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2月28日 顧客は誰か

#ドラッカー #365の金言 #2月28日 #顧客は誰か #顧客は誰か・これが最初に考えるべき問いである  

このNoteは、「ドラッカー365の金言」に記された1日1テーマに対して、自分の感想や想い、そして、私自身の実践について書いたNOTEです。本文そのものを全て引用することはありませんので、ドラッカー博士の論文をお読みになりたい方はぜひ本書をご購入されることをお勧めします。

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“汝の時間を知れ“ ドラッカー


上記は本書の扉の次のページに記されていたメッセージです。これは「時間は無限ではないから集中せよ」という意味かも知れません。ドラッカーの65年以上にわたる著作集を読み続けるほどの時間がない方のために、本書がある、という意味かも知れませんね。

編者のマチャレロ教授は

“最後にACTION POINTとして取るべき行動を示唆した。ここでお願いしたいことは、読者ご自身が「すでに起こった未来」を探すことである。新たなトレンドを見出したならば、ドラッカー学校の伝統に従い、自ら行動していただきたい。“
と記して、本書を実践する書、として欲しいと述べています。

著作権等の関係から、日々のドラッカー論文(つまり、本書の本文)を全文引用することはしませんので、ご関心の方はぜひお手元にお持ちになることをお勧めします。

今日のテーマ:顧客は誰か?

今日のアクションポイント: #あなたの財やサービスに何種類の顧客がいるかを考えてください #その上でそれら全ての顧客を満足させているかを考えてください

ところが、英文だと、今日のテーマは、

Defining Business Purpose and Mission: The Customer (事業の目的と使命を定義する。: 顧客)

なんだよね。

実は昨日のテーマも、「自らの事業を知る」となってましたが、英文では

Defining Business Purpose and Mission (事業の目的と使命を定義する)

今日と同じなんですね。

昨日は、己を知り、今日は顧客を知る。

ということは、「敵を知り、己を知れば、百戦危うからす」転じて、「己を知り、顧客を知れば、事業は危うからず」ということでは?

さて、本文では、顧客も直接の取引先とその取引先のエンドユーザーがいて、両方から評価されねば継続的な商いにならない、的なことが記されている。

ところで、ホワイト企業の代表的な会社の1つに、未来工業さん(岐阜県)という会社があります。

「常に考える」が経営理念

工場見学を兼ねて訪問、創業者で元会長の故山田昭男さんのお話を伺ったことがあります。

その山田さん、「うちの営業マンは住宅電設部品の卸売に売っているから客先回りといえば、卸先へ行っている。だが、大事なのは施工先の現場を見ること。部品の販売先である住宅工務店やリフォーム屋、内装屋の現場に回ってきて、現場はこんなことに困ってる、こういう部品ないか?って現場ニーズを拾ってきて欲しい。だが、現場回ったって売り上げ上がらんから卸先ばっかりに行って喫茶店でお茶飲んでるか、将棋打ってるくんだよなぁ。俺は売れと言っとらんし、売り上げ伸ばせとも言っとらん。大体ノルマないんだから(笑)。だから、現場でニーズ拾って回ってもらった方が将来的に助かるんだけど、回ってこいや、って命令禁止だし、「ホウレンソウ禁止」。報告連絡相談もないんだから、行ってるか行ってないかも知らんし、相談もされない相談役や。行けって言ったって行きやせんのだから、ここでブツブツ言っとるんですわ、ブツブツ(笑)」と話されていたことを思い出しました。

今日のドラッカーさんの「顧客は誰か」とアクションポイントの「何種類の顧客がいるか」って話と未来工業の山田さんの話と重なりました。


今日のテーマ、事業目的と使命。事業目的は、使命の実現。その使命の根本となる考えを理念という。だから、未来工業さんの場合、「常に考える」ことが根本にあって、ユーザーの使い易い製品を提供するという使命の実現が事業目的でしょう。さらに、「全ての皆様に感動していただきたい」「ものづくりの中で持続的な社会づくり」の実現も目指しているって理解でいいかな。

当社は、「常に考える」を社業の企業理念とし、ユーザーの使い易い製品を提供するために「絶え間ない新製品の開発」、「ユーザーに対する迅速な対応」、「社員の自主性及び創造性の重視」、「地域社会への貢献」など、 創業以来時代を先取りした経営を行い、各事業の拡大を目指しております。また、当社グループ各社の基盤強化を図るため、当社を中心に、経営の効率化及び各グループ企業の独自性を生かした経営による継続的な成長と収益の拡大を図り、企業価値の最大化を目的としております。(未来工業の経営方針  https://www.mirai.co.jp/company/management/  より)


そういうわけで、今月は今日でおしまい。早いもんで、2021年も2ヶ月経過。明日から3月。やっていきましょ!こちらのNOTEも読んで欲しいんで、❤️のクリックとフォローも押してね。よろしく!


追伸

山田さんの話を聞いたのは、今から10年くらい前(2011年11月28日でした)。震災後でしたね。

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当時は「へえ、変わったことしてるな」くらいの軽い感覚で、会長さんのユニークさや休日が多い割に給料が県内一高い、とか、社員旅行が海外旅行だ、とか年末年始の休暇が長い、など、どちらかというと、福利厚生や待遇の良さばかりに光が当たっていて、組織が上意下達でなく社員の自主性に基づいた運営という、どちらかいうと先進的な組織運営が見えにくい辛かった、というか、隠してた?こちらの理解が足りなかった?かも(笑)。

トップダウン式のピラミッド型組織運営しかやったことない企業がおかしくなってて、でも、それしか経営のやり方はないと言われていたところに、いきなり「自由闊達」「社員の自主性に任せた運営」と言われてたら、たまげますよね。もうその時から企業経営の在り方の探求をしてたんだな、俺。。

HPや現在の雅裕社長の姿などから拝見しますと、本当に自主性を持って組織運営されておられて、それもまた同社の先進性の1つと思います。


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