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【Day1開催レポート!】デジタルハリウッド大学初夏のオープンキャンパス2021 Day1@YouTubeLive

2021年5月16日、デジタルハリウッド大学初夏のオープンキャンパス2021 Day1(以下:初夏OC)をYouTubeLiveにて開催しました!(Day2は6月13日13:00〜15:30に開催します)

初夏OCのテーマは「体験授業」。この記事では、当日実施された4つの体験授業のダイジェストをお送りします。

《3DCG》VRoidで自分だけのオリジナル3Dキャラクターを作ろう!

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1999年からデジタルハリウッドの講師として教壇に立っている小倉先生。今回はCG制作入門編として、自分だけの3Dアバターを作成できるアプリケーション「VRoid Studio」を使って、初心者でも簡単に3DCG制作を体験できる授業を行っていただきました。

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サンプルモデルの中から好みのキャラクタを選択し、顔のパーツ、洋服のデザインなどを変えながら、オリジナルのキャラクターを作っていきます。

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各パーツの大きさや位置はは、サイドバーにある「目」「眉毛」などの項目をクリックし、パラメーターを左右に動かすことで変更できます。

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正面からだけではなく、キャラクターを横から、上から、とさまざまな方向から見ながら微調整できるのがVRoid Studioの面白さ。小倉先生は「格好良いキャラだったら釣り目、優しくするなら目元を下げる、冷静なキャラクタならまぶたを下げるなど、キャラクターをいろんな方向から見ながらあぁだこうだとやっていきます」と説明します。

全身、頭、肩、腕、手、腰、脚、足と、変更できる身体のパーツは全8箇所。キャラクターの顔と身体を作った後は、洋服を着させて仕上げます。洋服は色や形を選べるだけでなく、オリジナルのロゴを入れたり、絵を描いたりすることも可能です。

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キャラクターが完成したら、ポーズをつけて記念撮影。

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高校生たちは、小倉先生のレクチャーを手本とし、思い思いにキャラクターを作り上げていきました。

小倉先生からの受験生へメッセージ
今回は入門編ということでVRoid Studio使用しましたが、実際の授業ではMayaをはじめとする本格的な3DCGソフトを使用します。3DCG技術を活用して創作をすることは簡単ではありませんが、DHUで3DCGやVFX(視覚効果)の技術を学び、業界の最前線で活躍している卒業生がたくさんいます。ぜひ一緒に学びましょう!

▼VRoid Studio

《プロダクトデザイン》一緒に考えよう!ロボットプロダクトの未来

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1996年にデジタルハリウッドで3DCGを学び、現在はotuA Inc. の代表を務める星野先生。私たちの生活の身近なところで使われている「テクノロジー」にフォーカスし、ロボットやテクノロジーによって変わる未来の仕事について考えました。

授業の前半で紹介されたのは、星野先生が制作したロボットと、それらが生まれるまでのロボットデザインについてです。

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プロトタイプ(試作)というとデジタルツールを使った高度な設計をイメージしますが、星野先生は「牛乳パックを切ってロボットを作ることもプロトタイプだ」と話します。

「ロボットプロトタイプも簡略化するとそんなに難しいことではありません。え~!おお!という気づきをキッカケにコンセプトをリサーチし、設計、テストを行ったり来たりしながら進めていくもの。分解するといたってシンプルです」(星野)

実際に星野先生が開発したロボットも、「4本足のロボットが動いたら面白いよね」という好奇心から始まっているのだとか。

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1stプロトタイプでは、プラレール(おもちゃ!)の線路や小型犬用の靴下などの身近にあるものを使いながら四肢を作り、「本当に歩くのか?」を試すところからスタートしました。

足が長すぎる、摩擦が大きすぎるといった改善点を見つけた後で、デザイン、設計などの本格的なプロタイプに移行していきます。

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できあがったロボットがこちら。

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1stプロトタイプではプラレールの線路だった躯体は、柔らかくゆったりとした動きを表現できるパイプ状のものに変化。ロボットの上部には、色柄付きのパネルによる着せ替えが楽しめるように、小さな凸凹がついています。

その動きはまるで、ゾウや亀のようにゆったり歩く動物たちのよう。モーションデザインを担当したDHU4年生の谷村さんは、次のように語ります。

「モーションを作るにあたり、本物の亀の動きをよく観察しました。歩行一つとっても、決して単純な動作でできているわけではなく、その最中にいろんな場所が動いていたり、足によって動きの高さが違っていたりします。それを模倣してモーションデザインを行うことで、生物っぽい動きを表現できました」(谷村)。

コンセプトからプロトタイピングを経て完成したロボット。今後はマップを生成してルートを選択したり、路面状況に合わせた歩行などの制御を行い、さまざまなシーンへの進出を考えています。星野先生率いるotuA Inc.では「未来の仕事」をうらない担うロボットデザインや開発を進めています。

「これから、農業や交通はどんどん自動化されていきます。ロボットっぽいエッセンスのある機械が増えていきます。ロボットデザイナーとして、世の中の役に立つもの、世の中を楽しくするものを作っていけたら」。星野先生はそう結びました。

星野先生から受験生へのメッセージ
未来のテクノロジーのあり方をデザインをする人はまだまだ少ないです。また、これから社会に求められる職業は大いに変化していきます。ロボットに関わる仕事を含め、まだ世にない「新しい職業」を作っていってください。

▼otuA Inc.
https://www.otua.jp/

《超ファッション進化論》テクノロジーをファッショナブルに着こなす、ファッションの未来とは?

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Olga(オルガ)先生は、ロンドンの大学院にでファッションとテクノロジーの関係性を独自に学び、帰国後にファッションブランドEtw.Vonneguet(エトヴァス・ボネゲ)を立ち上げました。今回の授業では、最新のファッションとテクノロジーの事例を挙げながら、それらの未来について語りました。

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はじめに取り上げたのは、AR技術を応用した洋服です。洋服のプリントをiPhoneのカメラでスキャンすると、音楽が流れたり、なぞなぞが表れたり。布の上だけに留まらないファッション表現を紹介しました。

さらに、布の上に電子回路を描いた洋服や、布スピーカーなどにも言及。ファッションが「未来の新しい体験」を作っていると語りました。

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VTuberの衣装制作も担当した経験のあるOlga先生。CGと実物が連動したコスチュームデザインを担当する中で、リアルな服だと当たり前のように表現できる素材感と、CGで表現できるデザインの幅に留意したと言います。

「リアルだとごてごてして見える表現も、CGだと素直に表現できたりする。リアルとCGの表れ方の違いに気を付けながらデザインをしています」(Olga)。

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授業の中盤では、学部で行われている「超ファッション進化論」の内容についても触れました。「超ファッション進化論」は全8回で構成されており、前半の5回はファッションに関する幅広いインプットを、後半の3回はアウトプットとしてファッションショーに向けた制作を行っています。

しかし、新型コロナウイルスの影響で、オフラインでのファッションショーの開催が叶わなかった2020年度。取り入れたのは、スマホアプリ『ZEPET(ゼペット)』を用いたバーチャルファッションショーです。

『ZEPET(ゼペット)』では自分そっくりのアバターが作れるだけでなく、オリジナルの洋服をデザインしたり、販売したりすることができます。

「超ファッション進化論」を履修する約100名の学生が映像編集チームとデザイナーチームに分かれ、力を合わせてオンラインファッションショーを作り上げました。

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▲昨年度のファッションショーの様子

今年もオンラインでのファッションショーを予定しているとのこと。Olga先生は、「今年はより踏み込んだことができたらいいなと思っています」と意気込みを語りました。

Olga先生から受験生へのメッセージ
どんなやり方でもいい。心躍る方へ進んでください。そのためにはたくさんの選択肢を持っていることが大切です。保護者の方との話し合いは「人生を賭けた一大プレゼンテーション」。自分のビジョンや進み方を冷静に伝え、ぜひ自分の進路は自分で選んでください。転んでもいい、不安でもいいけれど、躓いた石はきっと「学び」という名の石。転んだことを嘆かずに、成長の糧にしていってください。

▼オルガ先生のTwitter
https://twitter.com/Olga_ish_

▼音を着る。SOUND FABRIC ORCHESTRA
https://camp-fire.jp/projects/view/209036

《広告発想論》パなくてエモいはマジでヤバいから

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平手友梨奈さん出演「みんなを生きるな。自分を生きよう。2021」の仕掛け人であり、DHUでは「広告発想論」の授業を担当する本多先生。「パなくてエモいはマジでヤバいから」と題された今回の体験授業は、「今日以降、クリエイティブに接した時に、パない、すごい、ヤバい、エモい、尊いといった言葉の使用を禁止します」という言葉からスタートしました。

体験授業は、実際に放映されていたテレビCMを見ながら、感じたこと、気づいたことを言語化し、チャットに書き込んでいく作業を中心に進められていきます。

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本多先生は、作業が始まる前に「ビビらず、コメントをください」と強調しました。「正解が存在するのであれば、クリエイティブな営みなんていらないので、それは意識してください。とにかくビビらず、なんらかコメントをください」(本多)。

授業内で取り上げられたのは、Apple、湖池屋などの誰もが一度は耳にしたことがある有名企業や組織のCMです。本多先生は、参加者から上がったコメントに一つひとつ触れながら、それぞれのCMに隠された魅力を紐解いていきます。

「それぞれが抱えていた問題がひとつにつながってゆく感じがいい」。これはいいコメントですね。このCMでは、彼が置かれている状況は彼だけが悪いわけではなく、周りを取り巻いている方々を含めて問題を抱えていることを表現しています。そして、中心に描かれている若者の感情表現ができない感じをテクノロジーで解決していっていますよね。
「前半の出来事を後半で伏線回収してCM全体を印象付けている」。わずか90秒では気づかないほどの伏線が詰め込まれている制作物です。

コメント

▲体験授業中のチャット画面。時間内で紹介しきれないほど多数のコメントが寄せられた

実際の「広告発想論」の授業でも、多くの広告に触れ、感じたこと、気づいたことをチャットなどで交換し合っています。その理由は「クリエイティブを作るときには、アイディアがかつてないものであることが大切だから」。どれだけ自分らしい制作物だったとしても、誰かが考えたものと被ってしまえば、価値がなくなってしまいます。

だから、と本多先生は続けます。

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「いいものを見て心が動いたときに、ヤバいとかエモいとかインスタントに処理せずに、しっかり考えて言語化するトレーニングをしましょう。それこそが凡人である我々が優れたクリエイティブを生むための基礎体力になります」(本多)。

本多先生から受験生へのメッセージ
オンラインでのコミュニケーションが主流になったことで、教員に直接コンタクトを取れる機会が増えました。だからぜひ、気になることがあれば自ら情報にアクセスしていただいて、本当にDHUで学ぶべきかどうかを考えて腹落ちさせてください。来年、お茶の水のキャンパスで会えることを楽しみにしています。

▼本多忠房先生のTwitter
https://twitter.com/TDFSHND

「デジタルは全部つながっている」杉山学長からひとこと

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4名の先生方による授業の後は、杉山学長が登場。視聴されている高校生や保護者の方へ向けてメッセージが送られました。

本日体験していただいた授業はいかがでしたか。一般的な大学だと学科ごとに分かれている分野の授業が、DHUではデジタルコミュニケーションとしてひとつにまとめています。なぜならデジタルというのは全部がつながっており、境界線が曖昧だからです。

現在のプロフェッショナルの現場では、絶えず新しい発想が求められてきます。ひとつのことを究める道もありますが、大学で自分の進みたい道の関連分野を学際的に学んでおくと、プロになったときに異なる分野の知識を組み合わせることで活躍の幅は広がるはずです。

DHUは大学という教育機関ではありますが、一方的に何かを教えるのではなく、あなたたちの将来のためにサポートをする役割も果たします。授業に関係することだけにチャレンジするのではなく、自由にはみ出してください。はみ出した人をはみ出したまま伸ばしていくのが、DHUです。

▼杉山学長のTwitter
https://twitter.com/MojoSugiyama

「あなたの疑問はみんなの疑問?」たくさんのご質問ありがとうございます!

YouTubeLiveでの放送中、たくさんの参加者の方からチャット欄にてご質問をいただきました。時間の都合上すべてのご質問に回答することができなかったため、以下で回答いたします!

Q. PCの操作に慣れていないと入学後に苦労しますか?

入学されている約半数の方はPC初心者です。CGやデザインなど専門の授業も1からソフトの使い方をレクチャーしていきますので、ご安心ください。

Q. コンサートやイベント、スポーツイベント等のスクリーン製作の仕事に就きたいと考えてるのですが、デジタルハリウッド大学では映像編集の授業などはありますか?

もちろんです。映像は撮影から編集まで、全て工程を勉強できるようになってますので、ぜひ履修してみてください。
https://www.dhw.ac.jp/faculty/movie/

(以下、未回答部分)

Q. 一般選抜(A・B方式)の過去問の入手や出題傾向の確認等は可能でしょうか?

「入学試験ガイド」のページにてダウンロードいただけます!
毎年10月頃には「一般入試対策講座」というイベントも開催します。
https://www.dhw.ac.jp/p/admissionguide/

Q. 基礎学力テストの答えは公開されないのでしょうか?

回答は非公開です。

Q. 総合型選抜の特待生専攻、英語コミュニケーション型で受けようと思っているのですが、レポートは写真などをつけてもいいのでしょうか?

写真の添付も可能です。募集要項(2021年度版)より抜粋します。英語以外の能力(他の言語、制作経験、社会活動など)をアピールした い場合は、それらの内容や実績がわかる資料を活動記録報告書に添付することもできます。(「書類作成・受験時の注意点」p.28)
https://www.dhw.ac.jp/entrance/guidelines/

Q. デジタルハリウッド大学の特色はなんですか?

「一学部一学科で学べる」「複数分野を学べる」「現役プロの教員陣」「留学生が多い」等々、たくさんあります!
https://www.dhw.ac.jp/feature/

Q. コロナ禍ですが、留学は可能でしょうか?

現状はすべての留学プログラムが止まっていますが、協定校など海外現地の受け入れ先の体勢が整い次第、再開する予定です。

Q. ゲーム、3DCG、アニメ等、3つの組み合わせは可能でしょうか?2つまででしょうか?

組み合わせ次第では3つ以上の分野の科目を履修することも可能です。4年間である程度深く学べる目安が2分野、となります。

Q. 世の中には多くのクリエイターがいると思いますが、その中で埋もれないために重要なものは何だと思いますか?

「自分を生きる」こと、でしょうか!

Q. 映像の編集ソフトは何を使っていますか?

基本はAdobe Creative Cloudのソフトウェアを使用します。具体的にはPremiere、After Effectsです。

Q. CEOの方々と関わる様なイベントはありますか?

あります。各種特別講義や企業ゼミなどが代表例です。またOB/OGの中にはたくさんの起業家がいるので、学内外でつながりを持つこともできます。

ご視聴いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

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▲ファブ工房「LabProto(ラボプロト)」よりお届けしました

デジタルハリウッド大学には、映像制作の仕事に就きたい、アニメーターになりたいなど、将来の夢を持った高校生が入学します。しかし、はじめから大志を抱いている学生だけではなく、DHUで自分のやりたいことを見つけたい、DHUで自分のやりたかったことが変わったという学生も多くいます。

DHUが1学部1学科制を採用し、学際的に学べる環境を作っているのには理由があります。自分とは別のフィールドで活躍している人から刺激を受け、異なる分野同士を融合させて新しいものを生み出すことができるからです。

少しでも興味を持っていただいた方は、6月13日(日)に開催される「初夏のオープンキャンパス2021Day2」へのご予約・ご参加をお待ちしております!

最新情報はこちらをチェック!

▼OPEN CAMPUS GUIDE
https://www.dhw.ac.jp/p/ocguide/

▼「デジタルハリウッドダイガクNOW」学内の最新情報を集約するキュレーションメディア
https://www.dhw.ac.jp/p/now/

▼Twitter
https://twitter.com/dhuniv

▼YouTubeチャンネル(@dhwtv)
https://www.youtube.com/user/dhwtv

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