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3月23日 eコマース革命

おはようございます。

今朝もドラッカー365。続けていきます。

#ドラッカー #365の金言 #3月23日 #eコマース革命 #eコマースの世界では販売は製造ではなく流通と直結する

このNoteは、「ドラッカー365の金言」に記された1日1テーマに対して、自分の感想や想い、そして、私自身の実践について書いたNOTEです。本文そのものを全て引用することはありませんので、ドラッカー博士の論文をお読みになりたい方はぜひ本書をご購入されることをお勧めします。

https://amzn.to/3qUQZtj

“汝の時間を知れ“ ドラッカー

上記は本書の扉の次のページに記されていたメッセージです。これは「時間は無限ではないから集中せよ」という意味かも知れません。ドラッカーの65年以上にわたる著作集を読み続けるほどの時間がない方のために、本書がある、という意味かも知れませんね。

編者のマチャレロ教授は

“最後にACTION POINTとして取るべき行動を示唆した。ここでお願いしたいことは、読者ご自身が「すでに起こった未来」を探すことである。新たなトレンドを見出したならば、ドラッカー学校の伝統に従い、自ら行動していただきたい。“


と記して、本書を実践する書、として欲しいと述べています。

著作権等の関係から、日々のドラッカー論文(つまり、本書の本文)を全文引用することはしませんので、ご関心の方はぜひお手元にお持ちになることをお勧めします。


今日のテーマ:eコマース革命
今日のアクションポイント: #あなたの組織はアマゾンと町の本屋さんとどちらに近いでしょうか#後者の段階にあるのならばeコマースの使い方を考えてください

ドラッカーは2005年に逝去したため、インターネットをマネジメントにどう活かすのか体系的に述べたものはないらしい。

昨日のeラーニング(教育)、そして、今日のeコマース(商取引)に関して彼はどんな期待をしていたのだろうか。


eコマース(電子商取引)は、情報革命にとって、産業革命にとっての鉄道のようなものです。鉄道は距離を克服したが、eコマースは距離を排除する。

コロナ禍に起こったことは、ざっくり言えば、全ての産業において「eコマース化」が促進されたことでしょう。

対面での商いであった、小売り、外食、宿泊、美容、医療など多くのサービス業にとってそのやり方での営業取引ができなくなったことで、売り上げが3割以上ダウンした企業が少なくありません。一方で、既にeコマース化していた企業はダメージが少なかったようです。

e-commerce eliminates it. (eコマースは距離を克服するどころか距離をなくす。)

eliminate =消す、削除する、という表現が使われていることに強い印象を覚えました。これまでの世界とはまるっきり逆だったり、次元が異なる、という意味で、確かにこれは「革命」です。

もう1つ大事な概念が、

Selling is tied no longer to production but to distribution. (販売はもはや生産ではなく、流通に結びついている。)

ことです。「セイの法則」を信仰しているわが国では、販売を伸ばすには製造生産重視。供給を増やせば増やすほど儲かるという「信仰」です。しかし、ドラッカー博士は「それは違う。「流通である」」と指摘しています。

eコマース事業者は流通業であり、流通をコントロールすることが需要=販売をコントロールする、という指摘も忘れてはならない点と思います。

現在、eコマースはスマホが中心です。そこでは、従来のオフライン事業からeコマース(オンライン通販業)へシフトが進んでいます。百貨店にテナント出展するよりも、アマゾンや楽天に出店した方が経済的である、という判断ですね。

一方で、流通コントロール、という点から考慮して、「あえてeコマース化しない」ことで実店舗への来店促進と実店舗販売をコントロールする企業も生まれています。これも「流通」だという判断と思います。

実店舗で体験してもらうことで、企業ブランドを再確認してもらい、それ以降は通販で楽しんでもらう、という販売戦略をとっている和菓子屋さんもあるほどです。

オンライン化がますます進むにつれ、自分の「流通チャンネル(販路)」をどのようにコントロールするか、も考え所です。

それから、結びにこそっとこんな1文が入っています。

eコマースを行う者にとって、自らの活動を特定の製品やブランドに限定すべき理由はない。

amazonやcarsdirect.com 、日本で言えば、アマゾン、楽天、Yahoo!ショッピング、zozoタウン、ヨドバシドットコム、じゃらん、のようなブランドをまたがって取り扱うオンライン・ショッピング・モール=オンラインの販売チャネルが主流になる、という考え方なのかな?

確かに、流通という観点で言えば、ルイ・ヴィトンであれ、ポルシェであれ、1つのサイト内で販売する、ということは技術的にはアリです。しかし、多くのブランドが独自サイトを立ち上げ、独自の販売チャンネルとして公式オンラインショップサイトを展開している現在において、徐々に、マルチなブランドを扱う百貨店的なサイトと公式サイトと、2つ以上のルートがオンラインでは定着しつつあります。

使い勝手の良いビッグサイト、そして、独自の公式サイト、と併存が定着していますね。コロナ禍の2020年、アマゾンの日本事業は2.2兆円と前年比プラス30%近い伸びとなりました。

オフラインの小売が少なくとも3割はダウンしている中、その分の売り上げが非接触でウィルス感染の危険がないオンライン通販に流れたのかな、と思います。

また、薬王堂やローソンもスマホ注文、駐車場受け取りやUberでデリバリーなど「非接触」での受け渡しやデリバリー市場の拡大が始まっています。

こうした変化が新しい流通革命につながっていくのかもしれませんね。

今日もやっていきましょう。


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