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かつて優秀だった人がなぜ無能になってしまうのか?  6月7日 Sudden Incompetence 突然の無能化

おはようございます。本日、 #6月7日  の #ドラッカー #365の金言  は中高年にとっては厳しい話かもしれません。なぜなら、

かつて優秀だった人がなぜ無能になってしまうのか?

というテーマだからです。

あれほど優秀だった人が、なぜ、昇格後の新天地では、無能になってしまうのか??
 
#Sudden_Incompetence
#突然の無能化

今日の金言が図らずも語っています。

#最悪の資源の浪費が昇進人事の失敗である


 10年、15年にわたって有能だった人が、なぜ急に無能になるのか。
 私が見てきたかぎり、原因は、それらの例のほとんどにおいて、昇進した人が、前の任務で成功したこと、昇進をもたらしてくれたことを新しい任務においても行ないつづけることにある。その挙句、無能な仕事しかできなくなる。正確には、無能になるのではなく、たんに間違ったことを行なうために無能な仕事しかできなくなるのである。
 新しい任務を行なううえで必要なことは、卓越した知識と才能ではない。それは、新しい任務が要求するもの、新しい挑戦、仕事、課題において致命的に重要なものへの集中である。

(『創生の時』)


ACTION POINT

#昇進をもたらしたことを新しいポストで続けてはなりません

#新しい仕事で成果をあげるには何をしなければならないかを考えてください

 本日のテキストは、阪神淡路大震災、オウム真理教サリン事件という大震災とテロ事件に日本が揺れた1995年、バブル崩壊に加えて、本拠地神戸に震災が襲い、経営に苦しむダイエー創業者中内功氏との間で行われた往復書簡本、『創生の時』第1章 個人の創生 42〜44ページより。

かつて優秀だった人がなぜ無能になってしまうのか?
それは、

“前の任務で成功したこと、昇進をもたらしてくれたことを新しい任務においても行ない続けているからです“

同書、42ページ

 ドラッカーが保険会社で証券アナリストを務めた後、ロンドンの銀行にシニア・パートナーの補佐役として転職した時に、1人のシニア・パートナーに「君は許されざる馬鹿だ」と言われたそうです。さらに、続けて・・・

 彼は「保険会社の証券アナリストとしてよくやっていたことは知っている。しかし、証券アナリストとしてやってもらうのなら、保険会社に置いておいた。いま君は、銀行のシニア・パートナーの補佐役だ。ところが、君は、あいも変わらず、証券アナリストのままでいる。今の仕事で成果を上げるには、一体君は何をしなければならないと考えているのか?」と言ったのです。

同書、41ページ

 “この時以来、私は新しい仕事をやるようになるたびに、「新しい仕事で成果を上げるには、何をしなければならないか」を自問することにしています。そして、その答えは、その度に違ったものになっています“。

同書、41ページ

 “新しい任務が要求するものについて、自分で徹底的に考え抜くということ“

43ページ

 日々、仕事の環境が変わりつつあります。新しい環境やITなどに戸惑うこともあるでしょう。しかし、新しい仕事で成功する上で必要なことは、ITではないことに、新しい技術でないことに気づけたあなたは素晴らしい。
 あなたも私も新しい任務が要求する重要なものに集中することです。
今日もやっていきましょう。愛を込めて。

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