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4月16日 人材の確保

おはようございます。

昨日の続きです。

#ドラッカー   #365の金言 #4月16日 #人材の確保   #産業の衰退の兆候は能力と意欲のある者に訴える力をもたなくなることである

このNoteは、「ドラッカー365の金言」に記された1日1テーマに対して、自分の感想や想い、そして、私自身の実践について書いたNOTEです。本文そのものを全て引用することはありませんので、ドラッカー博士の論文をお読みになりたい方はぜひ本書をご購入されることをお勧めします。

“汝の時間を知れ“ ドラッカー

上記は本書の扉の次のページに記されていたメッセージです。これは「時間は無限ではないから集中せよ」という意味かも知れません。ドラッカーの65年以上にわたる著作集を読み続けるほどの時間がない方のために、本書がある、という意味かも知れませんね。

編者のマチャレロ教授は

“最後にACTION POINTとして取るべき行動を示唆した。ここでお願いしたいことは、読者ご自身が「すでに起こった未来」を探すことである。新たなトレンドを見出したならば、ドラッカー学校の伝統に従い、自ら行動していただきたい。“

と記して、本書を実践する書、として欲しいと述べています。

著作権等の関係から、日々のドラッカー論文(つまり、本書の本文)を全文引用することはしませんので、ご関心の方はぜひお手元にお持ちになることをお勧めします。

今日のテーマ:人材の確保

今日のアクションポイント: #優秀な人材を惹きつけ留まらせることについて能力・意欲・実績の面から具体的な目標を設定してください 

「松下電器は何をつくるところかと尋ねられたら、 松下電器は人をつくるところです。あわせて電気器具もつくっております。こうお答えしなさい」「物をつくる前に人づくり」(松下幸之助)
「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」(武田信玄)
「金を残して死ぬのは下だ。 事業を残して死ぬのは中だ。 人を残して死ぬのが上だ」(後藤新平)

わが国には、人を大切にせよ、という格言が戦国時代の昔から今に至るまで述べられてきている。

ということは、逆に考えると、人を今まで大切にしてこなかった、人を大切にすることは難しい、人よりも己優先になってしまって失敗を繰り返してきた、ということなのかもしれませんね。

産業が衰退する最初の兆候は能力と意欲のある者に訴える力をもたなくなることである。(ドラッカー)

この指摘は鋭いですね。

報道によれば、日本のエリート教育は国家公務員養成、大企業サラリーマン養成のためにできてきたというのに、スマートじゃない議員や国民の陳情の処理やまともに動くPCすら配備できていない劣化した職場環境の中、長時間残業を強いられる割に低賃金で、「我々が国家を動かしているんだ」といったやりがい・働きがいだけで東大などエリート文系のトップが人生をかけて国家公務員職やマスコミに就職してきたわけだが、流石に「失われた30年」をへて、その「洗脳」も溶けて、自分自身の能力と生涯賃金やらなんやらを秤にかけて、あらためて考え直すと、外資系コンサルやベンチャーや金融といった成長分野に己を投じた方が高いリターンが得られることに気づき、公務員志望者が大きく減じているという。

優秀な学生たちが公務員職へ進まなくなった、ということは、国家の衰退が始まっているといえよう。

学生にとって魅力を失った公務員職や大企業職という兆候を見れば、例えば、およそ10年ごとに見舞われる東北地方の大地震

とか、

SARS、MARS、豚コレラ、鳥インフルなどの感染症の流行

https://jimin.jp-east-2.storage.api.nifcloud.com/pdf/news/policy/200257_1.pdf

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が起こり、再びの難局が到来した時には、こうした国家の問題に取り組むべき、有能な若者がいなくなっている、ということがわかります。

また、日本のデフレ低賃金は、国際的競争力にとってマイナス評価で、優秀な人材の国外流出を止められない、という「低賃金問題」が出てきています。

例えば、大谷選手のような優れて若いプロ野球選手がMLBに挑戦する。松山選手が全米のゴルフ市場に流出し、大坂なおみ選手が国内よりも、世界的なトッププロトーナメントへ、サッカー選手も、、、といった国際市場で活躍するスポーツ選手らの姿を見ていますと、業界に通じたビジネスパーソンなら、国際市場で己のスキルを活かしてリモートワーキングできるのではないか、そういう時代が到来すると、日本というローカル市場の評価=年俸、がすでに国際競争力を失っている、ことがわかります。

大谷選手の日本時代からの年俸は、2013年1500万円からスタートし、2017年国内最高に近い2億7000万円まで上がったものの、それ以上は望めない状況です(例外的に、楽天に戻った田中投手の9億円があります)。
米国ではメジャーの最低年俸65万ドル(約6800万円)からスタートし、2020年約7000万円で一旦契約終了したものの、2021年直前の年俸調整で、21年300万ドル(約3億3000万円)、22年550万ドル(約6億円)が決まって、日本国内での最高年俸を上回っています。

これまで日本企業は、家電や自動車をグローバル競争戦略として「安い、早い、壊れない」みたいなところで競争優位性を生み出してきました。そのため、国民の才能に対して評価せず、人件費を低く抑え、奴隷化することで、製品・サービスの安さを売りにして、国際競争を勝ち抜こうとしてきました。要するに、国民の奴隷化=低賃金で長時間労働させる、というやり方です。

(余談ですが、緊急事態宣言の延長を望む声が止まないのは、コロナがこれまでの奴隷的な長時間労働や働く習慣に対して、「もう戻りたくない」「もう通勤したくない」という心の声、なのかもしれません。なにせ本音は「やる気はわずか4%、76%は足を引っ張る「やる気後進国」」なのですから。)

大企業は国を動かし、低価格化を推進し、低人件費化=「才能のデフレ化」を引き起こしてきました。

LEDの発明でノーベル賞を受賞された中村教授が、日本企業を見限って、米市場へと転じたのも、この、日本国内の、才能のデフレ評価、と言えるでしょう。

この、人材のデフレ評価問題は、海外からの介護支援者の就職にもマイナスに働いています。苦労して日本語を覚えて、日本の介護市場に就職しても、わずか10万円程度しか手元に残らない、これが英語を覚えて、アメリカならば80〜70万円もらえる、というのですから。

平成の30年間、これまでデフレ社会誘導してきた財務省の政策により、マンーツーマンで手厚い介護や医療を提供する医療従事者たち、介護従事者たち、高い知識やスキルを持つアニメーターや職人たちが国際比較するとかなり低い賃金で働かされてきたことが判明し、まだごく一部ですが、ただでさえ少子高齢化の日本であるのに、人材流出が始まっています。

米中で1500万円の収入が得られる高いスキルを持つアニメーターが国内では300万円にも満たない、ということで、優れた人材の流出の兆しが現れています。

これは、介護業界だけではありません。

例えば、全国豆腐品評会で最優秀大臣賞を受賞するほどの優れた豆腐職人が

国内では、地元では夢が持てない=経済的には、ほとんど評価されなかった、ということでしょうか。その結果、欧州に流出する、という事態も出ている。

確かに、廃業が続き、手作り豆腐店が減少し続けている、とはいえ、スーパーやコンビニで百円にも満たない価格で流通している豆腐の国内市場は競争過多。将来展望が見えない、と感じてこられたことでしょう。ところが、欧州バルセロナでは手作り豆腐は、ほぼオンリーワン?日本国内に比べて競争はほとんどない。しかも、欧州は食産物は、過度の競争が禁じられ、保護(大事に)されています。そうした温かみのある政策がなされ、将来展望が開けている市場ならば、そちらに移住する気持ちは十分理解できます。

国民を大切にせず、税金や社会保障費を取る奴隷のような存在として扱う国家は少子化で衰退するばかり。隣国から侵略されそうなのに、何もできない。滅びるだけです。

個人でも、小さな存在でも、優れた人材である、と国際的な評価がつけば、今やネットで、世界中からオファーが入る時代になりつつあるでしょう。

国民を大事にしない国や政府、行政は、国民から見放され、生きる力を失い、滅びてしまいかねません。


今日もやっていきましょう。


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