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なぜ人はコミュニティを求めるのか?- コミュゼミ 第1期1クラス 第2回

第2回ゼミのレポートです。
あらためて、「なぜ人はコミュニティを求めるのか?」について考えてみました!

アイスブレイク: 見えない共通点

複数人でチームを作り、メンバーの共通点をできるだけ多く探すというもの。

ゼミでは4人組2チームに分かれてスタート!
結果・・・
 チームおっこん 26個!
 チームまっつん(私も参加)は13個……
倍の差がついてしまいました(汗)

アイスブレイクの意味
このアイスブレイクは、実はコミュニティへスムーズに参加するためのポイントを押さえたものでした。そして、事前に私がFacebookで聞いた質問に答えてくれたものでした。G2さん、感謝!

共通点を探す理由は、人間は3つ共通点があると相手に親しみを感じるという心理を利用するためでした。

以前に読んだ話ですが、サッカーファンを対象にした心理実験で、急病人がひいきチームのサッカーユニフォームを着ていた場合と、そうでない普通のシャツだった場合とで、明らかに助けに入る確率が違ったというのを思い出しました。もちろんサッカーユニを着ていたほうが助けてもらえたという結果です。

そこで、新しく人と知り合ったときには、まずは共通点を探すのが良いらしい。

26個も探したおっこんさんたちが、見つけたメンバーの共通点は・・・日本人、仕事は東京23区、今日は電車に乗った、今日駅からどこかまで歩いた、食事をした、、、G2さんのことが好きw

聞いてみれば当たり前のことばかりなのだけれど、確かに共通点だし、会話のきっかけにもなりそう。
薄いけど、確実にこれは一緒というものから探していくことが良いようです。

対する私は、音楽のジャンルや、スポーツの趣味など、ちょっと遠い、深い質問をしていたかも・・・。そして、そんな私は話が長く続かず、沈黙を招きやすかったりします。
あまりにも当たり前のことを話題にするのも芸がないなどと考えていたのですが、「見たらわかる」ようなあたりから始めるのが互いにとっつきやすくて良いのかもしれません。

本日の自己紹介:合コンで「好みのタイプ」を聞かれたら?

コミュニティでの安心・安全を作るには、参加者が互いを知っている状態にすること。だから何度でも自己紹介!
というわけで、コミュゼミ2回目の自己紹介です。

今回のテーマはかなり難易度高め。
”合コンで「好みのタイプ」を聞かれたら”
テーマを聞いた瞬間、コミュニティに関係があるのか???となりましたが、実はこれも意味がある設問でした。

コミュニティで仲間を募るには、求める仲間のタイプを明確にして発信したほうが集まってきやすいようです。
どんな人とつながりたいか、一緒にいたいか、自分でも理解して周囲にも伝えられることが大切。
そのコアになる質問が「好みのタイプ」でした。

本日の考察:コミュニティが流行っているのはなぜ?

コミュニティの形成について、ジェラード・デランティの説によれば、場が生まれ、ルールが生まれ、考えが生れて、徐々にコミュニティが発展・深まっていくという流れにあるそう。

現在は、簡単にオンラインでつながることはできるようになっているものの、人々の行動(居住地、進学、就職 etc.)に選択肢が増えたおかげで「場」が流動的になっている状態とも言えます。
結果、人々が「所与」を感じることができなくなっていて、新たにコミュニティを求めるようになっているというのが、G2さんの考察です。

ビジネス的にも、マス広告が響きにくくなったり、個別のユーザとの関係性を深める会員制ビジネスが展開され始めたりという変化が起きてきているようです。

コミュニティを立ち上げるときに考えておくべきポイント4つ

コミュニティの在り方について、G2さんのフレームワーク的に整理すると、下記の4点になるそうです。

・What 目標
・Why 現状
・How 方法
・自分の立ち位置

4点目は3つのパターンがあるそうで、
・先導者
・仲間: 同じ志を持った人に活動してもらえる場を作る
・被応援者: 挑戦を応援してもらう(プロスポーツ選手とか、アイドルとかがイメージしやすい)

このフレームワークに時間軸が入ってこないのは、コミュニティづくりにゴールや期限は存在しないというG2さんの考えから。
コミュニティは居心地の良さや、安心感があるものと考えると、継続していくことが大事で、どこかに到達点があるものではないようです。
もちろん、運営上、実務上から期限や目標を決めることはできるけど、本来はステップしかないもの・・・。
コミュニティ作りの大変さと醍醐味がうかがえるポイントでした。

コミュゼミメンバー、それぞれが作りたいコミュニティについてフレームワークでお互いに説明。メンバーの夢や問題意識など、あらためて良い刺激になりました!

次回は4月!

参考図書)ロバート・マッキーヴァー「コミュニティ」
・コミュニティとはアソシエーションの集まり
・参加者の「コミュニティ感情」が大切(場を作るのに参加している意識)


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