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イノベーションの収益は、既存事業収益とは別物。7月29日 Cost Control in a Growth Business 機会予算

 今日のテキストは『 #イノベーションと起業家精神 』、eラーニング教材『永続的コスト管理』からとのこと。手元の『イノベーションと起業家精神』(1985年版)でいうと、12章 企業家的事業 284〜286ページかな?

 イノベーションを起こすにはある程度の投資が必要であり、既存の事業収益とはまったく異質のもので、別に評価しないといけない、とドラッカー。
 とある企業では稼いだ収益で全員の報酬が決まるため、収益化に時間がかかる新規のイノベーション事業に関わると、ゼロ報酬になりかねないから、と敬遠されてしまう、とのこと。確かに、イノベーションが成功する確率は「1000に3つ」だったり、製薬事業であれば、「10万に3つ」など確率が非常に低い。だからと言って、イノベーションに取り組まないと、時代遅れになってしまうわけで取り組まない訳にはいかない。
 これがチャンスだ!と経営者が取り組み始めても、実になるまでには数年かかるのが当たり前です。常にイノベーションを行ない続けることが企業活力を鍛えることにもなるし、新時代を切り開く力になると思います。
 例えば、カップヌードルを開発した日清食品は、常に新製品を開発し、市場に投入してテスト販売を続けている。結果的に、元々のカップヌードルを超える新製品が生まれてはいない。しかし、そこに挑むことを諦めないからこそ、トップ企業として今も業界をリードする存在としてあるのだと感じます。

私たちも新製品開発や新しいサービス、新しいやり方を生み出すことに向き合っていければと思います。

今日を変えていこう。愛を込めて。

#7月29日  
#Cost_Control_in_a_Growth_Business (成長事業におけるコスト管理)
#機会予算

#ドラッカー  
#365の金言

#成功したらどれだけの事業を期待できるか
#どれだけの投資価値があるかを考えなければならない

 新事業には資金が必要である。それらの資金は明日の利益のためのコストであって、回収されるのは先である。この資金をいかにコントロールするか。第1に、新事業のための予算は他の予算とは別扱いにすることである。これを機会予算と呼ぶ。第2に、それらの資金から何を、いつまでに期待するかを明らかにすることである。
 1980年代に、シティバンクが最初のグローバル銀行として成功した。支店の開設にあたっては、どれだけの資金投入の価値があるかを明らかにし、最低限あげるべき成果を明らかにした。成功したならば、どれだけの事業を期待できるか、どれだけの資金投入の価値があるかを検討した。

(『イノベーションと起業家精神』、eラーニング教材『永続的コスト管理』)

ACTION POINT

#新規のプロジェクトは別予算にしてください

#実際の成果を期待したものと照合していってください

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