「優しさ」が武器になるまで
「優しさなら誰にも負けない自信がある。」
でも彼女ができない。
「好きなあの子に一番優しくしてるのは俺のはずなのに。」
でも彼女ができない。
そんなあなたは優しさの使い方を履き違えているのかもしれない。
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「優しさ」とは現代のスマホのようなものだ。
誰もが持っている。
必需品である。
持っていない方が異端である。
ブサイクだろうがイケメンだろうが関係なく持ち合わせているため他者との差別化がされにくい。
”差別化されにくい”というのはブサイクにとって非常に由々しき事態である。
なぜなら、他のイケメンたちとの差が縮まらないからだ。
ただ優しさを持っているだけでは意味がない。
優しさを鍛え上げて他者よりも優れているように魅せていく必要がある。
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ところで、もし優しさを長所として恋愛したいならば相応の覚悟が必要になる。
意中の女性と接している間、常に優しさをアピールする行動をとらなければならないからだ。
イケメンがなぜモテるかというと、どんなことをしていても「常に顔がイケメンだから」に他ならない。
同様に、僕のようなブサイクが優しさで一点突破しようとするならば「常に優しさが感じられる」行動をとるしかない。
道を歩くときは歩道側を歩かせているか?
荷物は持ってあげているか?
お店に入ったら席は選ばせてあげているか?
暑さ、寒さを気にして声かけできているか?
挙げればキリがない。
だが、一度でも気を抜いた対応をしようものなら、あなたの優しさは武器になれない。
やりすぎでは?と思うかもしれない。
むしろやりすぎるぐらいがいいのだ。
やりすぎるくらいに突き抜けていないと印象に残らない。
女性から「そんなに気にしなくていいよ」と言われる時もあるかもしれない。
このフレーズがきたらチャンスだ。
「女の子には優しくしたくなるんだよ」と精一杯のキモくない顔で伝える。
ポイントは”どもらない”こと。
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優しさを鍛え上げるには観察力と場数が物を言う。
観察力を養うことは、洞察力の基礎作りにつながる。
洞察力まで到達すると、最終的に相手の挙動からその人の求めていることを予測できるようになる。
相手の求めることが予測できると、優しさを魅せるタイミングが分かるようになる。
だがこれはあくまでも理想形。
他人への興味が薄い人間は、周囲の人間に対して何も感じない。
と言うより見えていないのだ。
そんな状態で特定の女性に対して優しさを魅せられるほど、我々は都合よく出来ていない。
だから、最初は観察するだけでいい。
「青のトップスが爽やか」「白のフレアスカートがかわいい」「赤いパンプスが際立つ」
見過ごすのではなく、とにかく見えるものを意識的に観察すること。
それも一人の女性ではなくなるべく多くの女性をだ。
観察したものに対して、脳内で自分の感想を付け加えられると実践的でなお良い。
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観察ばかりしてたところで、脳内妄想の域を出ないと優しさは成長しない。
他のスキルと同様に、優しさだって試行錯誤が必要だ。
そこで優しさを実践していくことも忘れてはならない。
とにかくどんな相手でもいい。
友人、知人、先輩、後輩など誰でも構わないから、行動を共にすることがあったら意識的に優しさを実践する。
優しさの経験値を増やすのだ。
場数を踏むことで、優しさを披露する場面が自分の中でパターン化されていく。
パターン化されていくことは、すなわち優しさの引き出しを増やしておくということにつながる。
どんな時にどんな行動をとれば「優しい」と思われるのかを考える。
最初はキザに思えて恥ずかしいかもしれない。
だが、そこを乗り越えることで他人との差別化を図ることができる。
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幸か不幸か、日本では男性が女性に対して「常に優しく接する」という土壌がない。
そのため日本女性は「常に優しくされる」経験が少ない。
僕たちブサイクはこの隙間を狙っていく。
「常にかっこいい顔面を掲げている」イケメンに対応すべく、
「常に優しい対応ができる」ジェントルメンになることが、僕たちブサイクの生きる道なのだ。
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