異常値を叩き出そう! 11月17日 Limits of Quantification 定量化の限界

#11月17日  
#Limits_of_Quantification
#定量化の限界

おはようございます。このNOTEは、読むだけで世の中の課題を #ドラッカー #365の金言  を使って、解決できる、そんな知力を鍛える教育エンタメNOTEです。

少しでも、おもろい、役に立った、という方は、
いいねのハートボタンをクリック、そして、フォローも忘れずに。
コメントも励みになります!ありがとうございます。


さて、

こちらでは、地に足をつけた、私の体験や学びから得た
実践マーケティング記事を1日1本以上をご紹介しています。

データを元に、具体的な解決案を記した回は特に人気です。読者の方からのリクエストにも答えています。最近は、特に、感性の高い優れた女性経営者の方、癒しビジネスに携わる女性マーケッターの方々からご愛読頂いています。「こういうのが知りたかった」という声も頂戴し、励みになっています。よかったらぜひお読みください。毎週木曜日にはFBにて読者との交流会も行なってますので、この機会にぜひご購読ください。今日もあなたが良くなりますように。

今日のテキストは、#すでに起こった未来 1994年版 終章 ある社会生態学者の回想 315〜316ページより。

 私が定量化を行なわない最大の理由は、社会的な事象のなかで真に意味のあるものは定量化になじまないからである。

同書 315ページ

この次の1文が省略されていました。

そもそも、統計的な世界、従って正規分布する世界に変革をもたらすものは特異な事象である。

同上

 つまり、統計で正規分布の中に入るのではなく、「異常値(外れ値)」となる例外的な事象こそ意味がある、ということなのだろう。


http://vertica-tech.ashisuto.co.jp/detect_outliers/ より

1900年〜03年のフォード社は、一般的な企業群とは異なり、異常値を示すほど、利益を最大化させ、独占的な地位を獲得していたわけで、それを正規分布図の中で言えば、異常値(外れ値)のところに表示される。それこそが真に意味あるものなのだから、ドラッカーは定量化には意味がない、と論じたのでしょうね。

なるほど、投げては15勝、奪三振数219、打ってはホームラン34本、打点95点を叩き出す大谷選手は、統計的に言えば、平均的なメジャーリーガーとは別。まさに異常値(外れ値)であるからこそ、高年俸であるし、MVPにふさわしい業績を上げている、と言える、というわけですね。

あなたも異常値を叩き出そう!

#社会的な事象のなかで真に意味あるものは定量化になじまない



 私が定量化を行なわない最大の理由は、社会的な事象のなかで真に意味のあるものは定量化になじまないからである。
 1900年あるいは1903年ごろ、ヘンリー・フォードは、当時一般的になっていた常識、すなわち利益最大化のための最善の方策は、独占的な地位のもと生産量を抑え価格を引き上げることであるという常識を知らなかったがゆえに、価格を引き下げ生産量を増やすことによって利益をあげた。この大量生産の発明が経済を変えた。
 しかし、1918年あるいは1920年という、すでにフォードが富豪となって何年も経った後でさえ、大量生産の影響を定量化することは不可能だった。もちろん、それは産業に革命をもたらし、自動車工業、国民経済、そして何よりもわれわれの産業観を一変させた。
 世界に変革をもたらす特異なものとは、実は限界的な事象である。統計的に意味あるものとなったときには、もはや未来にかかわる事象ではない。現在にかかわる事象でさえない。過去にかかわる事象になっている。

(『すでに起こった未来』)

ACTION POINT

#10年以来にあなたの組織に重要な影響を与えるであろう
#まだ定量化の段階にいたっていない特異な事象を1つあげてください
#それを機会として利用してください

サポートもお願いします。取材費やテストマーケなどに活用させていただき、より良い内容にしていきます。ご協力感謝!