強みを生かすこと。

米、南北戦争時、南軍のリー将軍の配下の将軍の1人がリー将軍の命令を無視し、そのためリー将軍の立てた計画が台無しになってしまったことがあった。しかも、こんなことは初めてではなかった。普段は怒りにくく、我慢強いリー将軍もついに立腹して、激しい怒りをぶちまけてしまった。彼の腹の虫がようやく治った頃、副官の1人が恐る恐る「どうして彼を指揮官として解任しないのですか?」と聞いた。ところが、リー将軍は、まったく驚き呆れたというような顔で副官を振り返り、そして言ったそうである。「なんという馬鹿なことを。彼は仕事ができるのだぞ」と。(ドラッカー「経営者の条件」138ページより)

この話を知って、昔の道徳の授業を思い出した。

監督のバントのサインに背いた、Aくんが、打ったところホームラン?二塁打?になったという話。この話は、「集団生活を乱さないことは、個人の考えより重要」という教訓らしい。


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