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223日目(洋書)

先日インスタントグラムを見ていたら東京の古書店ドリスの新着商品でRE/SERCHのMODERN PRIMITIVESを見つけて速攻でサイトにアクセス。値段を見ると3300円だったので一瞬迷った挙句、えーいままよと購入。

今やパブリックエネミーと化している90年代鬼畜・悪趣味カルチャーに於いて、主にBURST等の身体改造カルチャーでの重要書籍だったMODERN PRIMITIVES。20年以上越しでやっと手元に来た。

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今の時代は探そうと思えば探せたし、何なら値段次第では買えるのだがインスタの新入荷を見て「あっ!」と今のこのタイミングだと購入に至った。

アテにならないマーケットプレイスの値段は今の財政状態だと購入に至るものではなかったけど、よくよく探せばヤッフォクで意外な店がドリスよりちょっと安めで出品してたりする。


当時は今みたいにネットで検索して、商品があれば値段次第でパッと購入できる環境ではなく、田舎住みは特にこういった海外の書籍を大阪や東京へ行った際に大きい洋書店やバロックやクラブスカルみたいな専門店へ自らの足を使って赴き血眼になって探したものだ。
それでも唯一、送付される手作りのカタログを見てメールで注文できた洋書通販があった。
今はもう廃業してしまったが、そんな「どどいつ文庫」を見つけたのは、たぶん世紀末倶楽部に載っていた広告が最初だったと思う。(画像は世紀末倶楽部3のもの。これが最初だったかどうかは曖昧)

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まだ通販の主体がカタログだった時代。アンダーグラウンドなエロやCDや映像を扱う業者は専門誌の広告から探して直接カタログを取り寄せたものだ。
ある意味で暗号のような独特な雰囲気を漂わせているこの広告を信じてコンビニからFAXを送ったんだと思うと、やはり田舎住みの孤独な男の痴的好奇心は今とは比べ物にならないほど盛大なものだったんだなと思う。
今では疎遠になってしまったけど、店主の伊藤さんとは東京へ行った際に何度か会ったり、「ショウルウム」と呼ばれる自宅兼本の在庫置き場へ伺ったりもした。

何度も通販するうちに信用を得て、支払いを待ってもらったり、カタログには載ってないものを個人的に取り寄せてもらったりした。
トレヴァー・ブラウンの99冊限定画集とか、個人が作ってる殺人鬼フィギュアとか。
今では当時持っていたものや買えなかったものをアマゾンやオークションで検索をして「ほほぅ、今ではこんなに高値なのですね。買い戻せない…😢」みたいなことをしてるくらいだけど、やはりチャンスがあれば買い戻したいものや買いたいものはあるもの。

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RE/SERCHは割と今でも落ちてるのはわかったけど、こういうZINEみたいなものは当時でも買うハードルは高かったし、今だと市場に出ることもないんじゃないだろうか。(ebayとかならあるかもしれんが)

上記の「FUCK」というZINEで梅毒患者の糞(真贋は不明)が塗られている号があると当時の本に書いてあったんだが、それが何だったのか思い出せない。
手元に戻ってきた世紀末倶楽部2号3号、危ない一号2巻にはその記述が無いんだよな。
誰か覚えている人いますか?

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