見出し画像

1-① テイクアウトを始めるには

テイクアウトを始める際の基本的な情報、行政・自治組織の発表、各種記事、専門家のご意見などをもとにまとめました。

なお、判断にお困りの場合は、管轄の保健所にお問い合わせください。


テイクアウトの免許

飲食店の営業許可を取得しているお店であれば、店内で調理している料理をテイクアウト(もしくはデリバリー)で販売する場合、新たな許可を必要としません。
一方、違う場所で調理したものをお店で販売したり、お店で調理したものを別の場所で販売したりする場合は、別途許可申請が必要になる場合があります。飲食店の営業許可とは、許可を受けた飲食店がその場所で調理することへの許可であるからです。
その他、特定の食品(以下、加工品などの販売の項をご参照ください)は、飲食店営業許可だけではテイクアウト販売が出来ず、別の許可が必要な場合もありますのでご注意ください。ここでは、主要な注意点を記載いたしました。地域によって判断が異なる場合もあるため、気になる場合は、所轄の保健所に問合せをしてみてください。

保健所管轄区域案内 ※厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/hokenjo

テイクアウト商品として販売できる料理

テイクアウトを始める飲食店の多くが、ランチの時間帯などに、容器に食品を入れて店頭などでの販売をお考えのことと思います。飲食店の営業許可の範囲内でテイクアウト商品を販売するためには、食中毒防止などの観点により、原則出来立てのものを提供することが求められます。
作り置きした料理を販売する場合は「弁当」という扱いになり、飲食店営業許可に「弁当」や「惣菜」という項目の追加が必要となる場合があります。また、お店と異なる場所で作った弁当を販売する場合は、新たに許可が必要になり、販売する商品に各種表示をすることが義務づけられる場合がありますのでご注意ください。

弁当や惣菜の表示基準に関して ※消費者庁ホームページより
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/information/qa/processed_foods_02/#a02

自家製の加工品などを販売するには

ハムのような加工食品、パン・スイーツなどの菓子をご自身で製造しテイクアウト販売する場合は、飲食店営業許可とは別の区分になり新たに許可が必要な場合があります。例えば、ハムなどの食肉を製造し販売する場合は「食肉製品製造業」、スイーツのテイクアウトに関しては「菓子製造業許可」など、別途手続きが必要になる場合もあります。新しくテイクアウトを検討される方は、事前に保健所に相談をしましょう。

お酒のテイクアウトについて(※緊急事態宣言をうけた特例)

飲食店が、お店で提供している酒類をテイクアウト用に販売するためには、通常、「酒類小売業免許」が必要です。今回、新型コロナウイルス感染症の影響により、国税庁が、一般の酒類小売業免許とは別に「期限付酒類小売業免許」を設け、付与することになっています。当免許は、令和2年6月30日(火)までに提出のあった免許申請書に限り、免許には、免許付与から6か月間の期限が付されます。これにより飲食店が酒類のテイクアウト販売を行うことができます。

国税庁ホームページ
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/qa/17/62.htm
申請のポイントや様式のダウンロード
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/kansensho/pdf/0020004-081.pdf

上記には留意事項も記載されていますので、必ずご確認ください。ここでは一部を紹介します。
・ 酒類の仕入れ、販売について帳簿に記帳する義務が課されるほか、販売数量の報告等を行う必要があります。
・ 「量り売り」(購入者の希望する酒類を、希望する量だけ販売)や「詰め替え」(あらかじめ別の容器に 小分けして販売)をすることができます。
※ 詰め替えを行うためには、一定の手続(届出・表示)が必要です。
・ 近隣からインターネットや電話での注文を受けて酒類を宅配することは可能です。しかし、 インターネット等を利用して2都道府県以上の広範な地域の消費者等を対象として酒類を 販売することはできません(別途、通信販売酒類小売業免許を取得する必要があります)。

お客様に喜ばれる容器選び

店舗だけでなく、ネットショップも含めて、様々な容器が販売されています。テイクアウト利用者の声も踏まえて、容器を選ぶ際のポイントをまとめてみました。

容器選びのポイント

・形崩れしないサイズ
 →どんなにおいしそうに盛り付けた食事でも、帰宅中に料理が寄って形崩れをすると利用者は残念な気分になります。
・水分、油漏れしにくいフタ
 →水分を多く含むおかずがあると、傾けた時に他のおかずに染み込んだり、持ち帰りの袋に漏れ出てたりしてしまう場合があります。
・レンジ対応
 →帰宅まで時間がかかる場合もありますので、お客様によっては電子レンジで再加熱される可能性もあります。レンジ対応の容器も販売されていますのでメニューによって使い分けてください。
・汁物容器
 →スープや味噌汁などは熱いものをそのまま容器に入れて蓋をすると圧力がかかりこぼれる場合があります。フタに穴があいているものなどを選びましょう。
・持ち帰り袋
 →通常のビニール袋ですと、水平に入れたつもりでも帰宅途中に寄れてしまいがちです。また傾くことにより、汁物がこぼれるリスクも高まります。可能であれば弁当用の底が広いものを利用してください。
・紙ナプキン
 →汁がこぼれた時のために紙ナプキンが数枚入っていると、とても便利です。
以容器選びのポイントや販売先はインターネットでも様々な情報が紹介されていますが、入手先の一例として、アスクルのリンクを記載しておりますので、参考にしてください。

テイクアウト用の容器メーカーと購入ができるサイト例

容器選びのポイントや販売先はインターネット上でも様々な情報を確認できます。テイクアウト用容器例と、入手先の一例として、メーカー様、アスクル様のリンクを記載しましたので、参考にしてください。

・タツミ産業様
https://www.tatsumi-net.co.jp
・エフピコ様
https://www.fpco.jp
・オリカ産業様
https://www.olica.co.jp
・コバヤシ包装様
http://www.kpack.jp
アスクル 弁当容器
https://www.askul.co.jp/ksearch/?searchWord=お弁当%20容器

お読みいただき、ありがとうございました。
今後も、情報があれば追加していきます。

なお、衛生管理に関する情報も、今後、以下のページでまとめてまいります。あわせてご覧ください。

テイクアウトを始めた後は、お客さまにお知らせすることも大切です。店頭や自店のSNSなどでお知らせをするほかに、テイクアウト店紹介サイトなどへの掲載も検討してみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?