見出し画像

日曜日の駄弁5週目

先週末は「たにまち月いち古書即売会」でした。大阪古書会館にて、金曜日から日曜日にかけて。初日も二日目も天気がいまいちだったし、売り上げはもうひとつだったとしても仕方ないなと思ってたんですけど、終わってみると案外売れていました。ありがたいことです。

その即売会の初日に、阿倍野の古本屋さんの大吉堂さんと会って、五月の予定のことなど話しました。五月のゴールデンウィークの頃の奈良での本のイベントに、合同で参加することになりました。

5月7日(土)、8日(日)。奈良県コンベンションセンター天平広場にて。「GIVE ME BOOKS!!」というイベントです。ちょっと先ですけど、よろしくお願いします。

今週月曜の市では、不思議な出品がありました。

わりと最近(といってもこの3、40年といったところ)の日本の文芸書の単行本ばっかりで、娯楽小説っぽいのも純文学系っぽいのも、一切の区別なしに、作家の名前の五十音順で一口あたり150冊くらいずつで出品されていました。
つまり、「あ」から「い」くらいまでで150冊。「い」から「お」くらいまでで150冊。「お」から「き」くらいまでで150冊。といったような具合です。それで「わ」までです。だから、全体としては大量です。

僕も何人か気になる作家の名前を見つけては、そのくくりに入札して、全部で十くくりくらいに入札したかと思います。でも、落札できたのはそのうち三つだけでした。つまりそれで、450冊くらい。

これらの本は、来月(4月)の「たにまち月いち古書即売会」で並ぶかと思います。10入れて3しか落ちなかったので、めぼしいのはそんなにないんですけど、吉田知子の単行本が15冊くらいあったのは、ちょっとしたもんでしょうか。

4月のたにまち月いちも、どうぞよろしくお願いします。

最後に、今週の一節。

今日の多くの人達が考へてゐる、即ち流通してゐる観念としての人間性には十九世紀以来のロマン主義的要素が非常に多くはひつてゐることがわかる。それで今日 dehumanize するといふことは、結局人間性といふことに関するロマン主義的観念を破壊しようとすることである。

西脇順三郎『ヨーロッパ文学』(昭和8年)

西脇順三郎は面白いなぁ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?