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5月29日 知識の実り


おはようございます。昨日の続きです。

#ドラッカー #365の金言 #5月29日  #知識の実り  #知識の生産性を上げるには結合することを学ばなければならない

このNoteは、「ドラッカー365の金言」に記された1日1テーマに対して、自分の感想や想い、そして、私自身の実践について書いたNOTEです。本文そのものを全て引用することはありませんので、ドラッカー博士の論文をお読みになりたい方はぜひ本書をご購入されることをお勧めします。

https://amzn.to/3sucDVe

“汝の時間を知れ“ ドラッカー


上記は本書の扉の次のページに記されていたメッセージです。これは「時間は無限ではないから集中せよ」という意味かも知れません。ドラッカーの65年以上にわたる著作集を読み続けるほどの時間がない方のために、本書がある、という意味かも知れませんね。

編者のマチャレロ教授は

“最後にACTION POINTとして取るべき行動を示唆した。ここでお願いしたいことは、読者ご自身が「すでに起こった未来」を探すことである。新たなトレンドを見出したならば、ドラッカー学校の伝統に従い、自ら行動していただきたい。“


と記して、本書を実践する書、として欲しいと述べています。

著作権等の関係から、日々のドラッカー論文(つまり、本書の本文)を全文引用することはしませんので、ご関心の方はぜひお手元にお持ちになることをお勧めします。

今日のテーマ:知識の実り

今日のアクションポイント: 
#意思決定に当たっては問題の定義に時間を割いてください

今日の提言は問題解決よりも問題定義が重要というお話。

たとえば、以下のツイートのように「人手不足の問題解決なのに、正社員不足、というのが良くわからない」というお話。

 問題解決に焦点を絞った会話だと、しばしばこういうすれ違いが起こります。

人手不足という意味は、

「会社が求める一定以上の能力を持った人がいない」、のではなくて、

「会社が求める一定以上の能力を持った人で、かつ、会社が提示できる一定以下の給料で働いてくれる会社にとって都合の良い人材がいない」という意味(笑)です。

問題は、会社にとって都合よく働いてくれる奴隷的人材がいないこと。問題定義が異なっている、ということです。

だから、人手不足の解決を、と、その人手不足対策をいくらこね回しても問題定義が間違っているから問題解決しない。日本人が集まるよう収益性を改善しよう、ではなくて、日本人は集まらないからアジアから外国人労働者を、となっていて、移民の方々が増える。移民の方だって、ちょっと働いていれば、労働>報酬、だってわかるから、「日本はなんて搾取する国なんだ」「ウイグル搾取の問題と同じだ」となる。

親日感情から反日感情へと炙り立てるような、別問題が発生することにもなりかねません。

こういうことが至る所で起こっているように思います。

日本語の魅力は曖昧な意味合いで、会話していくと、わかったような、わからないような、噛み合っていないようでいて、噛み合っていたりして、でも、お互い親密感が得られたり、あるいは、違和感を感じたり、という、微妙なズレ加減も楽しむ、という曖昧な点で会話することだったりもするのですが、こと問題が発生し、こじれる、となると、解決への道のりは途端に遠くなりがちです。

知識で補ったり、また、人脈で補ったりと、様々な工夫や努力に大きな労力と時間がかかります。

最初のボタンの掛け違いを直しておけば、とも思うのですが、いちいち言葉の定義、意味の定義など好まれませんし、また、報酬交渉はいやらしいもの、という、、、なんでしょうね?

また、お金に対して、不思議と宗教観にも似た「ケガレ」的な発想があるからか、業務前の報酬交渉はなかなかされず、スケジュールの関係で仕方なく始めざるを得ないような雰囲気となると、仕事が終わってから、じゃあ、支払ってくれるよな、と思うと、とんでもない低い報酬しか提示されなくて、揉める、ということにもなりがちです。

そういうわけで、知識の生産性を上げるには、今日の提言のごとく「問題解決の方法論」ではなくて「問題定義の方法論」が必要ということです。

  In learning and teaching, we do have to focus on the tool. In usage, we have to focus on the end result, on the task, on the work.  (学習や教育においては、ツールに焦点を当てる必要があります。ツールを使う際には、私たちは最終的な成果や課題、仕事に焦点を当てなければなりません。)
It requires a methodology for problem definition – even more urgently perhaps than it requires the methodology for “problem solving.” (そのためには、「問題解決」のための方法論よりもさらに緊急に、「問題定義のための方法論」が必要です。)

定義とは、

物事の意味・内容を他と区別できるように、言葉で明確に限定すること。「敬語の用法を定義する」

問題定義=「何が問題なのか、言葉で明確に限定すること」が最優先で、

その後に、

It requires systematic analysis of the kind of knowledge and information a given problem requires, and a methodology for organization the states in which a given problem can be tackled – the methodology that underlies what we now call “systems research.” 与えられた問題がどのような知識や情報を必要としているかを体系的に分析し、与えられた問題に取り組むことができる状態を組織化する。

組織化とは、

バラバラな知識を「つなげる」こと。

才能あふれるバラバラな人と人とが「つながる」こと。

問題を定義し、解決においては、バラバラな知識や人を「つなげる」ことだよ、と教えてくれています。

今日もやっていきましょう。

追伸

「どうすれば、今の状況をもっと良くできるか」

これこそ、経営者のあなたが直面している現実的な課題であり、それが解決する日まで、毎日頭から離れることはない問題ではありませんか。

知識を増やし、縁を増やし、新しいアイデアが生まれるかどうかが、この困難な時においても、うまくいく人といかない人との小さな違いです。小さな違いが大きな結果の差を生みます。そうした新しいアイデアのヒントが見つかるのが、次のNOTEマガジンです。


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