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2021年ドラフト会議直前予想 ~横浜DeNA・北海道日本ハム編~

 今シーズンも残すところ1ヶ月を切り、セ・パ共に優勝争いが過熱している中ではありますが、今年もこの時期がやって来ました。2021年10月11日、プロ野球ドラフト会議が開催されます。今シーズンは東京オリンピックもあり中断期間を挟みペナントレースを消化している影響で昨年に引き続きシーズン中の開催となりました。これに関してはシーズン終了を以って来季のチーム編成に取り組みたい球団側と1日でも早く進路を確定させたいアマチュア側とのせめぎ合いの中で話し合いがされているため、今季はイレギュラーなシーズンということもありアマチュア側に配慮してこの日が設定されたと思われます。そんな中での難しいドラフト会議になることが予想されますが、今年も新たなスター候補生が誕生する瞬間を大いに楽しみたいと思います。

1.横浜DeNAベイスターズ

今年のドラフト会議、1巡目入札に関しては確定するまでは重複した場合はその都度抽選をし、2巡目以降は下位チームからウェーバー順に指名していきます。今年はセ・リーグにウェーバーの優先権があるため、2巡目の最初、全体の13番目に指名権を持つのはセ・リーグの最下位球団にあるため、10月4日現在でセ・リーグの最下位に位置する横浜DeNAベイスターズから指名予想を行いたいと思います。横浜DeNAベイスターズは三浦大輔新監督のもと23年ぶりのリーグ優勝を目指しましたが、新型コロナウイルスの影響で助っ人外国人選手の入国が大幅に遅れ、主砲のT.オースティン選手・N.ソト選手・E.エスコバー選手らが1ヶ月遅れで合流。その間にチームは開幕から敗戦を重ね開幕ダッシュに失敗し、現在は借金16のリーグ最下位に位置します。これに関しては不運としか言いようがありませんが、他球団は事前にこのことを察して入国手続きを早めたり就労ビザの早期取得を進めたりの努力をしていたので、それを考えるとフロントの怠慢と言えます。肝心な戦力部分では桑原将志選手・オースティン選手・佐野恵太選手ら3割を超える打者を多く抱えるなど昨年に引き続き強力打線を形成しており、その中にドラフト2位ルーキーの牧秀悟選手が現在.286 21HR 65RBIと1年目の選手としては驚異的な活躍を見せています。にも関わらず最下位に甘んじているのはリーグワースト防御率の投手陣に原因があると思われます。127試合消化して規定投球回数到達者は0、先発陣の防御率はリーグワーストの4.42、リリーフ防御率も阪神についてワースト2位の4.03と完全に投手崩壊が最下位を象徴していると言っても過言ではありません。エースの今永昇太投手は怪我の影響で出遅れるもここまで5勝101奪三振の活躍、大貫晋一投手も前半戦で打ち込まれるも後半に建て直しここまでチームトップの6勝、この2人に関しては合格点ですが他の投手に関しては厳しい評価となります。東克樹投手、濱口遥大投手、坂本裕哉投手、京山将弥投手と非常に良い選手が揃っている印象はありますが、結果がすべてのこの世界において良いだけでは済まされません。故障で離脱してしまったドラフト1位ルーキーの入江大生投手を含めこれらの選手の奮起を促すためにも即戦力投手の補強が至上命題かと思われます。

横浜DeNAベイスターズ戦力分布

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次に現在の戦力分布について分析してみます。上記の図は支配下選手の分布図となりますが、見ての通り野手では大和選手・投手では平田真吾投手や三上朋也投手の32歳が最年長となる非常に若いチームです。若いチームというのは勢いに乗れば快進撃を見れる一方窮地に立たされると立ち直りにくいという両面の性質があり、もう少しベテラン選手が居てもいいのでは?とは思いますがここではその件には触れず、この分布図からドラフトで指名すべき選手を導き出したいと思います。10月5日にDeNAは戦力外通告を行い、武藤祐太投手ら9選手を戦力外にしました。5日付で発表された選手は赤字で、今後退団する可能性のある選手には青字で表記させていただいています。今回戦力外通告を受けた選手は右投手が大半となっておりドラフトの上位候補には右の即戦力投手の可能性が高いと思われますが、昨年1位で明治大学の入江大生投手・3年前1位で東洋大学の上茶谷大河投手と即戦力右腕を指名しており、若手の京山将弥投手・阪口皓亮投手・平良拳太郎投手なども居ることに加え、今季は競合クラスと呼べる即戦力の右投手が見当たらない事情もあり将来性を見越して高校生の剛腕もしくは即戦力左腕投手のどちらかがDeNAの1位候補ではないかと考えられます。前者の場合は高校BIG3と呼ばれるノースアジア大明桜の風間球打投手・市和歌山の小園健太投手・高知の森木大智投手の3選手が候補に挙げられ、その中でもDeNAにいないタイプの小園投手が1位入札候補になるのではないかと考えられます。小園投手は高校生ながら完成度の高い投手であるので、順調なら来シーズン途中特に後半~終盤には台頭するような、そんな投手ですのでDeNAの投手事情にもフィットします。いずれは三浦監督の背番号18を背負うようなそんなスケールの大きい投手ですので、高校生で行くのであれば小園投手が有力かと思います。後者なら筑波大学の佐藤隼輔投手か西日本工業大学の隅田知一郎投手の2択かと思います。DeNAは15年に今永投手16年に濱口投手17年に東投手と3年連続で大学生左腕を1位で獲得しており、14年から20年のドラフトでは2位以内に必ず大学生投手を獲得している背景があるので、即戦力左腕を獲得しに行くのであるなら大学生であることは間違いありません。その中でも最速152キロの速球を誇る筑波大学の佐藤投手を1位入札するのではないかと考えます。佐藤投手は今回の市場で数少ない先発としてゲームメイク能力のある即戦力左腕で早川隆久投手(現楽天)のような右打者への内角へ食い込むストレートが魅力的な投手であり、チームには今永投手というお手本がいるDeNAは佐藤投手にとっても非常に良い環境であると思われます。これを基準に以下の指名リストを作成してみました。

横浜DeNAベイスターズ指名予想

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1位に関しては佐藤投手と小園投手を最後まで悩みましたが、DeNAの歴史を振り返って見ても1位入札で高校生投手を指名した例は2013年の桐光学園・松井裕樹投手(現楽天)の1例しかなく、松井投手の場合は神奈川の高校ということもあって地元の逸材を指名しに行った経緯があるため、今回の市和歌山の小園投手に入札しなければならない特殊な事情は無さそうと仮定した時に過去の傾向から大学生投手を指名するのではないかと考え1位入札を筑波大学の佐藤投手にしました。佐藤投手は大学2年時に大学JAPANに選ばれるなど実績十分の投手ではありますが、今秋のリーグ戦で故障したという話を聞いておりそれによって指名回避を検討する球団があると思われ、最終的に1~2球団の争いになると考えます。状況によっては単独指名の可能性もあるためDeNAとしても1位入札で佐藤投手に行くことにデメリットはありません。仮に競合になった際に抽選で負けた場合の外れ1位候補として東北福祉大学の椋木蓮投手を挙げたいと思います。椋木投手は154キロを誇る剛腕投手で先発は勿論リリーフにも適正がある投手であり、リリーフ向け即戦力という部分では1番くらいの評価であると考えます。DeNAは山崎康晃投手や三嶋一輝投手など大卒投手がリリーフとして成功している例が多く、2年目の伊勢大夢投手と将来的にWストッパーになるような、そういった夢のある投手であると思われる椋木投手を外れ1位候補に予想します。ドラフト直前になり椋木投手の評価は上がっており、もしかすると最初の1位入札で行く球団がある可能性はありますが、現状1位入札候補には入ってこないと仮定して1位入札を佐藤投手、外れ1位で椋木投手で行きたいと思います。仮に椋木投手も競合して外してしまった場合は2巡目以降に指名予定だった選手の順位を繰り上げて指名することとなるので、出来れば抽選で1勝はしたい。2位では中央大学の古賀悠斗選手を予想します。DeNAの補強ポイントの1つである捕手をここで1人取りたいと思います。現状DeNAの捕手事情は伊藤光選手、戸柱恭孝選手、嶺井博希選手に今季は若手の山本祐大選手が台頭しましたが、これといった正捕手が不在で向こう5年10年を任せられるような大型捕手が欲しいと考えた時に、高校大学含めてNo.1の古賀選手をウェーバーの恩恵である13番目に獲得出来たら最高のドラフトになります。古賀選手は正直1位指名の12人に入ってきてもおかしくない選手ではありますが、各球団今年は捕手を欲している球団は少なく1位という枠を使って捕手を獲得する球団は現れないと仮定した時にDeNAがここで古賀選手を取れたら万々歳となります。古賀選手の加入で山本選手に火がついて切磋琢磨する環境となればDeNAはさらに1ランク上のチームへ成長すると思います。3位に関しては1位の獲得選手によって変化させていく枠となります。1位で佐藤投手と獲得することに成功したら3位の枠にはリリーフもできる即戦力右腕が理想であり、その場合の候補として法政大学の三浦銀二投手を予想します。三浦投手は福岡大大濠高校時代から名を馳せた選手で法政大学に進学後も1年時から主力投手として投げており実績は十分であり、近年ではクローザーの経験もありその際の馬力には定評があり先発リリーフどちらもこなせる三浦投手をこの順位で取れたらかなり良いドラフトになるかと思われます。2位で古賀選手を獲得し3位で三浦投手を獲得できた暁には福岡大大濠バッテリーとして売り出せるので、話題性も十分な指名になるかと思われます。1位で佐藤投手を外し椋木投手を獲得した場合には3位の所で即戦力左腕の獲得をしたいと考えた時に、新潟医療福祉大学の桐敷拓馬投手が予想されます。最速150キロの速球を武器に関甲新リーグ1試合の奪三振タイ記録となる18奪三振の記録を樹立するなど、奪三振率の高い投手で間違いなく3位以内で指名されることは間違いありません。現在中日で活躍する笠原祥太郎投手もこの大学出身者で18年には侍JAPANに呼ばれるなど活躍を魅せており、桐敷投手も笠原投手に続いてプロ入り出来るか注目です。4位には明治大学の丸山和郁選手を予想します。近年DeNAは16年の柳裕也投手(現中日・抽選外れ)や佐野選手、19年の伊勢投手、20年の入江投手など明治大学の選手を獲得しており、現チームで不在の20代左打外野手の獲得を考えた時に丸山選手が適任かと思います。この時点で大学生外野手では慶応大の正木智也選手や上武大のブライト健太選手や神奈川大の梶原昂希選手は指名されていると仮定しており、この3選手に次ぐ実力者として丸山選手を獲得出来たら大きいと思われます。桑原選手や神里和毅選手の俊足選手が中堅に差し掛かってることやスタメンに機動力を使える選手が少ないことから丸山選手はDeNAにフィットすることが予想され、近い将来で助っ人のソト選手オースティン選手が退団した際にレギュラーとして活躍が期待されることもありこの4位で丸山選手を獲得したいと思います。5位にはトヨタ自動車の和田佳人選手を予想します。2年前に桐蔭学園の森敬斗選手を獲得しましたが、遊撃手のレギュラーとして出てくるのにまだ時間が掛かることが想定され、ベテランの域に差し掛かる大和選手や守備に難のある倉本寿彦選手に代わり守備力を強化する遊撃手として源田2世の呼び声高い和田選手を獲得出来たらチーム力の底上げが出来るため、ここで和田選手を指名したいと思います。6位7位には高校生の素材型選手を獲得したいと思い、6位には未完の大器である八戸工大一の黒田将矢投手、7位には地元枠で横浜の金井慎之介投手を獲得出来たらこのドラフトは成功したと言えるでしょう。実際どういった選手指名になるのか、当日が楽しみです。

2.北海道日本ハムファイターズ

続いて予想する球団は現在パ・リーグ最下位に沈む北海道日本ハムファイターズ。今年で10年目となる栗山体制もここまで苦しい戦いを強いられている現状で、特に前半戦は中田翔選手や大田泰示選手など主力選手の怪我や不調そして若手の台頭が乏しく選手層の薄さが顕著化している状況でした。そんなチーム事情の最中に中田選手の問題もあり、栗山監督の去就問題も叫ばれる中後半戦は若手選手の活躍もありなんとかチームを立て直し奮闘している印象もありますが、前半戦の負債が響いている状況です。投手陣を見てみるとエースの上沢直之投手が10勝してローテーションの軸として活躍しており、ルーキーの伊藤大海投手も9勝と1年目の投手としてはかなり奮闘しています。この2人を始め先発陣は防御率3.55とリーグ3位に位置し、リリーフ陣も堀投手や杉浦投手などの活躍もありリリーフ防御率も3.17と安定しており全体でも3.41とソフトバンクに次ぐ2位で上位チームと対等にやり合えるピッチングスタッフが揃っています。それでも最下位に沈むのは得点力に乏しい野手陣にあると考えられます。チーム打率はリーグ最下位、貧打と呼ばれセ・リーグ最下位のチーム打率の中日を下回るチーム打率.229は12球団最下位と悲惨な数値となっています。得点もリーグ最下位の377、本塁打も65本でリーグ最下位、得点圏打率も.223のリーグ最下位。打撃にまつわる指標でほぼリーグ最下位を記録するなど圧倒的な貧打が最下位を招いていると言っても過言ではありません。ここまで弱点が明確なので補強ポイントは野手、特に長打を見込める力強い打者の獲得が急務と思われます。

北海道日本ハムファイターズ戦力分布

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続いて戦力分布について分析します。10月5日現在で日本ハムを退団する選手は先日引退発表をした斎藤佑樹投手のみ。今シーズンの成績やドラフト市場を見ながら退団や育成に回る可能性のある選手を青字、既に退団が確定している斎藤佑樹投手は赤字で表記させていただきました。コーチ兼任の鶴岡慎也選手を除くと今シーズン中にトレード移籍してきた木村文紀選手が野手最年長となる野手陣を見るに非常に若いチームであることが伺えます。木村選手移籍前では中田選手が野手のトップに当たり、このチームは中田選手を中心に形成してきたチームでありその中心選手無き今は改革途中にあると思われます。2023年には北広島に新球場が完成予定であり、ここらで若手選手が台頭して新球場で暴れまわる姿が見たいと思うファンも多くみられると思います。そこでドラフトでは上位で野手を獲得する可能性がかなり高いと思われます。しかし今の日本ハムには清宮幸太郎選手を始め野村佑希選手や万波中正選手など将来性のあるスケールの大きい選手が揃っており、それらの選手がいるため上位は投手で固める可能性もあります。またそれらの選手が1軍に定着していない現状を打破するために大型選手を獲得して奮起させる可能性もあるので、今年に関しては読めません。そこで日本ハムのスカウティングの歴史を振り返ってみると、日本ハムの1位入札はその年のNo.1と呼ばれる選手を指名するという明確な方向性があり、過去にはその路線でダルビッシュ有投手(現パドレス)、大谷翔平投手(現エンゼルス)、清宮選手を獲得してきました。その路線を引き継ぐなら間違いなく市和歌山の小園健太投手を1位入札すると思われます。小園投手は同じ高校BIG3でも頭1つ抜けた存在で今ドラフト最大の目玉であり、獲得に成功出来たらダルビッシュ投手や大谷投手が付けた背番号11番の後継者に相応しい投手になることは間違いなく、23年から開場する新球場のスター候補生になりうるので1位は小園投手になるような気がします。しかし昨年はその路線を取らず早大の早川隆久投手(現楽天)や近大の佐藤輝明選手(現阪神)を回避して地元北海道の苫小牧駒大の伊藤大海投手を1位で獲得しました。実際伊藤投手はローテーションに入りここまで9勝の活躍、オリンピックでも力投し日本の金メダルに大きく貢献するなど既にスター街道を歩んでいます。現実路線を歩むのであるなら大型野手の獲得が理想ですのでそうなると千葉学芸の有薗直輝選手がいいと思います。高校通算70本塁打の未来の大砲候補は獲得に成功すれば巨人の岡本和真選手や広島の鈴木誠也選手クラスになるのは間違いないので、この選手を取りに行くとしたら外れ1位で他球団と被る前に単独で獲得するのが良いと思います。ここ数年ドラフト1位の12人に高校生野手が必ず入っており(17年早実清宮他、18年大阪桐蔭根尾他、19年東邦石川昂、20年花咲徳栄井上)そういった事情を踏まえても外れ1位候補より単独1位候補として評価していった方がいい選手だと思います。以上を踏まえて指名リストを作成します。

北海道日本ハムファイターズ指名予想

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正直なところ小園投手と有薗選手のどちらかを選ぶということは出来ませんでした。吉田輝星投手を1位で獲得して以降は高校生右腕を取っていない現状を考えると小園投手の方が可能性は高いですが、有薗選手を一本釣りしてスラッガーとしてじっくり育てる方針も無くはないと思われるので1位入札が1番難しい気がします。小園投手は今ドラフト最注目の選手であり、3~5球団の入札が見込まれます。少なくとも競合は避けられない選手なのは間違いありません。有薗選手に関しても近年の高校生スラッガーの需要を考えると競合になる可能性はありますし、外れ1位では必ず被ってくる選手ではあるので1位入札の段階で特攻する球団はおそらくあります。そのため2選手とも競合になる可能性が生じたので外れ1位候補も検討しました。小園投手・有薗選手ともに競合で抽選になり外れた場合はいずれの場合も外れ1位には天理高校の達孝太投手を指名すると思われます。達投手は193センチの上背から投げる角度あるボールが魅力的な大型投手で本人もメジャー志向を公言する意識の高い投手です。その意識の高さからフォームを動画で解析したり栄養学などを勉強して自身の野球にフィードバックする非常にプロ向きな選手です。最後の夏は故障もあり本調子とは程遠く、チームもサヨナラ負けで甲子園に戻ることは出来なかったものの、センバツで魅せた迫力ある投球とスケールの大きいポテンシャルにプロ側は非常に注目しています。この選手も1位候補ではあるものの、同じ高校生のBIG3に指名が集中することが予想されることからBIG3の抽選に敗れたチームが達投手に指名に行くのではないかと思われ、日本ハムもそのチームの1つであると考えます。日本ハムにはダルビッシュ投手や大谷投手といった190以上の大型右腕の育成メソットがあり、ある一定の成績を残せばMLB挑戦を前提としたポスティングシステムの行使を容認する球団なのでメジャー志向の高い達投手にとっては好都合なはずです。外れ1位で行くとなるとここでも競合になる可能性は高いですが、小園投手・有薗選手・達投手のいずれかを1位で獲得したいところです。仮にこの3選手の交渉権を獲得出来なかった際には2位以下の選手を繰り上げてドラフトを進めることになりそうです。2位では北海高校の木村大成投手を予想します。この選手も1位候補の12人にリストアップされてもおかしくないポテンシャルと実績を兼ね備えた選手ではありますが、ウェーバー順で14番目の指名を行える日本ハムだからこそこの位置で木村投手を獲得できるのではないかと考えます。地元の逸材ということで伊藤投手に続き確実に獲得したいという球団の考えもあり最低でも2位、1位候補の抽選が軒並み外してしまった際には1位でもいいのではないかと考えます。木村投手は高校生投手の中では完成度も高く、近年では高校生左腕でもオリックスの宮城大弥投手のように若くして台頭するケースも見られるので2023年に開業する新球場で伊藤大海投手とWエースを形成する未来も無くは無いと思います。3位ではJR四国の水野達稀選手を予想します。貧打に喘ぐ日本ハムの野手陣の中でも二遊間が固定出来なかったことが1つの要因に挙げられます。2年前にセカンドのレギュラーを掴んだ渡邊諒選手は不振と故障で今季は振るわず、ショートも石井一成中島卓也が務めるも振るわずポジション別wRAAではリーグワーストの指標が出ているなどここ数年二遊間がウィークポイントとなっているため、ここで即戦力の二遊間を獲得したいと思った時にピンポイントでハマるのはこの水野選手ではないかと思いました。水野選手はパンチ力ある打撃に大舞台で一打を放つ勝負強さも兼ね備えており、守備面も社会人屈指の能力を持っており1年目から即活躍が見込まれる選手であると思います。高卒社会人のため21歳と若く、この選手がレギュラーを獲得したら向こう10年は安泰と言わせるような選手であると考えられます。埼玉西武の源田壮亮選手はショート不在のチームに3位で入団してレギュラーを掴むと一気にチームの看板選手に登り詰め、チームを2連覇に導くなどセンターラインを固定することはチーム力の強化に繋がるので日本ハムとしてはここらでセンターラインを整備して23年開業の新球場でチームが躍進するためにも水野選手の活躍が必要です。この選手を3位で獲得出来たら非常に大きいです。4位には旭川実業の田中楓基投手を予想します。上位から高校生投手を多く獲得している印象があるのでここでも高校生かと思う人もいるかと思われますが、ここ2年は即戦力の投手中心に獲得してきたので今年は高校生投手多めで問題はありません。地元北海道の大型右腕で高校時代は怪我もあってなかなか活躍は出来なかった田中投手ですが、潜在能力はかなり評価されているのでこの順位で取れたら非常に良いドラフトではないかと思います。5位には市尼崎の米山航平選手を予想します。若い世代の左の外野手が手薄な点と長打力を秘めた選手として米山選手は非常にピンポイントな補強になるかと思います。188センチ95キロの大型な体型から長打が期待され、雰囲気も阪神のルーキー佐藤選手を彷彿とさせる非常にロマンのある選手をここで獲得したいと思います。6位で即戦力のリリーフ向き投手を獲得したいと考えた時に関西国際大学の翁田大勢投手が残っていたら非常にベストです。150キロを超える馬力のある右のパワーピッチャーは今の日本ハム投手陣に十分食い込んで行けると思いますし、ゆくゆくはクローザーにもなれる逸材だと思います。7位には北海高校の大津綾也選手を予想します。この選手に関しては2位で木村大成選手と獲得出来たらあるかもしれない、といった感じで枠の関係で支配下ではなく育成での指名になるかもしれません。捕手歴がまだ浅い選手なのでしばらくは2軍でじっくり育てて5年後に出てこれるようなそんな選手になってもらいたいです。

ドラフト会議当日まで1週間を切っています。当日まで本当に楽しみです。

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