見出し画像

266日目(ポリ裏)

ポリ裏の春風堂が入っていたビルの一角が解体されていたが、解体も終わって数ヶ月覆っていた目隠しが取れて綺麗な更地になっていた。
高松に住んでたった7年の高松新参者だけど、若い頃から遊ぶ場所は高松だったんで高松の商店街が移ろい行くのは高校の頃から20年以上は見続けていたつもり。

ポリ裏と言えば、僕がライブに行き始めた二十歳くらいの頃。
その頃はメロコアやミクスチャーのバンドのライブに行っていたんだが、高松ネイティブではない僕は後々知ることとなる場所の名前「ポリ裏」というところにいつもたむろしている黒い集団がいつも気になっていた。

気にはなっていたけど知識としては知っている程度のハードコアの格好をした人達が、僕が高松に遊びに行く土日にいつも集まって酒を飲みながら話している場所がポリ裏って場所だった。
気にはなっていたけど全身黒づくめで鋲のついた革ジャン着たりしていて近寄り難い雰囲気ではあった。怖くて近寄れなかったという方が正しいか。

話しかけもしないし、近寄りもしないけど、高松に遊びに行ってポリ裏で黒い集団を見ると「おっ、今日もいるなあ」なんて横目で見ながらポリ裏を通っていた。
時は流れて、その当時ポリ裏に集まっていたマスダさんやサエキさんともある程度の距離感はあれどライブで会うと普通に話せるようになったのは月日の流れもあるだろうけど、怖い怖いと思っていた人達が共通の趣味を介せば普通に話せるもんだなとも思う。

街が変わりゆくのは仕方ないことだとしても、昔よりも誰も彼もが記録として残せる時代になってきてるんだし、一人一人が何の気なしでも写メ撮って記録として残していけばいいと思うんだけどなあ。
その何の気なしの記録が数年後、数十年後の宝になってるかもしれないし。

高校時代に高松へ遊びに行く時は、高松駅に着いたら真っ先に駅構内のうどん屋で腹ごしらえしてた。
そんな「連絡船うどん」も今月いっぱいで店を閉めるということ。
僕の高校生の時から何度も運営が変わっていたようで当然当時のものではないんだけど、最後の日は行ってみようかな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?