日曜日の駄弁4週目
大阪ではだいたい毎週月曜日は業者の市の日で(第5月曜を除く)、今週は置き入札では何も買えず、振りでカーゴ2杯に及ぼうかというほど買いました。
週末からある「たにまち月いち古書即売会」の直前に買った本を速攻で値付けしてすぐ即売会に出すということを、このところわりとしていて、今回もそういうつもりでした。
とはいえ、さすがにこの量は準備が間に合わないかなと思ったけれど、なんと間に合わせました。
この時に買った本(のうち、自分のお店で扱う気になった本について)は、全部週末の即売会に並んでます。
速攻で値付けするためには、一冊一冊「市場価格はどんなもんかなぁ」と調べてみるというようなことをしている時間はないので、100円、200円、300円、500円の値札を用意しておいて、ぱっぱぱっぱと値札を挟んでいくんです。
そういう感じなので、「かなりお買い得」な本も、ずいぶんあるんじゃないのかなぁと思ってますが、どうなんでしょう。
「たにまち月いち古書即売会」というのは、大阪メトロ谷町四丁目と谷町六丁目のちょうど真ん中あたりにある「大阪古書会館」というところで、だいたい毎月第3金曜から日曜にやってますので、本好きの皆様、ぜひお越しください。
というわけで、今週は金曜から日曜まで、古書即売会でした。
「たにまち月いち古書即売会」って、もう十年以上毎月のようにやっているのに、いつまで経っても「知る人ぞ知る」みたいなイベントでしかないような気がして、手前みそながら「もったいないなぁ」と思ってます。本が好きだったら、かなり面白いイベントだと思うので。
谷町四丁目って、いま住んでいる人が増えている地域らしいので、せめて近所の人にはもっと認知されて、よほどの古本好きというわけでなくても、普通の本好きの人たちにも来てもらえるイベントになって欲しいなと思っているんですが……、どうしたらそうなるんでしょうかね。
今週の一節。
三十年ほど前の、柄谷行人と高橋源一郎の対談におけるタカハシ氏のお言葉。
この対談の中で、リービ英雄さんが言っていたという形で出てくるのが、アメリカの文学はマス・マーケット向けのものと特権的読者向けのものと極端に二極分化していて、それに対して日本の文芸誌というのは中間的な存在だという話でした。
日本語の「純文学」というのが概念として分かりにくいように思われているのは、こういうところにあるのかなと、ちょっと思いました。
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