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唐揚げの葛藤

今日は鶏の唐揚げを揚げました。

(私はベジタリアンになりたいという思いを頭の片隅に置きながら、何でも食べています。)

私は揚げ物がとても苦手ですが、今日は揚げるぞ、と決めて1日を過ごしました。
今日のもう一品、厚揚げニラキャベツ味噌炒めが先にメニューとして決まっていて、もう一品、鶏肉で何が作ろう、と思い立ったのがきっかけです。いつもであれば、醤油、酢、酒、みりん、砂糖、にんにく生姜で煮るところですが、勝負に出てしまいました。

朝出かける前に鶏肉に下味をつけて、仕事から帰って、味噌炒めを作り、風呂に入り、揚げにかかりました。

以前、鶏もも2枚を全て生焼けの衣ドロドロに仕上げた経験があるので、今日は慎重に。衣の粉も揚げ油もケチらず盛大に使い(私にとって小さめのフライパンに深さ1cmの油を入れることは冒険です。大量ですよね)、十分に火を通しました。

今日は成功!揚げたてかりふわジューシーが出来上がったのでほっとしました。鶏肉の水分をしっかり切ったことと、粉と油をケチらなかったことが功を奏したのかもしれません。

夫と、うまいうまいと食べ、ラスト2個。ならば1個ずつ、というところだけれど、夫は明日のお弁当に1個入れる、と言いました。

2つの個体。

どうしても、自分で1個1個揚げると、形や上がり具合が微妙に違うすべての個体が愛しく感じられて、それぞれの仕上がりを食べて確かめたくなってしまいます。

そして残り2つの個体。

片方は、色も形も端正で、もう片方は、ちょっといびつでコゲっぽい部分もあります。
滅多に無い揚げ物の日、その中でも激レアな大成功。揚げたては今この瞬間しかない。

どちらを選ぶか。

天使と悪魔からいろいろささやかれたような気持ちになった後、私はいびつなほうを食べました。

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