矢口 泰介

株市会社MIMIGURIで、コンサルタント/ファシリテーターをしています。主に組織課題解決にともなうプロジェクトをやっています。エグゼクティブ支援/伴走型の組織開発が多くなっています。独学ですがストレングスファインダーの読み解きもやっています!

矢口 泰介

株市会社MIMIGURIで、コンサルタント/ファシリテーターをしています。主に組織課題解決にともなうプロジェクトをやっています。エグゼクティブ支援/伴走型の組織開発が多くなっています。独学ですがストレングスファインダーの読み解きもやっています!

最近の記事

キャリアとは「振り返ることで初めてわかる」もの かもしれない

「キャリア」って、そもそもなんだろう?あなたのキャリアを教えてください、と言われて、あなたなら何を連想しますか? 今回「冒険的キャリア」というテーマで、記事を書いてみよう!ということで、「キャリア」って、そもそもなんだろうと思い、あらためて調べてみたところ、こんな記述と出会いました。 そうか、キャリアとはこれまでの「経歴」だけではなく、その道程をどのように「意味づけ」するかによって作られてくるのか、と理解しました。 振り返ってみるまで、自分がどんな轍を作ってきたのかはわか

    • 中年期以降の「リスキリング」はなぜ難しいのか?

      「人材版伊藤レポート2.0」で言及され、2022年10月に岸田首相が「5年で1兆円を投じる」と表明したことで「リスキリング」というキーワードは注目を集め、今に至るまで、人材育成のトピックであり続けています。 もはやリスキリングは「急務の国策」と言っても差し支えないでしょう。 リスキリングの必要性とは、日本社会の課題として、デジタル化などの産業シフトの遅れを取り戻す意味合いもありますが、「人生100年時代」において、個人と組織との関係性が変わってきたことによる「自律的キャリア

      • マネジメントを感情労働化しないために、職場における感情ケアを考える

        株式会社MIMIGURIで、組織コンサルタント・組織ファシリテーターをしている矢口泰介です。 今回は、発売されたばかりの書籍「チームレジリエンス」を切り口に、職場における感情ケアについて考えます。 『チームレジリエンス:困難と不確実性に強いチームのつくり方』(池田 めぐみ・安斎 勇樹 共著)が発売されました。 「不確実性の時代」において、困難に直面したとき、個人ではなくチームの力でそれを乗り越え、そしてさらに成長していく「レジリエンス」を発揮する方法を紹介しています。

        • ミドルマネージャーになって「自分の言葉で話せない」という感覚を持った

          株式会社MIMIGURIで、組織コンサルタント・組織ファシリテーターをしている矢口泰介です。 昨年、ミドルマネージャー(チームリーダー)という役割になって経験したのですが、「マネージャーとして思っていることを言ってくれ」と言われた時に、何を話せばいいのかわからない、という状況に直面しました。 また、同じ頃にメンバーから言われたのが「自分の言葉で話してくれている感じがしない。借り物の言葉で話している感じがします」というフィードバック。 一体どういうコト?私は何を言えばいい

          「プレイングマネージャー」が抱えているかもしれない5つの感情パラドックス

          株式会社MIMIGURIで、組織コンサルタント・組織ファシリテーターをしている矢口泰介です。 今回は、2024年3月12日(火)に実施されるMIMIGURIの無料ウェビナー「組織変革のパラドックスを乗り越える「新時代のリーダーシップ」を紹介します。 ただ、せっかく紹介するのですから、私の最近の関心にひきつけて、私は「感情パラドックス」をこんなところに感じているよ!こんな話題にもつながるよ!ということを書いてみようと思います。 プレイングマネージャーが抱える葛藤があるほと

          「プレイングマネージャー」が抱えているかもしれない5つの感情パラドックス

          あらためて(2024年2月時点の)自己紹介をします

          株式会社MIMIGURIで、組織コンサルタント・ファシリテーターをしている矢口泰介です。 ここ数年、noteを書いてきて今更ですが、今のタイミングでの私の自己紹介をしようと思います。「誰が書いてるのか」を明示したほうが、記事の内容やスタンスがわかりやすくなると思ったのと、仕事内容が数年で変わってしまうので、定点観測的に書こうかなと思ったことが理由です。 今の仕事や役割について私は今(2024年2月現在)、株式会社MIMIGURIにて、組織コンサルタントという肩書をつけてお

          あらためて(2024年2月時点の)自己紹介をします

          マネジメント育成には「つまずき」へのまなざしが必要ではないだろうか

          株式会社MIMIGURIで、組織コンサルタント・ファシリテーターをしている矢口泰介です。今回も前回に引き続き、マネジメント育成に関して書いてみました。 私は前回、こんな記事を書きました。 書いた動機は単純で、まさに私自身がマネジメントに向いてない人間だと思っているからです。 私はマネジメントが本当につらかった私は、会社において数名のチームの事業推進面を見るマネジメントの役割をしています。しかし、私は何度もマネジメントにつまずき、時には挫折し、何年かマネジメント職を離れて

          マネジメント育成には「つまずき」へのまなざしが必要ではないだろうか

          「マネジメントに向いていない人」をどのようにサポートするのか?

          株式会社MIMIGURIで、組織コンサルタント・ファシリテーターをしている矢口泰介と申します。この記事は、マネジメント育成に関する問題提起です。 この記事では論旨をシンプルにしたかったため「マネジメントをする人」と「マネージャー」をほぼ同義で扱っています。 また、私自身の立場でいうと、現在、数名のスモールチームをリードする役割を担っており、いちおう「マネジメント」をする端くれにおります。今回は自分自身の感慨も含めて、この記事を書いてみました。 「マネジメント」とはどんな

          「マネジメントに向いていない人」をどのようにサポートするのか?

          自己認識を定期メンテナンスしよう

          MIMIGURI Advent calendar企画、4日目の矢口です。大久保さんからバトンを受け取りました!「余談をゆるす」最高でしたね〜 何も書くことがない!と毎度焦るさて今年は何を書こうかなと迷ってあれこれ考えたのですが、「あれ、書くことが何もないやんけ!自分空っぽやんけ!」と去年に続いてめちゃくちゃ焦ったのですね。焦るな焦るなまだあわてるような時間じゃないと自分をなだめた結果、書く時間がなくなってしまい、そしてますます焦ってしまい、何かないか、何かあるはずだ、何も

          自己認識を定期メンテナンスしよう

          アイデンティティの更新を試みるとき、私たちの中に起こることは何か?

          はじめにこれはMIMIGURI Advent Calendarの12/16の記事です。6つのキーワードを起点に、MIMIGURIメンバーが毎日記事を更新しています。こちらのページにまとまっていますので、ぜひご覧ください! 何を書こうかな〜と考えているうち、気がつくと衝動的に手がキーボードを打ち、葛藤が火を吹いたかと思うと「何の役にも立たない記事」が爆誕していました!!!! 私はおじさんになったHAPPY BIRTHDAY TO ME 明日41歳になります。 若いときは

          アイデンティティの更新を試みるとき、私たちの中に起こることは何か?

          組織ファシリテーション試論③|組織開発は「みんなのもの」になり得るのか?

          ここに書いていることは極めて試論であり私論です。特定の組織の見解ではありませんので、ご了承ください🙇 前回の振り返り前回は、私の課題感である「組織開発とは誰のものか?」をとっかかりにしながら、以下をゆるゆると考えてきました。 組織開発の出発点に多くの場合「不信」(あいつが悪い、○○が悪い)があるのではないか? その「不信」が「正しい見方」として残り続けることがあるのでは? そうすると組織開発はいつまでも「みんなのもの」にならないのでは? そもそも組織開発とは何か?ち

          組織ファシリテーション試論③|組織開発は「みんなのもの」になり得るのか?

          組織ファシリテーション試論②|組織開発は誰のものか?

          ここに書いていることは試論であり私論です。特定の組織の見解ではありませんので、ご了承ください🙇 組織開発は誰のものか?組織ファシリテーションという概念について極私的に考えていくにあたって、私が手がかりにしたいのが「組織開発は誰のものか?」という疑問でした。組織開発の主体を求める、ということの困難さが、この問いから立ち上がってきて、それを考えたい、というのがこの「試論」を書いている動機になっています。 組織開発に潜む「対立」と「変化への希求」「組織開発」や「組織変革」と呼ば

          組織ファシリテーション試論②|組織開発は誰のものか?

          組織ファシリテーション試論①|私は何を書こうとしているのか?

          はじめにここからしばらく「組織ファシリテーション試論」と名付けたnoteを書いてみようと思います。「試論」とは、まさに字のごとく「試しに書くよ」ということでので、まったく大それたことを書くつもりはありません。 思えば、久しぶりのnoteになります。とはいえ、読む人にとっては久しぶりかどうかは関係ないのですが、もしかすると過去記事を読んでいただく機会もあるかもしれませんので、断っておくと、過去の記事と比較して、今回から、私が書く内容は、より生煮えで、よりフワフワしたものになる

          組織ファシリテーション試論①|私は何を書こうとしているのか?

          CI(Corporate Identity)プロジェクトにおけるプロジェクトデザインの勘どころ

          株式会社MIMIGURIでデザインシンキング・コンサルをやっております矢口泰介(@yatomiccafe)です。かなり久しぶりのnoteになりました。 2020年後半から、CI(Corporate Identity)プロジェクトに関わることが多くなってきました。 リモートワークを余儀なくされる中で、組織の一体感や求心力が失われている、という課題感をよく耳にします。その関係もあるかもしれませんが、CIを見直そう、という機運を見せている企業も少なくないのではないかと思います。

          CI(Corporate Identity)プロジェクトにおけるプロジェクトデザインの勘どころ

          CI開発における「組織のナラティブ」について

          こんにちは。ミミ&グリ(DONGURI & Mimicry Design)でデザインシンキング・コンサルをやっています、矢口泰介(@yatomiccafe)です。 DONGURIとMimicry Designは2020年3月をもって資本業務提携を結び、国内におけるイノベーションを加速させるために活動することとなりました。活動について詳しくはこちらのメディア「idearium」をご覧ください! 今回は「CI開発における組織のナラティブについて」というテーマで書いてみます。こ

          CI開発における「組織のナラティブ」について

          リサーチャー自身の「理解」がリサーチの質を上げる 【デザインシンキング・コンサル⑪】

          こんにちは。DONGURIでデザインシンキング・コンサルをやっています、矢口泰介(@yatomiccafe)です。 私は、組織開発や事業開発のプロジェクトにおいて、その初期に定性リサーチを行いますが、組織リサーチや、UXリサーチは「客観的に正しい答え」がもともと得られにくいものです。 これらのリサーチは「仮説を客観的に検証する」ためのものではなく、「得られた結果をもとに、とりあえずの行動に落とす」という発想的性格を持っていますが、その性格からすると「デザインリサーチ/

          リサーチャー自身の「理解」がリサーチの質を上げる 【デザインシンキング・コンサル⑪】