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10月3日 Decision Making 意思決定と妥協

#ドラッカー #365の金言  

今日 #10月3日  のテーマは #Decision_Making  #意思決定と妥協

今日の提言は、意思決定において、

#何が受け入れられやすいかではなく何が正しいかを考えなければならない

  このことを、私は1944年、はじめて大きなコンサルティングの仕事としてGMの組織構造と経営政策についての調査に手をつけたときに教えられたのである。会長兼CEOだったアルフレッド・P・スローン・Jrはこういった。「私は、あなたに何を調べ、何を報告し、そして、どのような結論とするかはお任せします。それはあなたの仕事だからです。私がただ1つあなたに指示したいことは、とにかく、あなたの見るところで、あなたが正しいと思うことはそのまま書いてください。我々の反応は気にせず、妥協など考えないでください。妥協できない経営幹部はこの会社にはいません。しかし、あなたが最初に彼らに何が正しいかを教えてくれなければ、彼らは、正しい妥協もできません」(『経営者の条件』昭和41年版 247〜248ページより)
 何が受け入れられやすいかとか、抵抗を引き起こさないためには何を言わないほうが良いかと言ったようなことを心配するのは無益であり、また時間の無駄である。なぜならば、現実には我々が心配するような事柄は決しておおらないし、誰も予想しなかったような苦情とか困難といったものが、急に打ち勝ちがたい障害となって立ち現れるからである。換言すれば、我々は「何が受け入れやすいか」ということを検討することから始めても結局何も得るところはない。否、むしろこれに解答しようとする過程で、我々はほとんどの場合、重要な事柄を全て犠牲にし、そして、正しい解答はおろか、何らかの意味において効果的な解答に到達しうる可能性というものを全く失ってしまうからである。(『経営者の条件』昭和41年版 249ページより)

ACTION POINT 

#今直面している意思決定について妥協前の結論を書き出してください

交渉や決断に妥協は必要ではあるものの、はじめから妥協ありき、で考えるのではなく、何が正しい結論なのか、を主に考えて、その後、そのゴールへ至るプロセスは具体的に考えるべき、という提言に思います。

この言葉を読んで、思い出すのは、

いきなり「2030年度までに46%減」と目標をぶち上げたは、いいものの、その後のプロセスについては、周りに丸投げ、という小泉(前)環境相です。

確かに、従来、多くの企業で為されてきた、積み上げ式で、鉛筆なめなめ各部署のトップと顔つきわせて、年度販売計画を作るような話ではスピード感溢れる現代の経営にはそぐわないやり方と思います。

しかしながら、リーダーは理想だけでなく、現実主義者であるべきです。さらに言うと、そもそも日本がCO2を2030年度までに46%減少させる、というゴールが正しいかどうか、そこを真剣に小泉大臣が考え抜いたものなのか、とは思えないことです。

原子力発電を欠く中、安定的な発電インフラについて具体的なプロセスを示すことさえできず、小泉一族が広告塔を担当し、利害関係があると思われる中共企業からの太陽光パネル輸入、そして、発電事業に肩入れする施策を進め、産業界との調整も打ち合わせもなく、具体的なプロセスを示さずに、Co2削減に非協力的な日本は輸出に際して、国際的ペナルティ関税がかけられるといった趣を受ける、などという話にあっては、国益を損ねるあとはやっておけ、と部下に丸投げで、知らん顔では、官僚も、産業界も、そして、仲間の政治家たちすらついて来ません。その「人望のなさ」が今回の総裁選において河野陣営にマイナスに働いたのかもしれませんね。

今日もやっていきましょう。

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