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死刑廃止を現場判断の射殺で代行しているという都市伝説から連想した話

 この国では死刑が廃止されているが、警察組織はその穴を埋めるために独断で現場判断での射殺をマニュアル化し、死刑を代行し始めた。
 当然これは司法権の侵害であり、裁判所としても見過ごせない事態である。
 そこで裁判所は武装判事制度を導入し、銃撃戦が行われている中に武装判事を派遣するようになった。そしてその場で発砲する警官に有罪判決を下せるだけの正当性があるかを判断するのだ。
 この流れに従い、弁護士にも銃撃裁判に対応する者が現れる。銃撃戦の最中、依頼人の要請に従って装甲と銃で武装して赴き、武装警官と武装判事の両方に弁護の訴えを発砲し事態の収束を図ることになる。
 あらゆる銃撃戦の現場はいまや銃撃裁判所と化し、異議の砲火飛び交う戦場と化した。

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