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富を築くのに必要なことは? 5月31日 Post-Economic Theory 新しい経済学

本日のテキストは、米版『すでに起こった未来』に収録されていた1987年の論文「経済学の貧困」からですが、日本版では、『すでに起こった未来』ではなくて1992年刊行の『未来企業』の36〜38ページに収録されています。

#5月31日  金曜日。5月も今日で終わりです。いい1ヶ月になりましたか?
今日も #ドラッカー #365の金言  でやっていきましょう。

今日のテーマ: 
#Post_Economic_Theory (ポスト経済学) 
#新しい経済学

ということで、

本日の金言:
#経済学は価値論を必要とする

ACTION POINT :
#あなたの組織をイノベーションと生産性の観点から評価してください

今日の論文でドラッカーは「何が富を創り出すのか」と学者に問うたのに、経済学者はきちんと答えなかった、答えられなかった、と学者批判から始まります。

 マクロ経済学者が「購買力だ」といい、サプライサイド経済学者が「貨幣供給量だ」と言い、マルクス経済学は、富を創造するものは、人間つまり労働とする。(中略)供給を増やしたが、富は増えず、経済学は間違い、役に立っていない。(中略)

 今や、我々は、富の源泉が、ある人間的なもの、すなわち知識であることを理解するに至った。すでに知っている仕事に知識を応用するとき、これを「生産性の向上」といい、全く新しい仕事に知識を応用するとき、これを「イノベーション」という。知識こそ、「生産性の向上」と「イノベーション」という2つの目標を実現するものである。

ドラッカーは「知識が富を創り出す。知識こそ生産性の向上とイノベーションという2つの目標を実現するものである」と結論づけた。

 一方で、最近、大卒の学歴があっても、富を創り出すことができにくくなってきたように感じます。大卒の学歴さえ獲得すれば、どんな大学だろうと就職先に恵まれる、と信じてきましたが、現実そうではなく、むしろFランク大学卒では逆に足枷になるという。むしろ、大学よりも高専生の方がいい企業への就職率は高いという。

では、富を築くのに、
大卒の資格や知識は役に立たないのでしょうか?

そうではないでしょう。

実学は日々深まり、新しい企画が市場に次々に投入され、消費者の厳しい目線で選別され、ほんのわずかなヒットする製品・サービスと大半のヒットしない製品・サービスが生まれ続けています。

知識を活かしてアウトプットするには、

植松氏のこの発想が必要です。
それを自社に活用する。

自社のリソースを活かし、
アイデアを生み出し、
新製品・サービスを開発するには、
知識が必要ですし、

組織が市場へアウトプットした製品やサービスに対して、市場とのコミュニケーションとフィードバックを通じた学習で、改良・改善して、ブラッシュアップしている。

過去から学び、得られた知識を通じて、フィードバックと学習を行い、自分の在り方を改めていく。それがイノベーションへと続いていきます。スマートにやっていきましょう。

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