5月21日 Productivity of Service Work サービス労働の生産性
おはようございます。昨夜は祝いの席で、久しぶりに呑み過ぎてヘロヘロで帰宅。二日酔いかなぁと思いつつも、そうでなくて、悪酔いしないいいお酒でした。美味しく呑めましたので、またお祝いにいきたいものです。
さて、今日は
テーマは、
#Productivity_of_Service_Work
#サービス労働の生産性
そして、今日の金言は、
#サービス労働の生産性向上はマネジメントにとって最優先の社会的責任である 。
ACTION POINT
#サービス労働の生産性向上について目標を設定してください 。
#目標の達成に対してはインセンティブを用意してください 。
今日のテキストは、『すでに起こった未来』と記されているけれど、サービス労働について記された箇所が見当たらないので、困ってしまった。よくよく調べてみると、米版の『すでに起こった未来』(1993年刊)であって、元々収録されていた31論文から日本版では、13本を選出して編集したものだという(訳者あとがき、325ページより)。
今日のテキスト該当の論文名は「生産性の新たな課題」で、これは、『未来企業』(1992年刊)の13章(111〜137ページ)として収録された論文です。
80年代から90年代前半にかけて多数の論文を経済誌などに発表していたドラッカーですが、それらの論文をまとめて1冊の著作として発表するにおいては、トルーマン・タリー・ブックス社のタリー氏が“助産婦“となって、発表された論文から適切な章にして編集され発刊されたとのこと。(『未来企業』序文より)その方式で発刊されたのは、『変貌する経営者の世界』(1982年)、『マネジメント・フロンティア』(1986年)、『未来企業』(1992年)。
米版の原書から、これらの3冊や『日本ー成功の代償』(1981年)などに既刊に収録・紹介された論文を省き、新たに書き下ろし論文を含んだものが日本版の『すでに起こった未来』(1994年)ということのようです。道理で『すでに起こった未来』をいくら探しても、該当箇所が見当たらなかったわけです。ふう。。。
では、該当する論文「生産性の新たな課題」を見ていきましょう。
この26ページの論文で言われていることは、
知識労働やサービス労働の生産性を向上させなければ、先進国は経済の停滞に直面する。従って、知識労働者やサービス労働者という支配的な存在となった人たちの生産性向上は、政府や政治によって為されるのではなく、企業や非営利組織の経営者や管理者が取り組むべき最も大きく難しい課題であり、最優先の社会的責任である。
過去100年に渡り肉体労働、生産労働の生産性向上について学んだことは、知識労働やサービス労働においても適用できる。
仕事を定義し直し、自らの仕事に集中し、かつ成果を定義し、従業員を生産性向上のパートナー、生産性向上のアイデアの第一の源泉として、継続的な組織学習を業務に取り込むことによって、生産性向上を実現。その成果として、賃上げを実現し、従業員の自尊心や誇りも高めている。
しかし、今多くのところで、生産性向上が賃上げにつながっていないのが日本の現実です。
あらゆるところで、グローバル競争の中に放り込まれ、海外の低賃金との競争により「100円ショップ」「コンビニ」「インスタント食品」「ファストフード」と競争させられ、社会が疲弊しているのです。
むしろ、生産性の向上よりもグローバル競争や消費者の値下げ要求が強過ぎるせいか、生産性の向上が利益増や賃上げにはつながらず、むしろデフレ促進の方に進んでしまい、「みんなで貧困化すれば不満は出ない」という洗脳に進んでいるような、そんな気がします。
本来、ドラッカーが望んできた世界と違う現実となっています。誰もが自分を守らなきゃならない中で、「より賢く働く」をやっていきましょう。愛を込めて。
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