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【動画教材の学び方】動画を見ながら実習?見てから実習?

みなさんこんにちは。デジタルハリウッド動画教材開発の人です。

オンライン英会話を3年間続けています。最近感じるのは「英語ネイティブの国の先生と話すとなぜか英語が話せる」ということ。その先生の授業が上手というのもあるのかもしれないですが、基本的にネイティブの人と話すときは誤魔化せない。だから一生懸命頭で考えて話すようになります。
ただ、会話のアウトプットだけではなかなか上達しないですね。単語もそうですが、センテンスを組み立てる文法の重要さを痛感する日々です。やっぱり基礎的なインプットあってのアウトプットということですね。書店行ってきます。

さて、これから動画教材でデジタルでのモノづくりを身に着けようと思う方、今学習しているけれどいまいち理解が進まない方。もしかしたら学習方法を工夫すれば習得しやすいかもしれません。
今回は、ジャンル別の動画学習方法をこっそり教えちゃいます。

訓練型と読解型

デジタルハリウッドでは、Webデザイン/グラフィック/3DCG/映像制作/プログラミング/ゲームエンジンでのゲーム開発 と大きく6つのジャンルの動画教材を展開しています。

この6ジャンル、を分けると以下のようになります。
①訓練型(グラフィック/3DCG/映像)
②読解型(Webデザイン/プログラミング/ゲームエンジン)

①訓練型はとにかくアウトプット

グラフィック(Photoshop/Illustrator)や3DCG(Blender/MAYA/3dsMAX/ZBrush)、映像(Premiere/AfterEffects)といったアプリケーションは制作物の現在の状態が可視化された状態で作っていくので動画を見ながらの学習がしやすいです。

ソフトウェア画面で制作物の状況が可視化されているので学習しやすい


 比較的に取り組みやすい分、動画教材に沿って作ることは問題無くできると思いますが、先生と同じものを作るだけでは上達はしません。

アウトプットの量が、技術力の向上につながります。

 何かの機能を覚えたらその機能で作れるものを考えて、色々な作品を作る練習することが習得の近道です。

例えば、3DCGソフトで球体のモデルを出す方法を動画で覚えたら

球体で作れそうな3DCGモデルのアイデアを考えてみよう

球体で作れそうなCGモチーフは何かな?と色々考えてみましょう。
「球体を輪のように並べれば真珠の首飾り?」「色が薄緑になればガスタンクとかもできそう?」「球体を沢山出してまとめればブドウ?」などなど、想像し、いろいろ試しに作ってみる。

学んだ技術をどう応用できるか?考え、試してみることを繰り返せば、何かを作る際にどの機能を使えば作れるか?をイメージできるようになります。
学んだ技術で作品をどんどん作る訓練を重ねていくことで、スキルが上がっていくのが、訓練型ジャンルの学習方法です。

とにかく作りまくることで上達していくのが、グラフィック・3DCG・映像といった訓練型ジャンルというわけです。

②読解型は、実習から入らず、まず動画を見る!

Webコーディング(HTML/CSS/JavaScript)やプログラミング(Python/PHPなど)、そしてゲームエンジン(Unity/Unreal)などなど、これらの教科は、スクリプト(人間が読んでわかるソースコード形式)やプログラム(機械だけがわかるように翻訳・実行が必要なプログラム)の学習がメインになります。
スクリプトやプログラム(以降は解説しやすいようプログラムに統一します)は、それを書いている間は結果の状態を見ることができません。実行して初めて書いたプログラムによってどういう結果になったかがわかるのです。

プログラムは、実行してみないと作った結果を見ることができない

プログラミングの動画学習を見ながら、同じプログラムを書く作業は、この下の絵のようなイメージ ー 先生が黒板に書いたものを、必死にノートに写しているのと同じです。

昔ノートに必死に写すあまり、頭に入ってないことありましたよね

正確に書くことばかりに集中していれば、それはただの写経になってしまいますね。これではプログラムを理解することは難しいです。英語と同じで、まず文章の構成や意味を理解することが大事なんです。

まず動画を一通り見て、解釈をメモしよう

グラフィックやCG、映像の動画教材学習と違い、
Webやプログラミング、ゲームエンジン系の動画教材の学習方法で
おすすめなのは、「まずは実習せず、動画を見て理解・解釈をメモする」

動画教材を見ながら

・この動画では何を行うか?
・そのためにどんなプログラムを書くのか?
・設定はどうしているのか?
自分の解釈でいいですのでメモしてください。

動画ごとでも、各Stepのようにある程度の動画のブロックでも、どちらでもよいです。まず動画を一通り見ながら解釈をメモし、そのあとに、動画を見ながら実際にプログラムを打つ という学習方法をすれば、“何のためにどんなコードを書くか?”イメージできるようになりますよね。1度動画を見てから、再度動画を見ながら実習をするという二度手間ですが。遠回りのように見えて、理解の近道です。

すべてのプログラミングタグ・コードを記憶する必要はない!

HTML/CSSでも、JavaScript、PythonやPHPなどのプログラミングでも、すべてのタグ・コードを記憶することは必要ありません。

記憶するよりも重要なのは、何が書いてあるか?を読み解ける力です。文法やお作法が理解できれば、あとはその指示のためのコードを調べて書いて。実行してみるだけなんですね。

読み解く力を養うためにも、まず動画を見ながら、何をするためにプログラムをどう書くのか?を理解する学習というのはとても重要なわけです。

そのあとは、やりたいことが出た際に、都度リファレンスサイトなどで、
プログラムを調べて、書けば十分ですし、プロでもすべてのコードを覚えておらず、必要に応じて調べて書いてみるのが当たり前だったりします。

③”まとめ・おさらい”

【訓練型】動画を見ながら実習をしてINPUT → 色々制作するOUTPUT

【読解型】動画を見ながらメモ → 意味をイメージしながら動画で実習

この方法を取ってみるだけで、きっと皆さんのスキルは目覚ましく向上するはずです。ぜひやってみてください。

今日は以上です~

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