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2月17日 Social Purpose for Society 自由で機能する社会

2月17日 Social Purpose for Society 自由で機能する社会

#今日の産業社会に理念のないことが最大の問題である

 われわれはすでに、経済発展が最高の目的であるとする信条を捨てた。経済的な成果を最高の価値にすることをやめ、数多くの価値の一つにすぎないとすることは、つまるところ、経済活動をあらゆる社会活動の基盤として扱うことやめるということである。経済的な領域を社会の中心的な領域とすることをやめるということは、さらに大きな意味をもつ。それは、人はみな経済人(エコノミック・マン)であり、行動の動機は経済的であり、自己実現は経済的な成功と報奨によってはかられるという信条を捨てることを意味する。
 われわれは、人間の本質および社会の目的についての新しい理念を基盤として、自由で機能する社会をつくりあげなければならない。したがってわれわれは、社会についての理念を見つけなければならない。それは、哲学あるいは形而上学の領域で見つけなければならない。(『産業人の未来』)

ACTION POINT
#四半期利益や株価を越える企業目標を探してください
#全員が全力をつくして貢献することのできる目標を示してください


日本人ビジネスパーソンは、経済人(エコノミック・マン)、ではなく、エコノミック・アニマル、と人生の楽しみ方を知らない民族だと半ば呆れられたように、言われていました。

戦後、誰もが、とにかく、必死に働きました。

24時間働きます、と。

 昭和の時代、それは、第一に国益のため。第二に会社のため。そして、自分(家庭)の幸せのため。

 敗戦後、物資不足が国力に直結したことを実体験した世代が率先して、経済的成長=収入増を実現しなければ、国力がつかないから国益にはならず、幸せは来ない。家族には、出来るだけ良いものを身につけて欲しい、食べてほしい、良い環境を提供したい、子供たちには、よい教育を受けてほしい、両親の面倒も見ていきたい。そのためには、収入を増やさなくては。そんな思いで、多くのビジネスパーソンは、苦労を苦労とも思わず、美輪明宏さんのヨイトマケの唄「母ちゃんのためならえーんやこら」という気持ちで、

家族のため、子孫のため、未来のためにやってきたんじゃないかと思います。それが、戦後からバブル期まで多くの日本人の価値観だったんじゃないかな。

いつの間にか、それが理想ではなくなりました。1985〜89年Japan as No1 となり、目標達成したからです。しかし、それはほんの一瞬で崩れました。91年バブル崩壊後、報われない平成の30年間が到来し、大地震に、アジアとリーマンの2度の金融ショックに、消費増税、そして、感染症と、ダメージを受けるごとに、自信を喪失し、自己肯定感を減らし、同じ仲間同士で妬み、イジメ合い、足を引き合う。

いかんいかん。誰もが今の社会を望んでいたわけじゃない。

とはいえ、もはや我々の多くは

経済発展が最高の目的であるとする信条

を棄てている。

人はみな経済人(エコノミック・マン)であり、行動の動機は経済的であり、自己実現は経済的な成功と報奨によってはかられるという信条を捨てることを意味する。

 経済が動機ではない、もはや、経済的な成功=自己実現ではない、とドラッカーは言います。

しかし、実際はどうでしょうか。

経済の代わりとなる信条があるのか?と問われると、、、そこが皆、疑問形のままでは?

確かに、世帯年収1500万円以上を稼ぐ富裕層にとっては、経済的な成功はクリアされた目標ですから、自己実現ではないという人たちは少なくないかもしれません。

しかし、1991年のバブル崩壊以降は、日本=経済成長、という自信を吹き飛ばし、GDP転落、はサラリーマンたちのアイデンティをぶっ壊し、かといって、一所懸命働いても働いても少しも状況は改善には至らず、、、かえって「無能な働き者」と言われるばかり。働きすぎることは資源を浪費し、環境を破壊する悪徳と言われる時代に。

もはや何を目標にして、働いたらいいのかもわからない。わからないこともわからない。

 時間だけが経過する中で、大地震、金融ショック、そして、感染症に見舞われ、国からは復興税、感染症税、社会保障負担増ばかりで、個人の可処分所得は年々少なくなるばかり。感染症が明けても、そこには負担増があるだけで、希望があるの?

 経済的な成功を再び、ともがいてきたのが、この30年間です。それは成功してきませんでした。

 ですが、希望はあると思います。それは経済的な成功ではないかもしれません。例えば、争いのない世界の実現をビジョンにしたらどうでしょう。

 それは、日本的価値観にあり、日本の強みではないか、と思います。

 例えば、日本のアニメを見て育った外国人Youtuberたちが多数います。彼らは、日本のアニメやゲーム、日本の食や治安の良さだけでなく、「和をもって」「争いが嫌い」「他人を思いやる」などの日本的価値観を気に入ってくれています。

 争いや騙し合い、力で紛争解決してきた、これまでの国連的価値観による紛争解決方法は行き詰まっているように感じます。

 日本的価値観が世界中に広がっていることは、日本人の我々にとっては嬉しいことだと思います。

今日もやっていきましょう。愛を込めて。





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