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1月12日 Practice Comes First はじめに実践ありき

おはようございます。今日も #ドラッカー #365の金言  から人生と経営を深めていきましょう。

本日 #1月12日  のテーマは、

#Practice_Comes_First  

#はじめに実践ありき

#意思決定の前提とすべきものが 「すでに起こった未来」である。

 政府、大学、ビジネス、労組、教会のリーダーたる者が意思決定のすべきものが、「すでに起こった未来」である。「すでに起こった未来」を知るには、今日当然としているものに反し、したがって新しい現実をもたらしつつあるものは何かを知らなければならない。
 学者や知識人は、はじめに理論があり、政治、社会、経済、心理の現実はそれに従って形成されると考える。そういうこともある。だが滅多にない。
 理論が実践に先行することはない。理論の役割は、すでに有効性を確認された実体を体系化することにある。個を一般化し、教え学ぶことのできるもの、一般に適用できるものにすることにある。(『新しい現実』)

ACTION POINT
#意思決定の前提にしているものは陳腐化していませんか
#市場で勝つには#思考の枠組みを変えなければならないのではないですか


手元にある「新しい現実」

https://amzn.to/3zHBOZP

を何度も読み返してみたのですが、今日の提言記載ページを見つけることができず、がっかりしていましたが、なんと「新版への序文」の中に見つけることができました。

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旧版になかったのも当然でした。見つかってよかった。ほっ。。

本書日本語版は、1989年7月に発行されたのは、ソ連・ゴルバチョフの人気もあり「改革=ペレストロイカは成功する」と謳われていたタイミング。

そんな時に、本書 4章「ロシア帝国」の崩壊、と述べられていたため、ナンセンスだ、とキッシンジャー博士に批判されたわけですが、実際には2年後の1991年12月25日にソ連崩壊。

多くの識者が手のひら返しし、ドラッカーの慧眼を称え、これは予言書だ、ともてはやされたとか。。。

 1989年は確かに転換期でした。昭和が終わり、ジョージ・W・ブッシュが米大統領になり、ソ連・アフガン撤退。竹下首相リクルート事件で辞任。宇野内閣始まるも、女性問題で2ヶ月で退陣、海部内閣に。ベルリンの壁が壊れ、天安門事件が起こり、米ソ冷戦終了が宣言される一方で、日本はバブル景気。12月29日には東証最高値と年間通じてバブル景気の最高潮を迎えた1年。

 

 現在日本を揺るがしている政治的な不祥事は、伝統的な政治体制と政治メカニズムに終わりが来つつあることを象徴している(中略)欧州共同体(EC)や北米自由貿易圏など経済ブロック化の高まり、およびこれと併行して起こりつつある貿易と投資の新しい原則としての相互主義の高まりは、他のいかなる貿易大国よりも、日本に対して大きな問題を提起している。(中略)その結果、日本の企業は、その組織構造、人事管理、資金調達の方法を大きく変えなければならなくなる。また、先進国社会の「脱ビジネス社会」への移行は、日本にとって極めて大きな意味を持つはずである。(中略)まさにそれらの「新しい現実」は、日本にとって、明治以来はじめてという、西洋の概念を日本の伝統に提供することによっては対処のできない種類の問題である。今日、明らかに日本は、経済、技術、清二組織、そしておそらく教育についても、世界の最先端に位置しており、従って自ら革新を行わなければならない状況に置かれている。(後略)(本書 序文v〜viより)

 1989年7月当時ドラッカーが論じた「新しい現実」「新しい世界」と言われても、バブル景気で浮かれ気分の日本社会は余裕がありました。まさかそこから長い混迷が続くとは。。。当時は想像すらされませんでした。いつも問うばかりですが、先生、どうしたらいいですか?

まず、新しい機会、新しい挑戦、「新しい現実」が何であるかを知らなければならない。そしてそれらのものを判別し、明確にし、はっきり目に見えるものにすることこそ、本書の目的である。(本書 序文v〜viより)
「新しい秩序」へと向かう混迷した世界の中で重要な役割を担う2つの国があります。1つはイギリス。そして、もう1つは、他でもない、あなたたちの国・日本です。(「ドラッカーの遺言」34ページより)
  イギリスには大西洋をはさんでヨーロッパとアメリカを、そして日本には太平洋をはさんでアジアとアメリカを結ぶ「橋」になることが求められています。異なる価値観が共存していく世界では、政治的にも、経済的にもバランスをとっていく必要がある。ヨーロッパの一部であり、同時にアメリカの一部であるイギリスと、アジアに位置しながら史上稀に見る西洋化に成功した日本とが、その舵取りを果たしていく責任を背負っているのです。(「ドラッカーの遺言」35ページより)
   アジアとアメリカを結ぶ橋になるーーこの難しい課題も、日本ならばうまくやり遂げることができるのではないか、私の中には楽観とも言える思いがあります。日本ほど見事に西洋化に成功した国は他に例がなく、一方で非常にメンタリティの異なる中国ともうまく折り合っていける、きわめてユニークな特長を持っているからです。(「ドラッカーの遺言」39ページより)
 日本に起こっていることは危機ではありません。ーー日本に起こっているのは変化なのです。(「ドラッカーの遺言」113ページより)

 「預言者」のように扱われ、常に「これからどうなりますか?」と尋ねられるドラッカーは、コロナ騒動が前の2019年10月から表面化し、エネルギーや食料などの確保に、日々ますます「米中激突」の緊迫が強まっているような今日ですが、2006年1月に発刊された「ドラッカーの遺言」のメッセージ「危機ではなく変化」と捉えたいと思います。

今日を変えていこう。愛を込めて。

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