GBLの勝率を高めるには?

はじめに

GBLの実力について考察する記事が今まであまりなかったので、この記事ではGBLの実力と関係ありそうな要素を何個か挙げていきます。(自戒も込めて)

基礎知識の定着

基礎知識を覚えて、その記憶を速いスピードで引き出せることは大事だと思います。基礎知識はその先の展開に対する解像度を高めるので、基礎知識が身についていない状態でGBLをすると、他の実力も伸びにくくなる気がします。

ゲージ管理

ゲージ管理では相手のゲージ量を正確に管理し、かつ試合中の計算量をできるだけ少なくすることが望ましいです。
技1のエネルギーチャージ量、技2のエネルギー消費量をポケモンごとに足し引きする方法では計算量が増えてしまいます。一方、技回数によるゲージ管理は、暗記量が多いものの試合中の計算は比較的単純なので、個人的には技回数暗記の方が優れていると思います。ただし、計算量の少なさだけでなく正確性も重要なので、技回数を暗記する際は、技2を何度も打った時や2種類の技2を打った時でもずれが出ないよう、なるべく詳細に覚えることが望ましいです。

ダメージ感覚

ダメージ感覚に関してはGBLや配信、バトルシミュレータなどで経験を重ねることでダメージ量を感覚に落としこむのが良いと思います。自分の想定していたダメージと実際に入ったダメージに差があった場合はダメージを覚える癖をつけたいです。

対面に関する知識

バトルシミュレータなどから得られる対面の知識も基礎知識に含まれると思います。ただし、シミュで得た知識は実践に活かせる形に落とし込めるとより良いと思います。

例えば、ハイパーリーグのヨクバリス-通常ラグラージ対面を考えます。
シミュの結果は以下のようになります。

シールド0枚
シールド1枚
シールド2枚

結果は以下のようになります。
・0-0はラグラージの勝ちで裏にもカノンなどを打たれる可能性が高い
・1-1もラグラージの勝ちだが、裏にカノンを打たれる可能性は低い
・2-2はヨクバリスの勝ちで、HPもある程度残る

このことから、ヨクバリス-ラグラージ初手対面は互いのシールド枚数が増えるほどヨクバリスが有利になると言えます。
ただし、先にシールドを貼るのはヨクバリスなので、ヨクバリスがシールドを貼ったとしても、ラグラージがシールドを貼る可能性はあまり高くありません(ラグラージは逆にシールド枚数が増えるほど不利になるため)。また、後述する行動の合理性の観点からも、残り少ないHPのラグラージに4発目ののしかかりを打つのはやや非効率的です。

したがって、先にヨクバリスがシールドを貼ったとしても、相手のラグラージがシールドを貼らなかった場合、対面は取れるもののヨクバリスにとってのメリットはそこまで大きくありません。
また、シミュの結果からは「ラグラージをヨクバリスで追う場合、少しHPを削ってから追えばのしかかり3発で落ちる」ということも分かります。シミュを使う時は自分と相手にとってどのような行動が合理的かを考えるのが良いと思います。

パーティ構築力

GBLにおいてパーティの質はとても重要な要素で、パーティ構築力が高いとレートが安定しやすくなると思います。パーティ構築では、環境の中で強いポケモンや採用率が高いポケモンには厚く対策し、あまり見ないポケモンは軽視する、というのが理想的です。

また、パーティによって最適な立ち回りは異なります。明らかな出し負け以外突っ張るパーティもあれば、交代受けを駆使して勝つパーティもあると思います。パーティの特徴を正しく理解して、そのパーティにとって最適な立ち回りを見つけることも、個人的にはパーティ構築力に含まれると思っています。

パーティ構築力をつけるには、色々なパーティを作って実際に使い、そのパーティが強かった/弱かった理由を考察する、というサイクルを繰り返して徐々に強いパーティを肌感で理解できるようになるのが理想だと思います。ただし、色々なパーティを使うと長期的には実力を高める場合が多いと思いますが、短い目で見るとレートが伸びにくくなることもあるので、自分の短期的な目標とバランスを取るのが良いと思います。
また、相手が〇〇に引いてきた時にどのタイミング・どのポケモンで追うか、などは事前にバトルシミュレータなどで想定しておくと良いと思います。

行動の合理化・最適化

個人的に、GBLにおけるプレイングの上手さは「交代受けを駆使して絶望的な出し負けを捲る」といったことよりも(もちろんそれも大事ですが)、行動の合理性だと感じています。

例えば、相手のポケモンのHPは残りわずかなものの、こちらの技1で倒しきる前に相手の技2が飛んできてしまうので、相手を落とすために技2を打つ(もしくは相手の技2を受ける)、といった状況はダメージ効率の観点からあまり最適ではないと思います。
当然ながらこうした判断をしなければいけない状況も多く、その判断をすることにより生じるメリットとデメリットを比較することになりますが、理想的にはこうした状況の数を少しでも減らせるように、逆算して行動できることが望ましいです。

また、ブラフなどの適切な択選びも行動の合理性に含まれると思います。ただし、相手との択勝負に勝てたら合理的、ということではなく、択に伴うリスクや相手の行動の確率、相手のゲージ量などを考慮して、より適切(長い目で見て択への勝率が高い)な選択をできれば理想だと思います。

最適なプレイングはケースバイケースであり一言で表せるようなものではないので、最終的には感覚に落とし込む必要があると思います。例えば、TwitchやGBLAなどで配信している人の行動を見て、自分がするであろう行動と配信者のプレイングの差異を見つけて、なぜ配信者がその行動をとったか考察するのは効果的だと思います。

おわりに

自分は特に「合理的な行動」が苦手なので、できるだけ意識するようにしています(なかなか上達しませんが)。
今後、GBLの実力に関連するかもしれない要素を新しく思いついたら、この記事に追加していく予定です!


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