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社会的イノベーションを行なうのは、政府ではなくこれからは経営者の仕事。 8月7日 Social Innovation: The Research Lab 技術のための科学

おはようございます。
今日も #ドラッカー #365の金言  からスタートしましょう。

本日 #8月7日  のテーマは 
#Social_Innovation :
#The_Research_Lab
#技術のための科学

#企業研究所そのものが社会的イノベーションだった


 企業研究所の歴史は1950年に遡る。生みの親は、研究開発マネジメントの草分けであるドイツ系アメリカ人物理学者、GEのチャールズ・プロテュース・シュタインメッツだった。シュタインメッツには2つの目的があった。技術的な発明のために科学を動員することであり、社会的存在としての大企業にイノベーションによる自己革新のメカニズムを植えつけることだった。
 シュタインメッツは科学と技術の関係を見直した。所定の技術成果を実現するうえで必要な基礎科学を明らかにし、必要な新しい知識を手に入れるための研究を組織した。シュタインメッツ自身の研究も、小型モーターなど具体的な製品の開発と設計のためのものだった。
 従来の考え、しかも今なお広く支持されている考えによれば、技術は応用科学の一つだった。しかしシュタインメッツの研究所では、最も純粋な基礎研究を含め、科学が技術思考だった。すなわち、科学は技術上の目的のための手段だった。

(原文は米版の『すでに起こった未来』、日本語版では『マネジメント・フロンティア』)

ACTION POINT

#市場志向の研究開発を推進してください

 今日のテキスト、オリジナルは、米国で1993年発刊された『The Ecological Vision』(日本語訳1994年『すでに起こった未来』)に含まれていた論文ですが、日本語版の『すでに起こった未来』には含まれておらず、米国より7年前の1986年発刊の『マネジメント・フロンディア』に「社会的イノベーションーマネジメントの新世界」(414〜416ページ)として含まれていた論文です。

 この論文でドラッカーは、「今世紀における変化をもたらしたものとして科学技術を強調しすぎている。変化をもたらしたものとしては、「社会的イノベーション」の方が大きい」と、「社会的イノベーション」の例として5つを紹介しています。
(1)技術研究所
(2)ユーロダラーとCP(コマーシャルペーパー)
(3)大衆と大衆運動
(4)農業指導所
(5)体系としてのマネジメント

 そして、かつては「社会的イノベーション」は、国家、政府、公的機関が担っていたけれど、これからは社会的イノベーションは、民間の仕事、経営者が担う仕事になると結論づけていた。

 ドラッカーなら、この7月、YouTuberガーシーが国会議員になったことを「21世紀の社会的イノベーションだ!」と言うのかな?笑

今日もやっていきましょう。

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