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2月26日 Balancing Three Corporate Dimensions 企業の3つの側面

おはようございます。今日も #ドラッカー #365の金言  から1日をスタートさせていきましょう。

本日 #2月26日  

テーマは、 #Balancing_Three_Corporate_Dimensions  

#企業の3つの側面

そして、

本日の金言は、こちら

#株主主権のモデルは行き詰った
#それは好天用のモデルにすぎなかった

 ネクスト・ソサエティにおいては、企業の三つの側面、すなわち経済機関、人間機関、社会機関としての側面をバランスさせなければならない。この五〇年間に、これら三つの側面をそれぞれ重視するモデルが別個に発展した。ドイツの社会主義的市場経済のモデルは、社会的側面を重視した。日本の会社主義のモデルは、人間的側面を重視した。アメリカの株主主権のモデルは、経済的側面を重視した。
 三つのモデルはいずれも不完全だった。ドイツ型モデルは経済の発展と社会の安定をもたらしたが、失業率の上昇と労働市場の硬直性をもたらした。日本型モデルも長年にわたって成功を収めたが、はじめての難局にあえいだ。一九九〇年代の不況から容易に脱しえない原因の一つともなった。アメリカ型の株主主権のモデルも行き詰った。それは好天用モデルであって、経済が順調なときにしか機能しなかった。
 もちろん社会的側面や人的側面を満足させるには、経済的側面が有効に機能しなければならない。とはいえ、知識労働者が働く人たちの中核となったからには、企業が成功するには雇用主としても魅力ある存在でなければならない。(『ネクスト・ソサエティ』)

ACTION POINT 

#あなたの組織を経済機関#人間機関#社会機関として評価し

#それぞれについて問題点を5つあげてください

#そしてそれらを解決するためのプランを示してください

今日のテキストは、2002年、ドラッカー最晩年の名著「ネクスト・ソサエティ」第6章 トップマネジメントが変わる>トップマネジメントの仕事(54~55ページ)からとなります。

組織には、経済面、人間性、社会的の3つの側面から成り、それぞれ国別に特色があるそうです。

ドイツは、経済面と社会性、日本は人間性と経済面、アメリカは経済面のみ突出の株主第一主義、といい、これら3面がバランス良くあるべき、とドラッカーは説きます。

アメリカ企業や世界経済フォーラムが、「株主第一主義からの脱却」と言い始めて、社会性や人間性重視に舵を切ったのは、2019年の8月辺りからだったと記憶しています。


一方で、今や日本企業の方が、これまでの人間性重視のシンボルとも言える「終身雇用制」「年功序列」を放棄し、人件費が安いからと海外に生産拠点を移し、移民に労働集約型業務を従事させようと積極的に受け入れ、元々の正社員を切り、派遣社員による奴隷的労働を増加し、経済性を重視した結果、勤労者の年金負担が48%まで上がり、経済苦境に、そこへコロナが、みたいな泥沼になってきているように感じます。

ドラッカーがいう、組織はバランス良い3面を保つべき、という提言は、今こそ多くのトップマネジメント層の方々にも響いてほしいと感じる次第です。

今日を変えていこう。愛を込めて。



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