見出し画像

ずるいと言われようとカシコイやり方なのだ 8月18日 Hitting Them Where They Aren’t 創造的模倣

#8月18日  今日のテキストは  #ドラッカー 『イノベーションと起業家精神』、eラーニング教材『起業・新事業戦略』より。1985年版の #イノベーションと起業家精神 では、17章「手薄なところを攻撃すること」372〜373ページより。

#Hitting_Them_Where_They_Aren ’t  (「どうしてそんなにヒットが打てるのか?」と問われて「人が守ってないところに打てばヒットになるのさ」というNYヤンキースの伝説的名選手ヨギ・ベラ氏のユーモアあふれる一言だと思ったけど、本当は誰が言ったか不明。もしかしたらイチローかも。。。)

#創造的模倣

自ら発明するよりも、消費者が望み、満足し、対価を払いたくなるように改良して市場に投入する。そして、ついには、スタンダードとなり市場を支配する、というズルいがカシコイやり方である。

 これでパナソニックはソニーを凌駕して市場を支配した。けれど、数十年経って、下請けだ、と軽んじてきた中共企業に模倣され、技術も市場も人材も奪われ、奴隷同然。惨めなものだ。

 コアコンピタンスはまだ残っているんだろうか?電池技術はまだ死守できているのだろうか?それとも、それも奪われてしまい、規模の大きいだけの「空っぽな工場」に成り下がってしまったんだろうか?

 長年、同社のファンだったんだが、先日同社の製品を買ってガッカリするばかり。。。スマートライトはアイリスオーヤマ製にも劣るし、炊飯器もダメダメ。一応ブランドだから、と買って大いに後悔中。タイガーの方がよかった。毎日、ご飯を炊くたびに、「あと5年もこれを毎日使わなくちゃいけないのか、、、ふう」って気持ち、わかってもらえるだろうか。

 当然、我が家ではパナへのロイヤリティは大幅下落。地域店さんは一生懸命やってくださる電気工事業でもあるから、何かあればお願いするんだけれど、正直、今、パナから買いたいものなんてないよ。

アジアのメーカーから買った方が良くないかい?ってところまで来ている。

 パナしか作ってないからパナから買うべき製品ってあるんだろうか?もう社内もボロボロで、甦る気概すら失われてしまった、日本経済の象徴みたいなことになっているんだろうか?

 多くの業界で、この「模倣」戦略は有効だ。特に、あなたが強者であればあるほど。つい先日も、自民党がこの「模倣」戦略で、ライバルの立憲民主党の市場を奪った。「連合」の吉岡会長の主張を受け入れたことで、労働環境改善を約束し、原発再稼働にも賛成する電気労連の票を立憲民主など左派政党へ投票しないようにしたわけです。

そうなると、「公約」という名のもと、いつまで経っても実現しない政策を掲げている立憲民主党を支援する意味は無くなる。連合が政権側に寄って公約実現に向けて進む方が組合員にとっても現実的なわけです。

あなたは模倣された側?それとも、模倣して市場を奪う側?

たとえ、市場を奪われ、惨めな現在であっても、諦めることなくやっていこう。明日のために。

#8月18日  
#Hitting_Them_Where_They_Aren ’t
#創造的模倣

#創造的模倣はリーダーの地位にある者を追い抜く



 二番手戦略では、起業家は新しい製品やサービスを創造しない。誰かが創造したものを改善する。その一つが模倣である。だが顧客のニーズと欲求に、よりよく応えられるようにするがゆえに創造的である。こうして顧客の欲するものの創造に成功するならば、リーダーの地位を獲得し、市場を支配することになる。
 誰かが新しいものを感性間近までつくりあげるのを待つ。そこで仕事にかかる。短時間で顧客が望み、満足し、代価を払うものをつくりあげる。直ちに標準となり、市場を奪う。
 1970年代に、IBMがこの戦略でパソコン市場を席捲した。開発したのはアップルだった。アップルのパソコン開発はそれ自体一つの大事件だった。IBMはアップルを追い抜くための作業を開始した。アップルに欠けているものが何かを分析し、一年半後にはユーザーが必要とするソフトを搭載したパソコンを出した。
 その一年後には世界中で市場のリーダーとなり、その後10年以上にわたってその地位を守った。他方、アップルは限界的な存在となり、20年後の1990年代末、ようやくニッチの位置を見つけた。

(『イノベーションと起業家精神』)、eラーニング教材『起業・新事業戦略』)


ACTION POINT

#競争相手が行なったイノベーションを改善してください


サポートもお願いします。取材費やテストマーケなどに活用させていただき、より良い内容にしていきます。ご協力感謝!