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12月20日 The Temptation to Do Good 善への誘惑

おはようございます。 今日も #ドラッカー #365の金言  から人生と経営を深めていこうと思います。

本日 #12月20日  のテーマは #The_Temptation_to_Do_Good  

#善への誘惑

#社会的機関は最適化ではなく最大化を目指す

 社会的機関の多くは、自らの氏名を道義的に絶対的のものとし、経済的な費用効果の対象とはしない。経済の世界では、より大きな成果を得るために常に資源の配分を変える。すべてが相対的である。しかるに社会的機関においては、より大きな成果などというものはない。より大きな善もない。目的を実現できないということは、努力を倍加すべきことを意味するだけである。飢餓撲滅運動のリーダーは、飢えている子供が一人でもいるかぎり、われわれの使命は終わらないとする。現在の配給システムが到達しうる地域の子供たちの、可能なかぎり多くが発育不全にならないだけ食べられるようになれば、われわれの使命は終わるとでもいおうものならば、リーダーの地位を追われるだけとなる。
 しかし、目標が最大化にあったのでは、決して達成されることはない。それどころか、達成に近づくほど一層の努力が求められる。なぜならば、最適値を超えるや、得られる成果は指数関数的に小さくなり、必要とされるコストは指数関数的に大きくなるからである。こうして社会的機関は、目的の達成に近づくほど不満を感じ、より一層活動に力を入れることになる。
(『イノベーションと起業家精神』14章 公的サービス機関と起業家精神  306〜307ページより)

ACTION POINT
#初犯者の再犯罪率低下のために働いているNPOがあります

#常習化率ゼロを目標にしていないのはなぜでしょうか

今日の提言、まさに感染症患者をゼロにするために、と努力をすればするほど、

得られる成果は指数関数的に小さくなり、必要とされるコストは指数関数的に大きくなるからである。

ロックダウンすれば、経済はダウンし、費用だけが積み上がり、社会は分断、疲弊する。

しかも、公的サービス機関は、成果が上がらない場合でも、成果が上がっている場合と同じように振る舞う。つまり、すでに行なっている事業に一層の力を注ごうとする。(『イノベーションと起業家精神』 14章 公的サービス機関と起業家精神  307ページより)

そして、公的サービス機関は、極大化を目指す。

公的サービス機関が目指すものは、最適化の努力ではなく極大化の努力だということである。(『イノベーションと起業家精神』 14章 公的サービス機関と起業家精神  306ページより)

さまざまな研究会、委員会、会議体が増えるばかりで、こども庁のような新しい官僚組織ができる。肥大化する。社会課題の解決=善、と信じて、極大化を目指す官僚機構。

善を求めて、結局目的を実現できなかったというのであれば、努力を倍加しなければならないということになる。つまり、悪の力が予想以上に遥かに強かっただけなのであり、なお一層これと闘わなければならないということになる。(『イノベーションと起業家精神』 14章 公的サービス機関と起業家精神  305ページより)

しかし、極大化させても成果が上がらない、と、官僚組織を攻撃すれば、

もし公的サービス機関に対してイノベーションを推進し、何か別のことをおこなうよう要求するならば、その機関の任務、存在理由、価値観、信念などに対する攻撃として、憤激を買うことになる。(『イノベーションと起業家精神』 14章 公的サービス機関と起業家精神  307ページより)

そもそも、ニュージーランドや欧州のいくつかの国のように、ロックダウンや営業自粛など、何かをすれば感染を防げるという考えが間違っているのかもしれない。

この2年、いや、3年前、中部地方から広がり続けている豚コレラを見ても、目に見えないウイルス感染拡大に対して、有効な手段がないように感じられる。多くの自治体で畜産場の石灰消毒に加えて、豚の殺処分を実施しても、一向に下火にはならない。

ウイルスが常時存在する中、感染が拡大しないような対策などあるのだろうか。

感染するときは感染する。今していなくても感染する。だから、感染しても重症化しないように体力をつけること、そして、たとえ感染して死ぬことになったとしても、死を受け入れる心の準備、死生観を持つことであり、社会や経済に余計な負担や費用をかけることなく、淡々と生きること。

むしろ、経済的ダメージをカバーできる金すらない、と諦めたスウェーデンのように、社会的免疫ができる、という名のノーガードで何もしないで3年くらいやり過ごす、という方が正解なのかもしれない。

そもそも、「やり過ごし」は、日本の行政の「お家芸」だったのにね(笑)。

今日を変えていこう。愛を込めて。


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