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失業などを被って、社会の中に位置づけ(身分)と役割を失うと、“根無草“ 1月19日 The Purpose of Society 社会の目的

#1月19日  
#The_Purpose_of_Society
#社会の目的

おはようございます。このNOTEは、読むだけで世の中の課題を #ドラッカー #365の金言  を使って、解決できる、そんな知力を鍛える教育エンタメNOTEです。

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さて、

こちらでは、地に足をつけた、私の体験や学びから得た
実践マーケティング記事を1日1本以上をご紹介しています。

データを元に、具体的な解決案を記した回は特に人気です。読者の方からのリクエストにも答えています。最近は、特に、感性の高い優れた女性経営者の方、癒しビジネスに携わる女性マーケッターの方々からご愛読頂いています。「こういうのが知りたかった」という声も頂戴し、励みになっています。よかったらぜひお読みください。毎週木曜日にはFBにて読者との交流会も行なってますので、この機会にぜひご購読ください。
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かつて定年を迎えた大先輩は「給料はいらない。交通費だけくれればいいから、肩書きは要らない。働かせてほしい」と訴えていました。

彼にとって、会社に所属している、ということは、己の社会的身分と役割がある、己の存在感と同義だったんだなあ、と、今ならわかります。

当時、若かりし自分は入社3年目くらい。「そんなにしてまで会社にしがみつきたいのか」と冷ややかな目で見ていました。

しかし、かつて部長として辣腕を振るっていた男性が、社会的身分と役割を失ったのち、なんと弱々しくなってしまうことか。「燃え尽き症候群」となってしまうことを見知ってきました。

なんと脆いことか。

機能と地位のない個人にとって、社会は非合理な、あてにならぬ、無形のものである。「根無草」な個人、は社会がわからない。

『 産業人の未来』 28ページ

長寿社会となって、終身雇用が終了した後、どこへ行ったらいいのか?真剣に考える人はあまり居なかったように思います。

定年後の「セカンドキャリア」として、流行らない喫茶店か蕎麦屋を開店して、数年で退職金を使い果たし、生活保護受給者になるというストーリーでは、楽しくありません。

65歳以上人口は、令和元年10月1日現在3,589万人→令和3年10月1日現在3621万人(+32万人)です。( https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/html/gaiyou/s1_1.html より)

https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/html/gaiyou/s1_1.html より

このうち、退職後、社会的身分と地位がない人たちが大半ではないでしょうか。
特に男性は「根無草」となり易い。

臨済宗円覚寺派の横田南嶺管長は、花園大学の磯田学長の言葉を引きました。

「第三に、「根無し草」にならないでください。
 
政治学者の佐々木毅先生がおっしゃっているとおり、世界のどこでも通用し、活躍する人材、すなわち、グローバル人材は究極的には社会的に見て「根無し草」です。
他方、どの社会も個性と歴史を持ち、地域に根を生やしている以上、「根無し草」ばかりを集めても社会をつくることができません。
社会と地域の将来を慮り、多くの人々を糾合して新しい姿を描き、実践していく人材には何よりも地域性へのこだわりが必要です。
専門性の高い政治や行政、地域経済の担い手なしに社会の再生産は不可能です。
 
人は具体的な人との関係の中に生きているのです。
家族や地域や職場の仲間という具体的な人との関係の中で人は生き、それらの人々との間で愛や友情や信頼を醸成し、そこにこだわりを持ち、生きる意味を感じるのです。」

グローバルに通用する人材を目指した先が「根無草」とは。。。
良いと言われてきたことが、悪い、となる。
価値観変化がある時代です。転ばぬ先の杖。やっていきましょう。


今日のテキストは、『 #産業人の未来 』より。
原書は第二次大戦中の1942年に発表されました。私の手元にあるのは1965年未来社発行の田代義範訳のもの。第2章 #機能的社会とは何か  28ページより。

#位置づけと役割をもたなければ見捨てられし者
#根なし草である

 個人にとっては、社会的な位置づけと役割がなければ、社会は存在しないも同然である。個人と社会との間には機能上、明確な関係がなければならない。位置づけと役割を持たない者にとって、社会は不合理に満ち、計算できず、捉えどころのない存在である。
 位置づけと役割をもたなければ、見捨てられし者、根なし草である。彼らの目に社会は見えない。半分しか見えず、半分しか意味がなく、半分しか光が当たっていないという予測不能の魔物たちが見えるにすぎない。
 自らの意思によっては、生活とその糧さえどうすることもできない。理解することもできない。なじみのない部屋で、目隠しをされ、ルールを知らないゲームをさせられているようなものである。

(『産業人の未来』)

ACTION POINT
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