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277日目(高松駅立ち食いうろん)

明日で高松駅構内にある連絡船うどんが閉店となる。
明日はたぶん人出があると思うんで今日食べ収めしてきた。

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駅構内に入らずとも外からでも入店できるんだけど、わざわざ170円の入場券を買って構内に入場。
野次馬根性の滑り込みのように思われるかもしれないけど、個人的に少なからずノスタルジックなフィーリンを持ってるので一応儀式的に。

ここが連絡船うどんと呼ばれるのを知ったのも割と最近だし、そもそもの連絡船うどんも物心ついてから意識してはこなかった。
けれども、この高松駅構内で食べるうどんには少なからず思い入れがある。

それまでは家族とでしか行かなかったり、中学の頃も今の感覚で言うと大阪へ行くくらいの冒険でもあった高松へ行くと言うアトラクションも高校生になってJR通学となり、それが割と気軽なものになったのだ。
友達と高松に遊びに行くと言うことはほぼ無く、片道1時間かけて高松に行くのは大概独りで、その目的も地元の「名曲堂」には無いイヤーエイクものをタマルへ買いに行ったり、志度や三本松の宮脇には置いていない本を本店に探しにいったり、ぷくぷく書店にボディコンのエロ本を買いに行ったり、ライオン舘へ酔拳2やレッドブロンクスを観に行ったり。
今にして思えば現在とほぼ変わらないような行動パターンなんだけど、少ない小遣い握りしめて独りで高松へ買い物しに行くのは、山に囲まれた限界集落に住むものにとっては少し背伸びした行動でもあった。三本松駅までチャリで10キロ、そこから汽車で1時間。

そんな行動のスタート地点がJR高松駅であり、駅構内にある立ち食いうどん屋で食ううどんは少しだけ大人の階段を登っているようなフィーリンになれた。
高校時代の高松での行動のスタートは駅構内の立ち食いうどんから始まったのだ。

現在の連絡船うどんは昔から何度か運営母体が変わっているそうで、僕が高校の時のものとは違うかもしれないけど、あの当時もなんてことはない美味くも不味くも、どちらかというと不味いよりのうどんであって、現在でもそれは変わらない。
あの高校の時の「さあ、これから高松で買い物するぞ!」みたいなキラキラしたノスタルジーも忘却の彼方。
山に囲まれた限界集落から憧れを持っていた高松に住んでシティーボーイとなった今、そんなフィーリンを思い出せるはずもなく。
ただただ、儀式的になんてことはない美味くも不味くも、どちらかというと不味いよりのうどんを食べただけではあったが、それでも記録として、一応の記憶として閉店1日前の連絡船うどんへ行ったのだ。

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