見出し画像

2021年5月の株式水準は割高か?

ところで現在の世界の株式水準は割高なのでしょうか。
割高割安をみる簡単な指標として、世界のGDPと世界の時価総額との比較があります。

https://finance-gfp.com/?p=5406

このサイトでも紹介されていますが、ジョージ・ソロスやウォーレンバフェットも参考にしていると言われる指標です。

これから判断すると、今現在の水準は割高な水準にあると言えます。そういうこともあり、先日のバークシャーの株主総会では、バフェットは慎重な姿勢を示しているようです。

バフェットはよく当たります。ここ数年、慎重な場面が多いですが。

何が話を難しくさせているかというと、中央銀行の金利水準です。どこを見渡しても、マイナス~0%付近であり、それが数年以上続いてしまっています。

あらゆるリスクの基準となる国債の金利がこの状況だと、理論上、他の金融商品の利回りもかなり低くなっても合理的に説明できてしまいます。

しかも数年間続いてしまっていますから、これを少し上げるだけでも結構なインパクトが生じます。特に日本とEUでは、何が起こるか全くわからない状況です。ということで、景気がいまいちというのもあいまって、各国の中央銀行は、なかなか金利が上げらません。

暴落が起きれば待ち構えている投資家が沢山いるのも昨年よく分かりました。

歴史的みれば割高で、慎重になってもいい場面ですが、慎重になり過ぎて、乗り遅れてもいけないというジレンマ。

何より株価がここで下がって一番困るのは、各国の年金機構です。年金が大きく含み損を抱えるなんて事態になれば、政府も当然困ります。

株価が緩やかに上るのは大歓迎。けれども、株価が下がるのは本当に困る。世界中、こんな状況になってると思っています。

政府が困ることはやらない。

唯一の例外は、「世論が自滅を望むとき」です。

財政再建だとか、「株価が上がりすぎてけしからん。」とかいう論調に支配されれば、政治は動きます。けれども、今はそういう論調も減ってきました。

ということで、今は株の売買について、慎重になりましょう。という言論は常にありますが、僕は常に楽観的です。特に世界の時価総額については、一時的にリーマン・ショック級の暴落があっても20~30年経過すれば、確実に今の水準は割安になっています。
そう考えると、一時的に資産が半分になっても、ずっと持っておけば、銀行預金よりはずっといい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?