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5月25日 Defining Results in Knowledge Work 知識労働の成果

おはようございます。
今日も #ドラッカー #365の金言  からスタートしましょう。

本日 

#5月25日  

#Defining_Results_in_Knowledge_Work

#知識労働の成果

そして、本日の金言は・・・・

#科学の知識の向上は科学者にとっては成果であっても企業にとっては意味がないことがありうる

 仕事の定義が、もたらすべき成果を明らかにする。しかし、何を成果とすべきかの答えは複数ありうる。デパートの場合、買い物一回当たりの売り上げも正しいし、リピート率も正しい。
 知識労働の生産性向上には、あげるべき成果を明らかにすることが必要である。見方は分かれて当然である。リスクもともなう。しかも、知識労働者自身の目的と組織の目的が一致しなければならない。
 買い物一回当たりの売り上げとリピート率のいずれを成果とするかは、それぞれのデパートのマネジメントが決定することである。知識組織においては、この種の決定が変わることのない重要な問題となる。

(『明日を支配するもの』、eラーニング教材『知識労働者の生産性』)

ACTION POINT

#あなたのポストにとっての成果を明らかにしてください

#あなたの組織があなたのポストの成果としているものと調整してください


本日のテキストも昨日と同様、1999年刊の『明日を支配するもの』「第5章 知識労働の生産性が社会を変える」の172ページあたりのところのように思います。eラーニング教材『知識労働者の生産性』は未入手のため不明です。

『明日を支配するもの』では、「第5章 知識労働の生産性が社会を変える」では土木機械メーカー「キャタピラー」の例が記されている。

 “キャタピラー・トラクターが、客は何のために金を払ってくれるのかを検討したところ、答えは、土木機械そのものではないことが明らかになった。当然のことながら、機械が行なうことに対して金を払ってくれたのだった。客にとっては、わずか1時間の故障であっても、工期の関係で、機械の値段を遥かに超える損失を招くことがあった。問題は稼働率だった。つまるところ、仕事は何か、への答えはアフターサービスだった。
 そこでキャタピラーでは、稼働率を保証し、直ちに修理や部品交換が行えるよう、製造段階に遡って、仕事の組み替えをおこなった。また、テクノロジストたるアフターサービス担当者に大幅な権限を持たせた。“

同書、183〜184ページ

自分達が何を成果とすべきかを検討する際に、「何のために金を払ってくれるの?」とお客さんに尋ねる、というのも「あり」なんだよね。

知識労働の生産性向上には、あげるべき成果を明らかにすることが必要である。見方は分かれて当然である。リスクもともなう。しかも、知識労働者自身の目的と組織の目的が一致しなければならない。

「あげるべき成果は何か」定義することが重要であり、それを労働者と組織側とで意見が一致していなければならない。

 “知識労働の生産性の向上のために最初に行なうことは行なうべき仕事の内容を明らかにし、その仕事に集中し、その他のことは全て、あるいは少なくとも可能な限り無くしてしまうことである。
 だが、そのためには、知識労働者自身が、仕事が何であり、何でなければならないか、を明らかにしなければならない。それができるのは知識労働者自身である。知識労働の生産性の向上をはかるには、知識労働者に対し、行なうべき仕事は何か、何でなければならないか、何を期待されているか、仕事をする上で邪魔なことは何か、を問うことが必要である。
 ほとんどあらゆる知識労働者が、これらの問題について一度は考えたことがあるはずである。従って、答えることはできるはずである。もちろん、実際に彼らの仕事を組み替え、果たすべき貢献ができるようにするためには、膨大な時間と作業を必要とする。しかし、これらの問いかけを行い、答えに従って行動をするならば、知識労働の生産性は2倍、3倍に急増する。“

同書、172〜173ページ

 私ごとで恐縮ですが、自分がある組織に勤めていた時、「上げるべき成果は何か」について上司と良く話し合っていた。その結果、上司は、私に営業先に訪問し、成果を報告させるように時間的な制約を外してくれた。結果は、大きな商談をいくつか獲得することができたのでした。

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