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4月20日 The Succession Decision トップの承継

本日のテキストは、『非営利組織の経営』 2007年版だと、174〜175ページ。第Ⅳ部 ボランティアと理事会>第1章 人事と組織>トップの継承 

本日 #4月20日  土曜日です。
新年度も気づいたら20日と3分の2まで過ぎ去りました。
今月の目標の進捗具合はどうでしょうか。

気分を変えて、
今日も#ドラッカー #365の金言  からスタートしていきましょう。
本日のテーマは、
#The_Succession_Decision  (後継者を決める)
#トップの承継

本日の金言:
#やり直しのきかない最も難しい人事がトップの継承である

ACTION POINT:
#あなたの組織にとって5年後における最大の仕事は何でしょうか
#その種の仕事について最高の実績をもっているのは誰でしょうか

今日のテーマ、後継者選定の話とは、直接的には関係ありませんが、出光興産の「人間尊重」理念に最近注目が集まっているようです。
創業者の出光佐三さんは、人間尊重を企業理念に据えて、経営されました。

人間尊重
一、出光商会の主義の第一は人間尊重であり、第二も人、第三も人である。
一、出光紹介はその構成分子である店員の人格を尊重し、これを修養し、陶治し、鍛錬し、隠して完成強化されたる個々の人格を、更に集団し、一致団結し、団体的偉大なる威力を発揮し、国のため、人のために働き抜くのが主義であり、方針であるのであります。
一、人間がつくった社会である。人間が中心であって、人間を尊重し自己を尊重するのは当然過ぎるほど当然である。種々の方針や手段はこれから派生的に出てくるのである。

日経BP社「ニッポン経営名鑑」 64ページより

高度経済成長期、各地で勃発した組合と経営陣との対立。労働争議に悩める多くの会社にとって出光の就業規則も定年制もない「人間尊重」の経営思想は、1つの灯明となったそうです。

そして、一旦、社員を信頼する、と経営陣が腹を括って決めたら、逆に、社員の働き方が変わり、「経費が下がり、能率が上がった」という事例もあるそうです。

人は人から信頼されることで、大きな力を出せる。
こう信じた出光思想は、ファンタジーではありません。
かつての日本企業が根底に持っていた経営思想です。
ドラッカーは、昭和20年代後半からわが国へたびたび講演などで日本企業の経営をコンサルしたそうですが、日本企業の働きぶりについて、逆に大いに学び、米国や欧州に紹介したそうです。

かつての日本企業の3つの強みと言われてきた、「年功序列」「終身雇用」「企業内労働組合」は、時代の変化だと現在では多くの企業から失われつつありますが、日本企業の新しい「強み」を生み出す働き方は、より短期志向が強まっただけで、いまだ発見されてはいないようにも感じます。

さて、今日もやっていきますか。良い週末となりますように。

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