シャー芯ケースの進化

今日、文房具屋に行って、ぺんてるの「Pentel Ain」と三菱鉛筆の「ユニ メタルケース」を触ってみた。
そもそも、シャーペンは何本も持ってるものの鉛筆のほうが出番は多く、出番としては筆ペンよりも少ない。
なので替え芯の情報にも疎く、店頭で初めてその存在を知った。

開閉の手軽さ

ユニ メタルケース
丸いところを押すというワンアクションで蓋が開き、スライドさせるのも押すアクションの延長線上でスムーズに行える。

Pentel Ain
1)下にスライド(この時点ではロックが外れただけで蓋は開いていない)
2)横にスライド
とツーアクション必要で、しかも指の動きが下→横と異なる。
慣れればどうってことないと思うが、持ち替えとまでは言わないけど落としてしまう可能性も「ユニ メタルケース」よりは高いと思う。

何の知識もなくより自然に開けられる、という点では「ユニ メタルケース」に軍配が上がる。

ギミック

バネを内蔵したステンレス製の「ユニ メタルケース」
押して直線的にスライドさせるだけ。
メカニカルなものが好物な人は食指が動くと思う。

プラ製でちょっとしたトルクを感じ、下→横という操作が必要な「Pentel Ain」は木製品やアナログ好きな人向きなのかなと思う。

儀式としての開閉

これは「Pentel Ain」に関することです。「ユニ メタルケース」には儀式性はないので。

シャーペンの芯を補充するのは書いてる最中に芯切れを起こした時っていうのが一番多いと思われる。(自分基準)
ということは、まだ書くことがあってさっさと芯を補充して書くことに戻りたい心理状態であるとも言える。
ならば、さっと出してさっと入れることができたほうがいい。
そうすると、「ユニ メタルケース」の自然なワンアクションの方が適していると言える。

一方、「Pentel Ain」は下にスライドさせて横にもスライドと手間がかかる。
しかし、スライドさせる時に若干のトルクがかかった「ぬるっ」とした感触がある。ロックが解除された時に「カチッ」と音がする。
これは「ユニ メタルケース」にはない、指と耳へのご褒美とも言える。
そんなのどうでもいいって思ってる人にはほんとどうでもいいことだが、感覚を大事にする人には刺さるポイントかも知れない。
(ちなみに私はそういうの好き)

そういえば、ぺんてるのロングセラーのちょい高シャーペンに「KERRY」という製品がある。
これは見た目はまるでボールペン、そしてキャップを外さないと書けないのでまさにキャップ式ボールペンのような構造をしている。
キャップを外す時に「カチッ」、そのままでもノックすれば短いシャーペンとして書けるが、短すぎて持ちづらいので尻にキャップを挿す(キャップポスティング)人が大半でしょう。この時にも「カチッ」と音がする。
これを「書く前の儀式」と表現する人がいて、私も儀式感あるなと思う。
もちろん、ぺんてる全体で言えば儀式など必要のない、ノックさえすればすぐに書けるシャーペンのほうが圧倒的に多い。
しかしながら、「儀式」はぺんてるの根底に流れているのでは?と思う。
私はちょっとしたこの儀式が好きである。

まとめ

合理性を求める人、メカニカル好きな人には「ユニ メタルケース」
アナログ好きな人、鉛筆を削るとか万年筆のインクを補充するとか少々の手間は、むしろ好きな人は「Pentel Ain」
あくまでもケースに限った上で、店頭で触ったレベルでの主観的な結論なので、金属とプラの耐久性や1500円で補充式と200円で使い捨ての価格など、それぞれの価値観を加味して選ぶといいと思う。
ちなみに私は両方惹かれるが、冒頭で述べたようにシャーペンの出番は少なく10年以上前の替え芯が残ってるぐらいなので買ってません。

おまけ

相変わらず山田くんはドラマチックな文を書くなあ
長いけどおもしろいから1文字も1行も飛ばさずに読んでしまう。斜め読みもしない。

シャープペン替芯の違いがわからなかった君へ。PentelAinという選択
https://www.pentel.co.jp/magazine/pentel-yamada_202302/

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