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DIA-1GPX2021Autumnとは何だったのか

はじめに

---恒例のインタビューをさせていただきます。今回も運営スタッフ代表の2名に直接お話をお伺いします。まずは、3回目のDIA-1GPXお疲れさまでした。今回も裏話などをお聞かせ頂ければと思っております。
※コロナ禍ということで、ソーシャルディスタンスを取りながらインタビューさせていただいています。

L.ハミデトン氏(以下、ハミ) ありがとうございます。ようやく3回目ですね。

L.ハミデトン氏

M.フェイスペッタン氏(以下、フェ) お疲れさまでした。インタビュー、毎回するんですか?

M.フェイスペッタン氏

---インタビューまでがDIA-1GPと思っておりますので、しばしお付き合いを(笑)

※このイベントは株式会社タカラトミーから発売されているダイアクロンシリーズを使ったイベントです。
本イベントは個人のファン活動の一環であり、株式会社タカラトミーとは一切関係ありません。

 開催発表について

---今回も電撃的な発表でした。前回から半年ほどですが、以前からこの時期にやろうと決まっていたのですか?

ハミ いいえ。前回はゴールデンウィークにやりましたね。いつ開催しようかと協議を進めてはいたのですが、そろそろやるか!という機運が高まったので、今回、開催の運びとなりました。

フェ この機を逃すと、ダイアクロンの新作発売ラッシュに突入しちゃうなって。みんなGVヴァースキャリバーで遊びたいし、バトルコンボイV-MAXをカスタムしたいし、レースどころじゃなくなっちゃいますから。

イベント開催期間
告知 2021年11月4日
エントリー期間 2021年11月10・11・12日
本レース期間 2021年11月20日 21時スタート
       2021年11月27日 21時ゴール
EXレース期間 2021年11月28日 21時スタート
       2021年12月2日 9時ゴール

それとリアルの仕事も忙しくなりそうだったので。(笑)
結果として、良いタイミングだったと思っています。

 エントリーについて

---今回も、初回と比べて余裕を持ったスケジュールだなと感じました。

フェ そうですね。発表からエントリー締め切りまでは前回より2日ほど短いのですが、8日間ありましたので、落ち着いてカスタムができたのではないでしょうか。
初回は「機体が作れないからエントリーを断念します」という声もありましたので、せめて1週間はカスタムができるよう、余裕を持たせたつもりです。

ハミ 「レースの舞台がわからないから機体が組めない」という方もいらっしゃいましたね。
前回、普通に始まると見せかけて、宇宙を走ってもらった影響かなと少し反省しています。どのような機体でも不思議な力で適応できるので、あまり悩まず、楽に考えてもらえたら良かったのですが…難しいですね。苦笑

フェ そういえば、いつも画像作成班には文句を言われるので、エントリー受付終了からスタートまでスケジュールにも余裕を持たせました。それでもエントリー数もサイコロを振る回数も前回より多かったため、忙しそうではありましたが笑。

 レギュレーションについて

---今回もレギュレーションに「ダイアクロン純正パーツを使うこと」とありましたが。

ハミ 前回同様、ダイアクロン純正パーツ限定にしたのは、我々は「ダイアクロンだけのパーツのカスタムでどんなマシンができるか」が見たいからなんです。他キットなどを含めたカスタムを否定するわけではありません。
「ダイアクロンだけで遊ぼうぜ!」と縛りを入れて、どんなものが出来上がるのか?更に「ロボはNG」という縛りも入れたら?とワクワクさせてもらっています。

フェ 初回のときと比べて、現在は様々なパーツがありますので、ハードルは下がっているのかなと思っています。

---審査が厳しすぎるのでは?との意見もありました。

フェ 今回は審査が難しかったマシンが何台かありましたね。
ロボの定義があいまいなのが原因の一つかなとも思いますので、次回はもう少ししっかりと、明確にしたいと思いました。

ハミ 腕が生えてるのはOKにする?とか、明らかに人型なんだけど全く動かないオブジェとしてならOKにしようか?とか。かなり悩んだところがありました。スタッフ内で賛否両論ありましたが、最終的にはだいぶ緩くして、殆どのマシンを合格としました。

フェ 前例を作ってしまうことはよくないため、明らかなレギュレーション違反者については少し厳しめに対応しました。
ちなみに、「レギュレーション違反がいるよ」と呟いたときに反応した人たちは、一度合格していても、再度しっかりと、何度も、確認させていただきました。
奇を衒いすぎてる人や、運営を出し抜こうと画策している人たちは、こちらの手間が増えていることを知ってもらって、少しだけでいいので、こちら側のことも考えてもらいたいですね。笑
あ、もちろん、色んなマシンが見れるのは大歓迎なんですけどね。笑

---今回は過去最高のエントリー数だったようですね。

ハミ エントリー初日は参加数が伸び悩んでいたため、「もう飽きられちゃったかな?(涙目)」と焦ってしまいました。しかしながら、最終的に3日間で85エントリーも!本当にありがとうございました。
ちなみに第1回は6日間で84エントリー、第2回は3日間で70エントリーでした。

フェ 画像制作班が悲鳴を上げていました。笑

 ブロック分けについて

---今回はゼッケンが通し番号ではなかったようですが

ハミ 前回までは1ブロック10人で分けることができたため、Aは1~10、Bは11~20、Cは21~30ときれいに並んでいました。
しかしながら、今回は9人で競うブロックが多数あったため、各ブロックが1から始まらなくなりました。すると、制作上煩雑になるとスタッフ達から苦情が発生したため、苦肉の策でブロック別にナンバリングさせていただきました。

フェ ちなみに、ツイート順ではなく、スペックがなるべく重ならないように分散してもらってからナンバリングしてもらっています。ナンバー1を狙っていたのに!という方、ごめんなさい。笑

マップについて

---今回はサイコロを振る回数が全15回といつもより長めでした。何か理由があるのでしょうか?

ハミ 全15回にしたのは、夜スタートして、夜ゴールにしたかったからなんです。最初と最後は夜のほうが、皆さんつぶやきやすいかなと思ってやってみました。しかし回を重ねるごとにどんどん回数が増えていっているので、このあたりで落ち着かせたいですね。
あ、もちろんサイコロは一回勝負!振り直しはしておりませんよ。その気概でやっていたら、ブロックFでは同着1位が6名も出てしまいましたね。笑

---今回のマップは海でしたが、どうして海なのでしょうか。

ハミ 端的に「海のユーザーイベントが少ないから」ですね。
コンペなどでも水中の機体というのはあまり見かけないので、水に関連する機体が見たかったんです。

---今回は、スタート直前までマップ非公開という形でしたね。

フェ はい、新たな試みです。前回はマップの形やゴールまで全部で何マスかなど、イベントや外観を抜いた状態のマップをレギュレーション発行時に載せていました。マップを睨みつつスペックを決めるっていうのも楽しいのですが、そうするとマシンスペックに偏りができちゃうかなとも考え、マップは非公開としました。
ただ、舞台によってマシンカスタムの方向性が変わるとの意見もありましたので、ささやかなヒントとして「海」の画像を上げておきました。かなり混乱…インスピレーションを刺激されたのではないでしょうか。笑

ハミ 海の画像から、砂浜、海上、そして海中、などなど、どこに対応しようかと、皆さんのカスタムの方向性を広げられたのではと思っております。笑
「オータムカップなのに海!」とか「夏にやれよ!」とか一部で聞こえた気がしましたが、想定通りに突っ込んでくれて嬉しかったですね。笑

フェ 発表したマップは深海探索となりました。海の画像はミスリードを誘って…いやもうあれは詐欺ですね。すみません。笑
ダイアクロンのPVでも海底を歩くパワード03や戦闘指揮車の動画がワンシーンありましたよね。あれを見て、ダイアクロンメカなら何でも深海行けるな!と。

物議を醸した「舞台」画像


---マップの画像もいつもと違う縦長でした。

ハミ マップ画像は、いままで正方形っぽい画像だったのを深海へ潜るイメージということで縦長にしました。雰囲気は出たかなと思っています。
スマートフォンでも見やすかったのではないかなと思います。

---マス数が倍以上になってますね。

フェ 前回は35マスだったんですが、比較的早くゴールされてしまったので、構想段階からコースを伸ばすことは決まっていました。結局倍以上の長さになったのは、各マシンがバラけたらいいよねってところと、移動数が倍になるギミックの追加の影響と、皆さんに「本当にゴールできるのか?」という焦燥感を感じてほしかったんです。

通常マップとEXマップ

---移動数が倍になるというギミックが追加されましたね。

ハミ 第1回・第2回とレースを行いましたが、一度離されてしまうと逆転が難しいケースが見られました。何か打開策はないかなと考えて「倍回」が採用されました。倍進めるならコースも長くしよう!と、先ほどの話にもつながるわけですね。

フェ 移動数倍回は4回目でお目見えとなったわけですが、そこでようやくこのコースが長い訳を皆さん悟ってもらえたようです。

4回目が2倍、6回目が3倍、11回目が4倍、14回目が5倍という風に、数値を大きくしていきました。初回ゴールが11回目となりましたが、前回よりは持ちこたえたほうですね。苦笑

ハミ 最終的にラスト回では10倍というトンデモ数値で設定しました。この最終回で全員ゴールできるでしょ、という措置だったのですが、それでもゴールしないマシンが出ちゃいましたね。恒例の「幻の16回目」をツイートして決着させました。笑

フェ EXレースではもうめちゃくちゃにしました。笑
戻ったり、半分になったり、普通の回は失くしてしまおうと。笑

 画像制作について

---サイコロを振る回数、マス目、参加人数、何れも増加していましたが、画像作成で苦労されませんでしたか。

フェ そりゃあもう!9ブロック×15回ということで、135マップ。その他に、発表用、ブロック分け、エントリーカード、リザルトなど、またしても膨大な作業量になりました。これは本当に趣味の境地ですが、画像制作班の方には頭が下がります。ただ、これまでの経験から、制作スピードは上がっているようです。

ハミ マップ作成時、エクセル表を見ながらマシン位置を描いていくのですが、表のどこを見ているか分からなくなるんですよね。隣の行を見てしまったり、段が違ったりとミスの原因になっていました。そこで今回は、「サイコロミス防止システム」(通称SMBS)を作って対応しました。その回しか見えないようになっていて、格段に記載ミスが減りました。

SMBS 物理的に他のマスを隠し、回を追うごとに右に移動します(黒の下はエクセル表)

フェ 今回はマスのミスはなかったようですが、画像の抜けがありました。ご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。ミスがないよう、頑張っていきます。

レース開催中について

---今回もだいぶ盛り上がっていたようにみえました。

ハミ ありがたいことです。レースが始まる前には、すでに前半戦は予約ツイートを終えており、数日後には後半戦も完了していたので、ゆっくりと展開を追うことができました。このイベントは予約ツイート機能で成り立っております。笑
コースが長いのと、倍数回のおかげで、一喜一憂してくれている皆さんが多く、とても嬉しかったですね。参加者はもちろん、応援に回ってくれた方も楽しんでいただけたんじゃないでしょうか。

 フェ 海中が舞台ということで、写真を撮る際の海の中の表現を考えたり、ブロック毎の連携というか考察もあったりと多種多様に楽しんでくれている姿が見れて良かったです。

 ハミ 後半まで一歩も動かないマシンがあり、ミスかな?と思ってスペックを確認してみると、20極振りの最強ピーキー機体でした。サイコロの目に恵まれておらず誠に申し訳ないです。苦笑

 フェ 移動数が倍になる回は、遊び心でイベント的なフレーバーを並べました。海流だったりダイオウイカだったり、海神(ポセイドン)だったり・・・。

気づいた方は、いらっしゃったかはわかりませんが…。

・舞台発表時に砂浜でバギーを連想
・海底を進む
・ダイオウイカに襲われる
・海神(ポセイドン)の気配
・大噴火

さて、これは・・・そう「の〇太の海底〇岩城」ですね。 

ハミ え?

アルジェル え?

ナイルトン あ?

ムニエル は?

ナンヤネン あぁ~…そういう…

---ちなみにダイオウイカが救助スタッフとのことですが

フェ あれはあの場で考えました。笑

 エキシビジョンレースについて

---恒例エキシビジョンも開催されましたね。

ハミ もう決勝レースって言ってもいいんじゃないのって意見もありますが、あくまでおまけ要素ってことでやっています。笑

---今回は本編のレースとだいぶ変えてきてますよね。

ハミ ええ。より鬼畜レースになってますね。前回まではね、同じコースを使っていましたが、今回の移動数を○倍にするって要素が思いの外楽しくなっちゃって、毎回何かしらの計算を入れました。それがマイナスであっても面白いかなと。なかなか本編では試せない要素だったので。笑

フェ イベントマスの位置・数字の変更もしました。背景画像も、噴火後ということで、裏面チックに変更しました。それと、大きな変更としては、発表時間ですね。
今までは、本編のレース時は9時と21時に1回ずつ発表していて、エキシビジョンは時短で2回ずつまとめて公開していました。ですが今回はまとめて発表はせずに、8時・12時・17時・21時と回数を増やしました。毎回、倍数が違うので、2マップ同時発表には無理があったんですよ。どうでしたか。更新が早すぎて追いきれなかったかもしれませんね。

ハミ 全体的に実験場みたいな感じで無茶苦茶な感じに好きにやらせてもらいました。すみません。笑
でも、やはり本レースを勝ち上がった猛者達ですから、難なく走破されてしまいましたね。笑

次回開催について

---次回のレースでのギミックも期待されますね。

フェ 他にも色々と新しい要素を考えています。実現できるか、効果的かなどはまだ検討段階ですが。盛り上がっていただけるように、楽しんでいただけるように頑張りたいと思います。

---次回レースの開催時期は決まっていますか?

ハミ 開催時期は・・・ダイアクロンの発売が一段落した後・・・くらいに出来ればいいなとは考えていますが…未定ですね。笑

フェ 先日、ダイアクロン公式のTwitterで新しい展開があると発表がありましたしね。一段落するときは来るんでしょうか?笑

---新しいデルタ発表と思わせておいて「タクティカルムーバーシリーズ」の発表ですね。あれにはどよめきが起こりましたね。

フェ ちょうどレース開催中だったのですが、もうレースどころではないというか。気が気ではないというか。笑
※このインタビューは公式ツイッターより一連の発表がなされた後の12月3日に行われました。

ハミ 今後もいろいろなアイテムが展開されるようですので、工夫を凝らしたマシンが作り上げられるでしょうから、とても楽しみです。
いつやるかは明言できませんが、必ずまた開催したいと思います。
「勝手に進んで勝手に終わるイベント」DIA-1GPを今後ともよろしくお願いします。

---「勝手に進んで勝手に終わるイベント」いいキャッチコピーですね。今後も楽しみにしています。今回もありがとうございました。

 

ハミ ありがとうございました。

フェ ありがとうございました。


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