カネコアヤノ20220423新潟

2022年5月6日 00:20

カネコアヤノさんという歌手のライブに行ってきた。

コロナ蔓延以降で初めてのライブ。全席指定の発声禁止だったけどとても良いライブだった。オシャレな人がたくさんいて緊張した。

席は前から４列目の中央あたり。神。カネコアヤノさんが登場したらフワッと甘い香りがしたような気がした。

灰野敬二か亀川千代かみたいな姫カットが良く似合っていて、姫パーツの毛先2センチがブリーチされていることも目視で確認できた。

「カネコアヤノさんの声はクソデカい」と聞いていたのでどのくらいデカいか楽しみにしていたけど、ライブが始まってみると本当に声がクソデカくて最高だった。想像していた以上の「クソデカ」が嬉しくて思わずニヤニヤしてしまった。

声量もさることながら感情の込められた伸びやかなボーカルを聞いているうちに素直な感動を覚え、「声がクソデカい」などとふざけている場合ではないなと思った。つい言いたくなってしまうけど。

ステージの上のカネコアヤノさんは顔を歪めながらエモーショナルな音の塊を捻り出して観客を圧倒していた。音の塊を喰らって身動き出来なくなるような瞬間があった。ライブで体験できて良かった。

途中、エモーショナル過ぎて「男がクソ過ぎて病んでる女の子のメランコリックな気持ち」になってきたしカネコアヤノさんの元カレ全員にムカついてきた。表現力の賜物。

「抱擁」という曲の歌い出しを何度もやり直していたり、音量を上げてくださいとライブ中のステージからPAさんに要求していたり、音に対するプロフェッショナルなこだわりを感じた。

他には、MCが最後の「ありがとう」まで全く無かったことと、曲の歌いはじめに大きなタメ息を吐くような仕草をしていたことが印象的だった。感情のタメ息ではなくて吸うために吐き出しているように見えた。

大満足のライブが終わり帰宅。奥さんに「どうだった？」と聞かれたので「声がクソデカくて最高だった」と答えた。深い余韻が故に、その晩は聞かれなくても「声がクソデカくて最高だったな」と一人で10回くらい言っていた。

カネコアヤノさんのライブは「声がクソデカくて最高」。それでは感想として全く足りていないので是非とも実際に体験してみてください。こちらからは以上です。田中まじめ

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