「バブル期は怪しげな者までトップにのぼる」と いうドラッカーの真意は?  4月26日 Corporate Greed and Corruption 貪欲と腐敗

6時です。おはようございます。
今朝も #ドラッカー #365の金言からスタートします
本日、#4月26日、
テーマは、
#Corporate_Greed_and_Corruption
#貪欲と腐敗

#バブル期は怪しげな者までトップにのぼる 。と記されていますが、これは日本の90年頃のバブル期のことを指しているのではありません。

去年のテキストはこちら↓


 ドラッカーは、景気が良くなると、不正を働く人々がトップに立つと指摘しています。

原文は、

Every boom puts crooks in at the top. (景気が良い時はいつでも、不正を働く人がトップに立つ)

 ドラッカーは、過去に数回の景気変動を経験し、その都度同様の現象が起こっていたと述べています。例えば、彼が若いジャーナリストだった1930年1月には、欧州最大かつ最も誇り高い保険会社のトップマネジメントが起訴され、会社を継続的に略奪していたことが明らかになりました。その後も、景気が良くなると同様のことが起こるのは変わっていないと語っています。

また、直近の景気の好況期には、数字の偽装に誘惑を感じる要因が増加したと述べています。例えば、四半期の数字に焦点を合わせること、株価に過度に注目すること、役員が会社に大きな金銭的関与を持つべきというよく意図されたが愚かな信念、ストックオプション(これは彼が常に誤った経営を招くものと考えていた)、などがその要因です。

ドラッカーの提言は、景気が良くなると、金融面で略奪者が出現することに注意し、企業において数字を偽装する誘惑に負けないようにすることです。経営者は短期的な数字に惑わされることなく、健全な経営を行うことが求められます。企業にとって長期的な視点が重要であることを理解し、それを徹底することが不可欠です。

また、役員や従業員には、倫理的な判断を重視する教育やトレーニングが必要であることもドラッカーは指摘しています。企業文化においても、倫理的な観点を重視する風土を築くことが大切です。そのためには、トップダウンの取り組みが必要であり、役員自らが倫理的な行動を示すことが重要です。

ドラッカーは、企業が短期的な利益追求に走ることによって、長期的な発展を阻害すると警告しています。企業は社会的責任を持ち、長期的な視点で事業を展開することが求められます。役員や経営陣は、企業の持続可能な発展を促すために、社会的影響や環境問題にも目を向けることが必要です。

最後に、ドラッカーは企業に対して、経営において人間性を重視するように呼びかけています。経営者は、自分自身を含めたすべてのステークホルダーにとって価値を生み出すことが求められます。それは、従業員が働きやすい環境を整えることや、製品やサービスの品質向上に取り組むことなどに表れます。ドラッカーは企業に対して、倫理的な行動を重視し、長期的な視点を持ち、社会的責任を果たすことを求めています。ドラッカーは、企業は、自己利益の追求にとどまらず、社会や環境に貢献することで、持続的な発展を遂げることができると信じています。

また、ドラッカーはビジネスパーソンに対しても、倫理的な行動を求めています。ビジネスパーソンは、自己利益や企業の利益だけを追求するのではなく、社会全体の利益を考慮した行動を取ることが求められます。また、自己研鑽や自己啓発を行い、自分自身を向上させることも大切です。ビジネスパーソンは、自分自身が企業や社会に貢献できるようになることで、より大きな価値を生み出すことができます。

以上のように、ドラッカーの提言は、企業にとどまらず、個人に対しても大切なメッセージを含んでいます。ビジネスにおいては、倫理的な行動や長期的な視点が重要であり、企業は社会や環境に貢献することで、持続的な発展を遂げることができます。ビジネスパーソンは、自分自身を向上させ、社会全体の利益を考慮した行動を取ることが求められます。これらの価値観を大切にすることで、企業とビジネスパーソンは、より良い社会を築いていくことができるでしょう。


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