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画像AIとネオラッダイト運動

先月あたりに途中まで執筆して置いてたのをやっぱり書いておこう。
近頃ネット界隈で話題になってる画像作成AIについて思ったことなど。

AI界隈については明るくないけど、敵対的生成ネットワーク?と呼ばれるAIアルゴリズムがすごい進化を遂げたらしく、画像生成AIがもの驚くほどレベルアップして単語から実用鑑賞レベルの絵を作成できるようになったのだとか。

タイトル絵も画像生成AI「Midjourney」に描いてもらったけども、実際に使ってみるとその凄さには驚かされました。
絵のタッチや色合いについてはまだ違和感を覚える部分があるけど、描いてほしい絵の単語を理解して、そのテーマに沿った絵をものの数分で生成するという魔法のようなツール。
ほんの少し前まで奇妙なホラー画像ばっかり生成されていたと記憶していたので、この進化っぷりは久々に技術革新を感じました。

……で、そこで人類に新たな叡智が授けられて皆ハッピーで終われば良かったけど、そうはならず、今まで絵を描いてきた人達を中心に色々騒ぎになっている様子。

特に気になったのは以下を発端とする話題。

画像生成AIの作品がコンテストで1位になったとのことで、(実際には人による微調整が行われているようだけど)AIの生み出した物が人の感性に追いついたことを証明したこのニュースについて、エンジニア側の人間である私は素直に歓心と称賛に送っていたけど、他の絵師達からは非難の声が挙がったとか。

そうして、その非難の声の行き着いた先がこのニュース。

あとは、AIに対するちょっとしたネガキャン的な話も。

他にもAI反対などで検索するとお気持ち表現している方々がちらほら。
絵師側の気持ちもわからなくはないけど、せっかく生み出された技術に対して排他的な行動になるのは残念だなぁと。

そして、こういった話でふと思い出すのが学生の頃に習った、第一次産業革命時のラッダイト運動のこと。
「機械に仕事を奪われる」だとかで第一次産業従事者が機械の打ち壊したという、今でも野蛮な出来事だったと思うけど、現代でもITやAIに対しても同様のことが起きているようで、それが掲題にあるネオラッダイト運動と呼ばれているとか。

今回の画像生成AIについても、このネオラッダイト運動に大きく発展しないか少し危惧してます。
もちろん、棲み分けや権利周りの議論は必要だけど、技術の存在自体まで否定されるべきではないし、そこは技術を取り込んでAIと共生してデジタルでトランスフォーメーションな方向に進めばなぁと思うところ。

まぁ何にしてもこの技術が世に出た以上、簡単には無くならないし、今後は多くの人が画像生成AIを駆使して作品を生み出していってAI自体も加速度的に学習して進化していきそうだけど、そうして行き着く未来がどうなるのか楽しみにしたいなと思いました。

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