3月17日 The Purpose of Profit 利益の役割
おはようございます。今日も #ドラッカー #365の金言 からスタートして行きましょう。
本日 #3月17日 のテーマは
そして、本日の金言は????
#利益は事業活動の究極の判断基準である 。
利益には三つの役割がある。
第一に、事業活動の有効性と健全性を評価測定する。
第二に、陳腐化、更新、リスク、不確実性をカバーする。この観点から見るならば、いわゆる利益なるものは存在しないことになる。事業継続のコストがあるだけである。こうしたコストをカバーすることは企業の責任そのものである。
第三に、直接的には社内留保による自己金融の道を開き、間接的には事業に適した形での外部資金の導入誘因となることによって、事業のイノベーションと拡大に必要な資金の調達を確実にする。(『現代の経営』)
ACTION POINT
#未来のための資金の導入誘因ともなりえない事業からは撤退してください 。
本日のテキストは、昨日に引き続き、1956年発刊のベストセラー『現代の経営』上巻>5章 事業とは何か>4、利益の機能(1987年版では、59〜62ページ)
利益=資本家の搾取=悪、と信じる人がまだおられます。しかし、一昨日のシュンペーターが説いた(「すでに起こった未来」4章(1994年発刊))ように、
経済は永遠に成長変化するものであり、その本質は機械的ではなく生物的である。
だから、
イノベーション、すなわち資源を陳腐化した古いものから新しい生産性の高いものへと移す起業家精神こそ経済の本質であり、特に現代経済の本質である。
そして、
イノベーションとは創造的破壊である。創造的破壊を行う革新者=イノベーターこそ、我々が利益と呼ぶものの存在を説明できる唯一の根拠である。
というのも、
利益は道徳的必然である。
利益=今の生活費&将来への事業資金、がなければ、食いっぱぐれてしまうし、事業投資どころではない。衣食住足りて未来を作ることが事業。そこに取り組むためにも利益は必要。
問題は常に、利益は十分にあるかということ。未来のコスト、企業存続のコスト、創造的破壊のコストをまかなうに十分な資本形成は行われているかということが問題。
市場はどんどん発展し、社会は進化し続ける。日本がデフレで30年以上も停滞していても、他国はどんどん進んでいっている。アジアを見よう、アフリカを見よう、南米を見よう。そして、欧米を見よう。彼らは昨日の彼らではない。今日の彼らは将来の彼らと同じではない。誰もがイノベーションして、急速に技術も進歩しているし、その中で、新しい雇用を生み出している。
急速な技術の変化と雇用を可能とするために、いかにして資本形成と生産性を維持していくか、未来のコストを賄うために必要最小限の利益はどれだけか、そして何よりも、現在の雇用を維持し、新しい雇用を創出するために必要な最小限の利益はどれだけか、という問題である。
利益は、社会を次代へと進ませるための「原資」でもある。将来のためにやっていきましょう。愛を込めて。
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