言ったそうです。

きっと血脇さんは、野口だけでなく他にもそういう若手を支援したんだろうな、と思います。

今日の提言は、保守的になりがちな資産管理者や年金運用担当者に、失敗もあるが、成長するベンチャーへの投資をせよ、という提言です。

今は、何かしら失敗すれば、すぐにクレーマーから電話がかかってきて、業務妨害みたいなことも起こるような時代となっているので、とてもじゃないが、そんな冒険できないよ、出世を棒に振るなんてできるかよ、と誰も行わないでしょう。

ですが、かつては、「失敗を許す社会」というか、許容範囲○%として、今よりも許す範囲が広かったように感じます。

かつては、企業内でも才能際立つ人材には、思い切って資金出すから君独立してやってみろ、みたいな古き良き「旦那制」の名残があって、オーナーがポンと資金援助して、独立を促したことがありました。(今は純粋リストラですが涙)

どうやったって、未来は若い勤労世代の方々にかかっているわけです。高齢者が老害みたいな指示命令して若い才能を潰すべきではありません。若手を支援する。これ以外に高齢者の役割はありません。

今日もやっていきましょう。

追伸

「どうすれば、今の状況をもっと良くできるか」

長引くコロナ禍によって、自身や企業パフォーマンスが不調に陥ってしまった場合、孤独に改善への道筋を見つける作業は容易いことではありません。

これこそ、経営者のあなたが直面している現実的な課題であり、それが解決する日まで、毎日頭から離れることはない問題ではありませんか。

知識を増やし、縁を増やし、新しいアイデアが生まれるかどうかが、この困難な時においても、うまくいく人といかない人との小さな違いです。小さな違いが大きな結果の差を生みます。そうした新しいアイデアのヒントが見つかるのが、次のNOTEマガジンです。

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