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6月27日 マネジメントの正統性 Legitimacy of Management

おはようございます。

#ドラッカー #365の金言 #6月27日 #マネジメントの正統性

#Legitimacy_of_Management  

#人の強みを活かすことが組織の目的でありマネジメント権限の基盤である

このNoteは、「ドラッカー365の金言」に記された1日1テーマに対して、自分の感想や想い、そして、私自身の実践について書いたNOTEです。本文そのものを全て引用することはありませんので、ドラッカー博士の論文をお読みになりたい方はぜひ本書をご購入されることをお勧めします。

https://amzn.to/3sucDVe

“汝の時間を知れ“ ドラッカー


上記は本書の扉の次のページに記されていたメッセージです。これは「時間は無限ではないから集中せよ」という意味かも知れません。ドラッカーの65年以上にわたる著作集を読み続けるほどの時間がない方のために、本書がある、という意味かも知れませんね。

編者のマチャレロ教授は

“最後にACTION POINTとして取るべき行動を示唆した。ここでお願いしたいことは、読者ご自身が「すでに起こった未来」を探すことである。新たなトレンドを見出したならば、ドラッカー学校の伝統に従い、自ら行動していただきたい。“


と記して、本書を実践する書、として欲しいと述べています。

著作権等の関係から、日々のドラッカー論文(つまり、本書の本文)を全文引用することはしませんので、ご関心の方はぜひお手元にお持ちになることをお勧めします。

今日のテーマ:マネジメントの正統性 Legitimacy of Management


ACTION POINT: Use your position of authority to bring out whatever strength there is in the people you are responsible for.  

#ともに働く人たちの強みを全て引き出してください

今日も使い慣れない、難しい言葉が出てきていますね。

正統性= Legitimacy とは?

正統性(せいとうせい、英: legitimacy)とは、政治権力が最終的に支配として確立し、権威化されることを正当化する概念をいう。

その経営者がなぜ、その企業の経営者として正当性があるのか?

その理由は、出生(血筋)、魔法、そして、業績を上げているから、儲けているから、では不適当である、という。

経営者は業績を上げているからこそ、その任に就いているわけだが、それでいて、業績が上がっているというだけでは、これまで正当性の根拠としては不十分だった。経営者が正当な権限の持ち主として是認される上で必要としているのは、道徳立である。経営者は自らの権限の根拠を道徳的なコミットメントに置かなければならないが、それは同時に、自己が預かる組織の目的と性格を表明するものでなくてはならない。(「マネジメント」より)


「人間の強みを生産的にすること」それが組織の目的であり、経営者の権限の基盤でもある。組織とは、人が個人として、地域共同体の成員として、社会に貢献し、何事かを達成するための手段である。(「マネジメント」より)


経営者は、業績を上げているから、だけでなく、自分が「公人」であると自覚し、組織の目的=個人の強みを社会の生産性へと活かすことと、組織の道徳的責任を是認することによって、経営者としての正統性が認められる、ということなんでしょう。特性に、道徳的な信条に置かれなければならない、ということなんだろう。

いわゆる渋沢栄一の「論語とそろばん」=「そろばん勘定ばっかりじゃダメで、人格、品格が必要だ」ということでしょう。

ただ、面白いことに、当の澁澤自身は、論語については、そんなに詳しくなかったとか。これもよくあることですが、悪どいこともいっぱいしてきた経営者が、老年になって、公で話をするようになって、やはり、立派なことを言わなくちゃいけない、と、その時に利用したのが、当時ヒットしていた「ポケット論語」だったのでは、とパオロさんが文献を調べた結果を、「エラい人にはウソがある」の中で暴露していました。

孔子も、渋沢も、聖人君子ではないよ、むしろ、人間味あふれるエピソードがたっぷりあった愛される人であった。余計な修飾語をつけて、カリスマ化し、崇拝させよう、とするのではなく、等身大の彼らから学べることは多い、そこを見よう、というパオロさんの意見に肯首するものです。

というわけで、今日もやっていきましょう。

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