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3月15日 Managing for the Short Term and Long Term 今日の利益と長期の成長力

おはようございます。 #ドラッカー #365の金言  からスタートしましょう。

本日 #3月15日  のテーマは、

#Managing_for_the_Short_Term_and_Long_Term  

#今日の利益と長期の成長力

そして本日の金言です。

#ケインズの最も有名な言葉は 
長期的にはわれわれはみな死ぬだった。

 長期のためか短期のためかは価値観にかかわる問題である。エコノミストは長期と短期は容易に両立するという。実際にマネジメントを行なっている者は、そう簡単ではないことを知っている。今日の利益と長期の成長力のいずれかを選ばされる局面は少なくない。数字で判断できることではない。
 それは、企業の役割とマネジメントの責任という価値観にかかわる問題である。(『すでに起こった未来』『明日を支配するもの』)

ACTION POINT 

#今日の利益のために長期の成長力を傷つけてはいませんか 。


#そのようなことなしに利益をあげる方法を検討してください

今日のテキストは、1992年発行の『すでに起こった未来』>4章 シュンペーターとケインズ(初出は「フォーブス誌」1983年) 78−79ページ。

1999年発行の『明日を支配するもの』にケインズの記載は見つけられませんでしたが、グローバル経済世界のことへの言及なのかな??

ドラッカーはシュンペーターの方を高く評価しています。

ケインズは、

・「いかにして経済の静的均衡を維持するか」が中心的課題で、健全かつ正常な経済は均衡状態にある経済であるという前提に立っていた。
・貨幣や信用のシンボル経済が実体であり、財やサービスはそれに依存する影に過ぎない。
・マクロ経済すなわち国の経済が全てであって、個人や企業には、経済の方向づけはもちろんのこと、経済に影響を与えたり、マクロ経済に対抗しうる有効な意思決定を行う能力はない。
・経済は供給が支配し、需要は供給の関数である。

という答えを出していました。


一方で、シュンペーターは、

・経済は永遠に成長変化するものであり、その本質は機械的ではなく生物的である。経済学の中心課題は均衡ではなく、構造変化である。
・従って、財やサービスが実体。だから、イノベーション、すなわち資源を陳腐化した古いものから新しい生産性の高いものへと移す起業家精神こそ経済の本質であり、特に現代経済の本質である。
・イノベーションとは創造的破壊であり、創造的破壊を行う革新者=イノベーター=個人と企業。

・だから個人と企業のミクロ経済こそ有効であって、問題は常に、利益は十分にあるかということ。
・なぜなら、急速な技術の変化と雇用を可能にするために、いかにして資本形成と生産性を維持していくか、未来のコスト、企業存続のコスト、創造的破壊のコストをまかなうために必要な最小限の利益はどれだけか、そして何よりも、現在の雇用を維持し、新しい雇用を創出するために必要な最小限の利益はどれだけか、を問題にした。

マクロ経済=国の経済に影響を与えるのは、イノベーションで構造変化を起こす個人や企業のミクロ経済である、という立場がシュンペーターです。

人を大事にする、人としての誠実さ、市場からのフィードバックから個人が進化成長することを説いたドラッカーの教えの本質をシュンペーターに見ることができたように思います。

今日を変えていこう。愛を込めて。

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