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11月15日 The Management Letter マネジメント・レター

おはようございます。今朝も #ドラッカー #365の金言  で人生と経営を深めていきましょう。

#11月15日  のテーマは #The_Management_Letter  

#マネジメント・レター

こちらの続きです ↓


#正しい方向づけを行なうだけでなく
#間違った方向づけをなくさなければならない

 重要なのは目標である。そのため年に二回、マネジメント・レターなるものを書かせている組織がある。
 上司が目標とすべきものと、自らが目標とすべきものとを書く。期待されていると思う水準を書く。目標を達成するために行なうべきことと、障害となっていることを書く。組織と上司が行なっていることのうち、助けになっていることと、妨げとなっていることを書く。自らの目標を達成するために、次の一年間に行うべきことを提案する。この手紙が上司に受け入れられたとき、憲章となる。
 相互理解は、下へのコミュニケーションによって得られるものではないし、下に向けて話すことによって得られるものでもない。それは上へのコミュニケーションによって得られる。上司の耳を傾ける姿勢と、部下の声が伝わる仕組みを必要とする。(『現代の経営』1987年版 上巻 174ページ、『マネジメント-課題・責任・実践』1974年版 下巻 101ページより)

ACTION POINT
#あなた自身実際にマネジメント・レターを書いてください

このドラッカーのいう、「マネジメント・レター」とは何か??

監査法人のマネジメントレター、と完全に誤解してました。自分は「マネジメントレター」とは、上司が部下にこういう方針でやってくから、と宣言するものかと思っていました。

そうじゃなくて逆だったんですね。

部門長が自分のミッションや目標達成に対してどのように取り組むのかを書いて上司=上席役員など宛に提出する手紙(上申書?)のこと。

 上司は、その手紙を読んで、部下と共通の方向性を定めるだけでなく、方向性の間違いをなくすため行なうコミュニケーションの1つ。

どんな内容か。

1)まず上司の職務の目標と自分自身の職務の目標を、自分が見たままに規定する。
2)自分に適用されている、と信じる業務基準を明記する
3)前述の目標を達成するために、自分自身が果たさなければならないこと、並び、自分の率いる部門内で、その目標達成に大きな障害となっていることを列挙する。
4)上司と会社が行なっていることのうち、自分を助けていること、また自分の妨げになっていることを列挙する。
5)自分の目標に到達するために、次年度に行うべきことの提案を概略説明する。(『マネジメント-課題・責任・実践』1974年版 下巻 101ページより)

上司がこの部下の手紙の内容を元に話し合い、了解すれば、「マネージャー・レター」はこの部門長が活動するための憲章、すなわち、上司と部下の双方が相互承認した「証書」となる。

これを上席役員が部門マネージャーに年2回書かせることで、部門マネージャーが好成績を上げる助けになっているという。

マネージャー・レターは上司や会社が部下に要求するものの中に一貫性がない場合には、それを明らかにしてしまう。

例えば、部下たちにイニシアチブを取って自主的に判断するよう要求していながら、何事をおこなうにも上司である自分に相談してからやれ、と言ったりしていないだろうか。

会社は「何をしているか上司に知られないようにしておくことができれば、仕事をうまくやってのけられるのだが」といった状況を作り出していないか?

節約しろ、我慢しろ、と部下や部門に言いながら、自分だけ経費をバンバン使う、なんて状況を生み出していないか?

こうした状況は、従業員の精神と成績を害してしまう。自分も精神的におかしくなったことがある。それは、上司が自主的にやれ、と言い、承認を取っていたにもかかわらず、何事をおこなうにも上司である自分に相談してからやれ、と要求され、まるでアクセルとブレーキを同時に踏まれるような体験をした時です。

また目標だけ丸投げし、部下にやっとけ、と言ったから、という上司との仕事も苦痛です。「目標は命令ではない」ということがわかっていないからです。課題を共に乗り越えよう、そのための支援を上席がするつもりもない。

まるでおにぎり1つも送れないのに、米軍を殲滅せよ、と部隊に命じ、失敗は現場のせい、手柄は自分、といった大本営のようです。

こうした経験は、2度としたくありませんね。今日もやっていきましょう。

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